ペット・セマタリー(上) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1989年8月17日発売)
3.83
  • (90)
  • (88)
  • (117)
  • (9)
  • (2)
本棚登録 : 979
感想 : 90
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167148034

作品紹介・あらすじ

競争社会を逃れてメイン州の田舎に越してきた医師一家を襲う怪異。モダン・ホラーの第一人者が“死者のよみがえり”のテーマに真っ向から挑んだ、恐ろしくも哀切な家族愛の物語。

みんなの感想まとめ

死者を生き返らせることができる禁断の場所を巡る物語は、家族愛と狂気の交錯を描いています。医師一家が新たな生活を始めた田舎で、愛猫を埋めたことから始まる恐怖の連鎖。事故で息子を失った父親は、再び家族を取...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【注意】以下、本作の内容とは関係のない心の声です。


    「ペット・セマタリー」Σ(゚д゚;)
    「ペット・セメタリー」...セマタリー...セメタリー...セメタリー...セメタリー...
    映画版はセメタリーだったよな...

    まぁ、どっちでもいいか^^;

    それよりも、なぜに今S・キングなのか?

    う~ん┐(´ー`)┌

    30年位前かなぁ...ドハマリしたの(苦笑)

    読書なんて縁もゆかりも無かった私も当時唯一と言ってもいいぐらい手にしたのはS・キング作品でした。

    あっ、「俺も!」「私も!」って、思ってくださった方もきっといるはず(笑)

    積読いっぱいあるのに、なぜか手にしたのが本作でした。

    上巻を読み終えて、なんでこのタイミングでキングなのかはまだわかりませんが、読み終えた時には答えが見えるといいなぁ。


    内容(「BOOK」データベースより)
    都会の競争社会を嫌ってメイン州の美しく小さな町に越してきた、若い夫婦と二人の子どもの一家。だが、家の前の道路は大型トラックがわがもの顔に走り抜け、輪禍にあう犬や猫のために〈ペットの共同墓地〉があった。しかも、その奥の山中にはおぞましくも…。「あまりの恐ろしさに発表が見あわせられた」とも言われた話題作。

  • スティーブンキングの代表作の一冊。
    死んだペットを埋めると生き返る墓地の話。
    墓地の近所に引っ越してきた主人公一家。ある日、事故で死んだ飼い猫を生き返らせたことが成功体験になり、事故で死亡した幼い息子をペット墓地に埋める主人公。しかし、生き返った生き物は生前とは違う行動を取るようになる。

    死んだ家族を生き返らせる、というモチーフから「猿の手」を連想させるが、小説内で主人公も「猿の手」のことを思い浮かべている。「猿の手」では、死体が家のドアをノックするところまでで追い返すが、もし受け入れたらどうなるか、というアイデアが本書のスタートのような気がする。

    ホラーのスタイルを取ってはいるが、本質は家族愛の話だと思った。姿形が変わっても死んだ家族と会いたいのか?大きなリスクを取ってでも行動を起こす姿に家族愛を感じる。

    キング作品にしては翻訳は読みやすい。
    一方で登場人物の独白や心理描写が大量であり、かつ、情景描写も多い。アメリカ文化に馴染みがないと文章から想像しづらい場面も多く、読み進めるのにエネルギーが必要だった。

    旧作のキング脚本の映画の方が物語のテーマが分かりやすいかもしれない。

  • キングは実際に墓荒らしをしたことがあるのではないか。でなければ、どうやってここまでリアルなものを書けよう。息詰まるようで、救いがなく、切ない作品。

  •  まず、本作を評して「あまりの恐ろしさに発表を見合わせたと言われる」と書かれることがあるが、これは巻末の訳者あとがきにあるように誤解であり、著者によって明確に否定されている。まったくとはいわないが大して恐ろしくないので安心して読んでほしい。これはホラー小説というよりは哀しい家族愛の物語だ。ルイス、レイチェルの若夫婦にエリー、ゲージの子供たち、愛猫チャーチ。それに近所の気のいいジャド、ノーマ老夫婦。そんな幸せな家族生活が愛息ゲージの事故死を境に暗転する。狂気と正気のはざまに懊悩するルイスは、土地に棲みついた悪霊にそそのかされるように禁断の道へと足を踏み出す。しかしとてもハッピーエンドに終わるとは思えない。そうなるんだろうなという読み手の予測通りに物語は進む。わずかな希望も絶たれて壊れてしまったルイスはさらに...。本作が恐いとすればここからだ。ラスト1行、これはほんとに恐い。

