サンダカン八番娼館 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167147013

感想・レビュー・書評

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  • 学生時代読んだものを古書で買って再読。
    所謂「からゆきさん」と言われる幕末から大正中期までの間シベリア、中国大陸、東南アジアをはじめインド、アフリカ方面へまで出かけ、外国人相手に(日本人も含む)肉体を鬻いだ女性達〜海外売春婦の現在を追い、当時の「からゆきさん」の生の声を聞いたルポルタージュである。

    初めに読んだときは、興味本位で手を出し、いたく感心(感激)したのだが、今回読み直してみて、「からゆきさん」にならざるを得なかった彼女達を理解はするが、著者のヒダリ寄りな姿勢と「からゆきさん」が産まれた背景を全て国家の政策のせいにするのは少しばかり極論かと感じられた。

    この著者の「サンダカンの墓」を先程注文した。
    こちらは未だ未読なので届くのが楽しみ。

  • 今朝、8時代の千代田線内でご本を読みつつ泣いていたのはあーたーくーし!
    初潮を迎えた女子は、おサキさんの語り部分を読むのを義務付けましゃう。
    同じような生活は男性にはできないと思うです。女子は強い。すごい。

  • 【由来】
     ブラダーの置き土産

    【要約】


    【ノート】

  • 学校の課題図書として読んだ記憶があります。実は内容はよく覚えていないのですが、悲惨な末路を辿った娼婦仲間の事を語るおサキさんの「むぞげであったぞい」(酷かったよ)という言葉だけは何十年も経った今でもはっきりと覚えています。

  • 2015/12/13 読了

  • 明治期から昭和初期にかけて外地で働いた娼婦、からゆきさんから聞き取った話をまとめた本。
    著者が三週間の共同生活をしたおサキさんの記述などは興味深く拝見しましたが、著者の価値基準には時々「ん?」と思うことも。

    日本の貧しさも、女性が身を売ることもすべて国策のせいと決めつけるのはどうかと。

  • 図書館で借りました。
    女性ならば読んでおくべき本と薦められた通り、これは知っておくべき女性史だと思います。
    また一つ、強く生きて行くための心の支えが得られたと思っています。

  • この著者もまたとてもフェアな見方が出来る人物だろうと思う。それでも時にあれ?と思う表記があるのは、生きた時代の影響ではないかと思った。読み終わった後に著者の経歴を調べて、少し納得できた気がする。

  •  
    ── 山崎 朋子《サンダカン八番娼館 197501‥ 文春文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4167147017
     
    (20100704)
     

  • ¥105

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著者プロフィール

山崎 朋子(やまざき ともこ)
1932年1月7日 - 2018年10月31日
長崎県佐世保生まれの女性史研究家、ノンフィクション作家。広島県で育つが、1945年広島市への原子爆弾投下前に母親の郷里福井県に移り終戦。福井で小学校教員を勤め、1954年女優を目指し上京するが、結婚・離婚、そして怪我が元で断念。1959年、児童文化研究者・上笙一郎と結婚。
女性史の研究を始め、社会の底辺に生きる女性達の姿を記録し、日本での第一人者となる。夫との共著『日本の幼稚園』は1966年毎日出版文化賞受賞。九州地方の「からゆきさん」の聞き書き『サンダカン八番娼館』で1973年大宅壮一ノンフィクション賞受賞、熊井啓監督により映画化されベストセラーとなる。
2018年10月31日、糖尿病で逝去。

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