IT(4) (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (1994年12月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784167148102

みんなの感想まとめ

物語は、子供から大人への成長を描いた青春物語であり、愛や勇気といったテーマが深く根付いています。ホラーとしての側面も感じられる一方で、登場人物たちの切ない性や日常の痛みが描かれ、読者に感動を与えます。...

感想・レビュー・書評

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  • 第4巻
    ITとの死闘が凄まじかった。息もつかせぬ展開に圧倒された。
    11歳の時の闘いと27年後の今の闘いが、一文で繋がり交互に描かれる構成が素晴らしい。緊迫感がより高まり、ぐいぐい読ませる。こんな描き方があるのか…やっぱキングって凄いわ。
    太古の昔から闇の中に生きてきたIT。食べては寝て起きて食べては寝るというサイクルを27年ごとに繰り返していた。近年は子どもの恐怖心が好物で捕食しており、あらゆる物に化け人々を恐怖に陥れる。
    それに立ち向かうビル達はみだしクラブの7人。仲間を失いながら、傷を負いながらも友達を思いやり挑んでいく。
    自分や仲間を信じる勇気こそがITを滅ぼすチカラとなり、そして…

    友情が紡ぎ出す青春物語。
    デリーの町ごと全てが破壊されていく場面は、キャリーと同じく大迫力だ。
    ちょっと残念だったのは、子ども時代にベヴァリーが他の6人の男の子と〇〇○する件。絆を強める為とは言え、その手段ではない方が美しかった気がする。
    これだけの出来事がマイクの記憶からなくなっていく。固い絆で結ばれた友達の名前さえも忘れてしまう。おそらくビルやベヴァリー達もいずれはそうなのだろう。
    このラストが私は好きだ。子どもの頃の記憶ってなくなっていくよなぁ。良い事も悪い事も。だから生きていけるんだよね。

  • 映画を観てからの読了。子供の頃に一作目の映画を観て、ピエロを怖くなるほどの、正統なホラー映画だったIt。読了したいま、これはホラーではなく、子供から大人への青春物語であると感じた。愛と勇気の物語。恐怖ではなく、感動の涙で本を綴じた。映画で終わらせず、本を読んで良かった。

  • 展開が雑なところ(ヘンリーがトムに乗り移るところとか)やあまり意味のない伏線もあったけど、とにかく全体的に楽しくて大満足。
    地上の被害の様子がダイナミックですごかった。
    子供編の最後のベヴァリーの提案にははじめぎょっとしたけど、個人的にはアリ。男に都合のいい女神キャラと見ることもできるけど、女性にとっても心地よい行為なわけだし、過剰に自己犠牲的なニュアンスもないので、あえてそう批判的に見なくてもいいかなと思う。
    ITがクトゥルフ的な怪物だったり、最後の姿が蜘蛛だったり、卵を生んで繁殖しようとしていたり、ホラー方面はどっかで見た感じの演出が多くてちょっと笑えた。
    エディが方向感覚良いのとか、リッチィがメンタル強いのとか、全員ポテンシャル高いし、頭良い。キャラ立てのためにわかりやすい欠点をつけないのがいい。
    スタンが死んでるから、まだ他にも死ぬ奴は出るだろうと覚悟していたけど、思ったほどではなかった。マイクは助かったし、エディも終盤だったし。
    最後忘れちゃうのは切ないし、別に忘れなきゃいけないストーリー上の必然性もないような気もするけど、寂しさとともに、記憶はなくても事実は変わらないとか、まだこれから人生が続く訳で、これからまた楽しいことや大切な思い出がまだまだたくさんできていくんだと前向きになれたりして、清々しさがある。

  • 喪失なくして克服なし。ままならない日常に光った煌めきも、恐怖に呑まれそうになった痛みもいつかは忘れていく。絶対はないということ。ホラー・ジュブナイル・スーパーナチュラル大長編の根幹には、人の切ない性(さが)がある。Bravo!

  • ここまでは面白かったが最終巻でよくわからなくなってしまった。SF的な展開だったか。
    人物描写は素晴らしい。でも肝心のITという存在にあまり納得できなかった。何もかも操作できる存在が、素手の人間に負けるイメージがわかない。
    それとベヴァリーが全員と性行為をする必要がないように思えた。いくら友だちとして全員好きとはいえ、11歳の少女に不自然な役割をさせているように思える。手のひらの血の絆だけでも十分ではないか。
    これだけ死闘を繰り広げても、最後には何があったかも忘れて、仲間のことすら思い出せなくなるのがとても悲しかった。