  • 引っ越してきた家の庭から通じる、ペットの埋葬所。
    更にそこを先へ進むと先住民族が作ったと言われる墓地があり、そこに亡くなったペットを埋めると生き返り戻ってくると言われていた。
    初めに可愛がっていた猫が、次に息子が亡くなり、その「場所」に魅入られた主人公はだんだんと狂気に走り、遺体を抱いて埋めにゆく。
    幸せだった家族との時間が、その後襲う不幸を際立たせ読んでいて辛かった。
    遂に「その場所」に支配され次々と死者を埋めにゆき、自分を見失ってゆく主人公。
    独り、正気のまま残された娘はどうなるのか・・・それが気になった。

  • メイン州の田舎に越してきた一家と老人の交流。そして家の裏地にある古より伝わるペット専用の墓地を巡る物語。しかしながら、ペット専用の墓地という題材にしてはペットロスを取り扱ってるわけではなく、話もペット中心の物語ではない。

    ホラー作品の恐怖というのは必然的に結果としての死に直結してるが故の恐怖であり、死なないホラーで恐怖を演出することは難しい。それ故に結果としての死か、もしくは物語の導入としての死を語ることに偏りがちで、「死」そのものをテーマとしたホラーは案外珍しいものである。そんな中、本作はキング作品の中でもかなり直接的かつ広範に「死」というものをテーマとして取り扱った作品であり、そのせいかどことなく物語の根底には物悲しい悲哀が漂っている。

    死に接することの多い医者という職業である主人公。幼少期の姉の死がトラウマになっている妻という設定もまた魅力的で、それ故に否応なしに死というものを意識してしまうのだ。そんな中、飼い猫チャーチの死と、そのチャーチを甦らせてしまうミクマク族の墓地という流れは非常に面白く、帰ってきた猫が「猫なるもの」と言っても過言ではない不気味な存在なのもまたゾワゾワする怖さがある。それでいながら埋めたペットが帰ってくるなら死んだ人間を埋めたらどうなる?という匂わせを出しているのも上手い。

    上巻はまだ恐怖の予兆にすぎず、不穏さのみを残して終わったわけだが、これが下巻でどう展開するか楽しみである。

  • 所々、脱線があり読みづらい部分もあるが、キングの世界観にあっという間に引き込まれる。
    ホラーではあるがキングらしい人間の悲哀、愛の物語。
    これを読むと、毎日を大切に生きようと思える。

  • 2020年に公開された映画は内容がだいぶ違うね!!!!!!

  • 内容
    都会の競争社会を嫌ってメイン州の美しく小さな町に越してきた、若い夫婦と二人の子どもの一家。だが、家の前の道路は大型トラックがわがもの顔に走り抜け、輪禍にあう犬や猫のためにがあった。しかも、その奥の山中にはおぞましくも…。

  • 一昨日突然思い出した。最初のキング、全然救いがなくて切なくて美しくておぞましい結末(と言えるのかすら微妙な)は喉にひっかかる魚の小骨どころではないうっとおしさで私の脳裏にひっかかり以後キングは「読むのに莫大なエネルギーを払わされるのに読んじゃう作家」となる。なんという救いようのない話。しかし、キングの作品を評して後味の悪さを売りにしてると言う人には何を読んでるんだ貴方(何も読んでないでしょ)と、私は言う。

  • ホラー系のお話は苦手なので、この作品も私の心には全く引っ掛かることのない類いのものだったけど、海外ホラー好きの妹に映画へ誘われて観に行きなかなか興味深い内容だったので原作を購入。翻訳が頭に入ってこないため海外文学には苦手意識があり、これも最初は思うように読み進めることができなくてもどかしかったけど、いつしか物語にどんどん引き込まれていって、気付いたら下巻まで一気読み。
    上巻は穏やかな日常の描写が多いけど、一方で未来に確実に起きるであろう何か不吉な予感を漂わせながら進んでいく。下巻まで読み終えた今、凧揚げのシーンがひどく懐かしく、鮮やかな美しい思い出として甦り胸が締め付けられる。
    ルイスは一体どこで道を誤ってしまったのか。どこかのタイミングで引き返す手段はなかったのか。愛が故の悲しい結末を知ったからこそ、この上巻全体に散りばめられた家族の思い出の数々がより一層輝いて目に映る。辛い。

