ミザリー (文春文庫 キ 2-6)

  • 文藝春秋
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感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167148065

感想・レビュー・書評

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  • アニーの不在時に、部屋を探検する時はなんともスリリング。ハラハラドキドキさせられっぱなしなのですが、ハラハラドキドキおぉぉセーーーフ。ではなく、容赦なくポールが痛めつけられるので、不憫で見てられません…。

    分厚い長編で自我をどんどん削り取られる恐怖が描かれていて、いざチャンスが訪れた時、(いけいけー!今だ!ってならない。)私の心もポッキリ折られていることに気づかされる恐ろしい小説でした。

    映画は未視聴でしたので、機会があれば見てみよう。

  • 2020.12.1
    めちゃ怖かった。。そしてすごく面白かった。
    ほんの2,3行だけど、オーバールックホテルについて触れる場面があって、シャイニング大好きマンなのでちょっと嬉しかった
    しかしオーバールックホテルからそう遠くないところにアニーの家があるなんて!驚き。

    アニー、根はただの愛読者だから、憎めない部分も多くて嫌いになれない。笑
    ("たまに見せる少女のような表情"の時とか)

    文庫版で読んだけど、訳者あとがきのキングのエピソードにもゾクっとする話があって、最後の最後まで楽しめた一冊だった。

  • 映画よりずーっと怖い

  • 名作 ようやっと読みました。

  • 痛い!痛すぎる!!!

  • 事故により下半身が不随になってしまった作家が、熱烈なファンに監禁され小説の執筆を迫られる様子を描いたホラー小説。

    スティーヴン・キングに対してあまりサイコホラーのイメージがなかったので、この小説に出てくるアニーの描写は驚きとともにものすごく怖かったです。

    またアニーについては単に狂気の部分を描くだけでなく、作家のポールに対し小説の面に関しては敬意を払ったり、小説の完成を楽しみにしたりとかわいらしい(?)と感じさせられるところもあり、だからこそ余計に狂気の部分が際立ってているように思いました。

    少しエグイ場面の描写も秀逸!読みながら思わず「うわー……」とつぶやいてしまいました(笑)

    ポールの心理描写やアニーとの駆け引きはもちろんのこと、スティーヴンキング自身の体験や思いなんかも投影されていそうなポールの執筆場面の独白もいいです。極限状態の中、執筆にはまっていくポールの様子が真に迫っている感じがしました。

    登場人物はほぼ二人だけ、話が展開する場所もアニーの家だけだったのですが、それでも終始ハラハラしながら読めました!

    ブラム・ストーカー賞
    1991年版このミステリーがすごい!海外部門4位

  • 映画よりグロいです。映画程度のグロでは物足りない方、どうぞ。

  • #読了
    #日本怪奇幻想読者クラブ
    ミザリー / #スティーブン・キング
    雪道で事故を起こしたベストセラー作家ポール・シェルダンを熱狂的なファンの女が監禁、自分の為に作品を書かせる。監禁、拷問、洗脳、ほぼ一室で成るストーリーながら生々しい痛みの描写や作中作品で飽きること無く読めました。映画も近々観たいと思いますが、個人的にキングの中ではあまり好みではなかったかも。

  • 密室でほとんど二人っきりで話が進んでいくのに、まったく飽きることがなかった。終わりに近づいてくるのが寂しいなと思ったほどだった。ポールにとっては地獄だったと思うが、まだしばらくこの駆け引きを見ていたいし、力関係が巧妙に入れ替わるところを楽しみたかった。
    どんな状況であれ、共同生活をしていると暗黙の了解が生まれたり、心を読み取ったりして二人の関係性ができてくる。二人の関係が少しずつ変化していくニュアンスが面白かった。終わりのほうはまるで恐妻と、弱みを握られている夫の、長年の夫婦のような構図に見えてくる。
    ポールは徐々にアニーの性質を理解していったが、読者としても、スクラップブックが見つかってからはどういう人物なのか分かってきた気がしたし、病などがなければどんな女性になっていたかと切なくなったりもした。とはいえ斧で足を切り落とすシーンは恐ろしかったが……
    極限状態のなかで人間の精神がどんな風に変わるのか、すごく面白いものを見たような気持ちになった。

  •  だいたいホラーは苦手だ。小さな頃から怪談めいたものやグロテスクな描写は嫌いだった。
     これは流行作家が、交通事故の結果、わたしこそあなたの一番のファンと自任する中年女性に捕らわれて、その一人のための小説を書かされる話。
     キングだから、設定やプロットは十分寝られていて、逃げようにも逃げられず、どんどん痛めつけられていく様子が、克明に描写されていく。
     やはりわたしは、このての話しは苦手だ。
     
     

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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