阿川弘之座談集 言葉と礼節 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2012年3月9日発売)
3.46
  • (1)
  • (5)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 42
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167146108

みんなの感想まとめ

言葉の美しさとその背後にある人間性を深く探る内容が魅力的です。阿川佐和子さんの言葉へのこだわりや、彼女の姿勢、選び抜かれた表現が読者を引きつけます。特に、志賀直哉の弟子としての影響や、藤原正彦さん、村...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 阿川弘之の座談集『阿川弘之座談集 言葉と礼節』を読みました。
    阿川弘之の作品は先月に読んだ『鮨 そのほか』以来ですね。

    ------
    硬骨とユーモアに溢れる座談、鼎談の妙

    歴史を吟味し、言葉を憂い、日本の指針を考える。
    藤原正彦、三浦朱門、養老孟司、半藤一利の各氏ら、各界の8人を招いた豊穣なる時間。
    ------

    2008年(平成20年)に刊行された作品……稀有な座談の名手・阿川弘之が三浦朱門、藤原正彦、村上龍、阿川佐和子、大久保房男、半藤一利、原武史、養老孟司の8人の知性と向きあい、歴史を、ことばを、鉄道を、文学を、そして国家を語り合った品格あふれる対談・座談が収録されています。

     ■不思議に命永らえて(三浦朱門)
     ■「たかが経済」といえる文化立国を(藤原正彦)
     ■好きな日本語、嫌いな日本語(村上龍;阿川佐和子)
     ■文士の魂(大久保房男)
     ■昭和史の明と暗(半藤一利)
     ■鉄道は国家なり(原武史)
     ■日本の将来を想う(半藤一利;養老孟司)

    長老の品格ある対談、鼎談をお愉しみあれ……阿川弘之氏は稀有な座談の名手です、、、

    ゆったりとかまえ、話を引き出す名手……まず、いい雰囲気をつくる、そして自説はゆったりと爽やかに、相手にたっぷりと語らせる。

    魔術のようです……話題は、老いての健康、教育、日本語、文学、昭和、鉄道と多岐にわたります、、、

    中身は教訓にも満ちていますが、決してお説教くさくはならない……風通しがいい座談の数々をたっぷりとお愉しみください。

    阿川弘之の硬骨とユーモアに溢れる姿勢が印象的でしたね……歴史を吟味し、言葉を憂い、日本の指針を考えることを大切にしつ、自分の考えや経験を率直に語り、相手の意見にも敬意を払っていることや悠揚たる姿勢とともに、深い知識と洞察力が感じられる言葉選び、、、

    本人や娘・阿川佐和子のエッセイから抱いていた偏屈で頑固……という人物像とは違う一面を知ることができました。

    「とんでもございません」なんて日本語はございません……日本語のことを考え、言葉を憂う、村上龍・阿川佐和子との座談『好きな日本語、嫌いな日本語』、

    大正・昭和の時代を振り返り、国家や日本の指針を考える、半藤一利との座談『昭和史の明と暗』と半藤一利・養老孟司との座談『日本の将来を想う』、

    鉄道に関するエピソードや考察を語り合い、鉄道が日本の歴史や文化に与えた影響等、鉄道への愛情や情熱が伝わってきて、山陽本線や呉線の話題も嬉しい原武史との座談『鉄道は国家なり』、

    等々……多くの気づきや学びを与えてもらいながら愉しく読めました。

    他に座談集は出版されていないのかな……他の座談も読んでみたいですね。

  • 阿川佐和子さんの言葉へのこだわり。そのお話しの姿勢、言葉選びの確かさ、美しさに魅せられました。その源流を知るためにお父様の研究。志賀直哉の弟子。藤原正彦さんとの対談、村上龍さん、大久保房雄さんとの対談はとても格調高く、楽しい内容でした。言葉へのこだわりの一端も窺い知ることできました。でもやはり同氏の作品を読む必要がありそう。

  • 面白そうです。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

阿川弘之
一九二〇年(大正九)広島市に生まれる。四二年(昭和一七)九月、東京帝国大学文学部国文科を繰り上げ卒業。兵科予備学生として海軍に入隊し、海軍大尉として中国の漢口にて終戦を迎えた。四六年復員。小説家、評論家。主な作品に『春の城』(読売文学賞)、『雲の墓標』、『山本五十六』(新潮社文学賞)、『米内光政』、『井上成美』(日本文学大賞)、『志賀直哉』(毎日出版文化賞、野間文芸賞)、『食味風々録』(読売文学賞)、『南蛮阿房列車』など。九五年(平成七)『高松宮日記』(全八巻)の編纂校訂に携わる。七八年、第三五回日本芸術院賞恩賜賞受賞。九三年、文化功労者に顕彰される。九九年、文化勲章受章。二〇〇七年、菊池寛賞受賞。日本芸術院会員。二〇一五年(平成二七)没。

「2023年 『海軍こぼれ話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿川弘之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×