  • 2025.9.2読了

    たとえば原作マンガとそのアニメがあった場合、マンガを読んでいればアニメはみたいと思わない派に私は属する。
    が、スティーヴン・キング作品はそうではない。まぁ映像より小説のほうがイイのは大抵の作家にあてはまるのかもしれないが。

    というわけで『ペット・セマタリー』であるが、読了後に登場人物と共通の経験をしていることにハッと気づいた。(『IT』でペニーワイズ到来を告げる電話が鳴り響くまでデリーでの幼少期を忘却していたかのように)なぜ、思い出さなかったんだろう。

    私は小学生のとき、ペットのネコを事故で亡くしている。弟とふたりでに大泣きした。棺代わりのダンボールの中にエサと水、タオルケットで亡骸を包み、夜中に家族で(ミクマク族の埋葬地ではなく)畑の横に埋葬した。大昔の田舎でのことだ。
    だからどうしたってことだが、要は少しだけこの小説が身近に感じたのだ。

    ファンタジー世界でなく現実世界が舞台にも関わらず、死者が甦る場所を住人が知っている。かつ利用してきたという異様な設定が、この小説を独自なものにしていると思う。

    上巻は、キング長編にままあるゆったりしたペースで進む。これから起こる悲劇も暗示されてゆく。

    あと、レーチェルの父親アーウィン・ゴールドマンが、名字といい札束で頬をひっぱたく態度といい、いかにもなステレオタイプなユダヤ人の描き方でちょっと笑った。




  • 序盤はスティーブンキングらしい、スローな展開。しかしそのスローな展開があるからこそ、世界観にひたることができる。そして浸ることができるからこそ、恐怖を感じることができる。

  • この本を読んだ後だけど、最近ペットが亡くなったので気持ち理解できるかなぁとか思いながら感想書いてる
    「この世のものじゃない」化け物でなければ、確かに蘇って欲しいと何度思ったことか…
    人間心理に強く迫る1冊

  • 読了、上下巻含めて30点

    ですわ。
    翻訳だからか、原文からそうなのか判断言い回しが非常に回りくどいのが個人的に合わない。
    出来事だけを描けば遥かにスリムになるだろうに、とにかく妄想だったり回想だったりが事あるごとに割り込み本編を読み進めたくても妨げられる。
    そういうシーンを挟むことが効果的かと言えばこれも肯定しづらい。徐々にそういうシーンが増えていくことを見せることで主人公のルイスが狂気に囚われ行く過程を描いているなどがあれば良いのですが最初から全編通してそういうシーンが多いのでそれも得られていない。

    またホラー小説として感じる最大の欠点は主人公に自己投影できないこと。
    墓を暴きに行くシーンや埋め戻しに行くシーンで人やあるものに見つかりかけて辛くもやり過ごすようなシーンが何度か書かれていますが、主人公の行動に共感できないために物語を俯瞰してみているので緊迫感を感じません。

  • 「おれは聖トマスに似てるのかもしれんな。イエスが復活したと聞いて、“その手に釘の穴を見、自分の手をその脇腹の傷にさしこんでみなければ”、けっしてイエスがよみがえったことを信じない、と言ったあのトマスさ。おれに言わせれば、トマスこそは弟子たちのうちの真の医者だったんだ—―聖ルカじゃなく」

    ……ていう、主人公の同僚の台詞。「信じるのが宗教で、疑うのが科学」みたいな事を予備校時代、講師の誰かが言って、この ”doubting Thomas” のエピソードを連想したが、光栄な事にキングも同じ事を考えたらしい。そういえば、医師である筈のルカは『キリストの変容』のエピソードでも、神がかった少年の症状を癲癇発作と記述していない。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/781903

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/781903

  • 2022.4.27

    感想は下巻読んでから。。

  • 幸せそのものの若い夫婦、自然に囲まれたメイン州の田舎町、チラチラと見える主人公の心の闇。何かを隠している隣人…
    一体何が起こるのか、ワクワクさせる上巻ですが心理描写が非常に丁寧、悪く言うともっさりスローペース。

全75件中 1 - 20件を表示

スティーヴンキングの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×