  • 正直四巻まで面白さがわかんなかった。ただただスティーブンキングの文章力に魅せられてページをめくっていただけだったが、四巻で全てを持っていかれた
    大人になる恐怖、忘れてしまった子供時代、すべてがリンクしてまた忘れていく一連のサイクルがとても美しかった
    ベヴァリーのセックスの話はちょっと助長だと思ったけど、スーザンの回復やデリーの崩壊の部分はすごくよかった
    でも個人的にはあんまり怖くなかったかな、ホラーの帝王の文章を味わう小説だと思った

  • いや、トムの扱いが…
    「ハイヨォー、シルヴァー、それいけぇぇぇぇ」の原文なんだろう?映画で実際に言っているの確認したい
    「イエス、イエス、イエス」か…
    「カレハコブシデグイグイトハシラヲオシテユウレイガイルトイイハル」を検索してもあまりヒットしない、本当に吃音矯正の為の言葉なのか確認できなかった。
    主人公のビル禿げてるみたいなんだけど映画だとどなってるんだろう?
    シルヴァーって自転車実在すんのかな?
    他の描写でケッズだとか具体的なブランドのぎ記述あったからあるかもだけど。
    それにしても、あっさりIT倒しちゃた。素手…って?

  • 読み終わった…読み終えたくないほど面白い内容だったし、何より「はみだしクラブ」(ルーザーズクラブ)のみんなと別れたくなかった。

    今日映画の方も観に映画館へ行ったのだが、結末は映画のほうが爽やかなものだった。はみだしクラブのみんなの魅力は変わらないが。

    イット。ただ怖いだけじゃなくて、少年少女だったころの楽しかった日々を思い出させ、ノスタルジックな気分にもさせてくれる。あの頃の友達はどこへ行ったのか。

    私もこの本を読み終え、そのうちこの気持ちを忘れてまた日常に戻っていくのか。

    そして私はまだ、イットへの恐怖、すなわち自分自身の恐怖へと向き合えていない気がする…

  • とうとう読み終えてしまったという感じです。

    デリーの崩壊は凄まじかったですね。
    亡くなった人々はデリーに生まれてしまったが故の、どうしようもない運命だったのかも?

    itを倒せた代償は、2人の犠牲者とデリーでの記憶という事が、すっごく切ないですね。
    見ているこっちが寂しかったです。
    それでも、全てが終わった後に、前向きなスタートを踏み出せて本当によかったと思います。

    これではみだしクラブとはお別れになっちゃうのが本当に寂しい…!(笑)

  • どっぷり浸かったデリーでの生活も終了。
    はみだしクラブが事を成し得た後のように安堵、それを上回る寂寥感をがっつり噛み締めさせてくれるほどの大作。
    (その後、忘却がやってくるので再読必至。)
    解説の風間氏いうとこのキング第1期のファンなのでもう興奮しっぱなしの展開。お次は棚上げしているスタンドいくかなぁ。
    映画版も設定を変えたところがまた文句なしに良く、今年ベストムービー。chapter2が楽しみでしょうがない。
    ITという作品は本当に大満足、ありがたや。

  • ペニーワイズのオリジンも明かされた。他者が存在するということが奴の一番の恐怖なのか…。

  • 2025.9.25読了

    いよいよ最終巻まで辿り着いた。ここまで長い小説を読むのは『模倣犯』(宮部みゆき)や『銀河英雄伝説』(田中芳樹)以来約10年ぶりだ。

    ラスボスに小物のワルが操られ、そして、大規模な破壊のあと平穏が訪れるという、キング小説を読んできたひとならおなじみの展開なのだが、最後まで物語のテンションが落ちずダレず、大満足の読後感だ。

    itのすみかに向かうところから対決まで、子ども時代から27年後の現在までのアクションがシームレス(この小説のクライマックスを演出するに最高の手法だ)かつ交互に書かれ、緊張感を盛り上げる。

    が、チュードの儀式。
    おそらくこの箇所を読んだ全世界の読者が思ったであろう「このシーンいる???」
    正直こんな異様なシーンがあるなんて想像だにしていなかった。(はみ出しグループが〇〇兄弟って、絆ってそういう意味ですかキングさん!)未見だが、さすがに映画版ではカットっすよね?(TVドラマ版には当然なかったと記憶している)

    そして、ビル・デンブロウ悪魔祓いのシルヴァー号激走シーン。崇高ささえ漂うほんとうに素晴らしいエンディング。

    少年期にエディ(ああ、生き残ってほしかった)のために、友だちのために爆走した。今度は愛する妻のために自分自身のデリーの悪夢の幻影を追い払うためにシルヴァー号は唸りを上げる。
    このラストで私はこの巻を五つ星にした。

  • 2024/05/13

  • まさかの怪物対決というSF的展開はちょっと残念。終盤グダグダという話は本当だったか。とはいえこれだけの長篇、エピローグにはどこか達成感というかカタルシスがあった。

  • キングでしか得られないしつこい文体と、其れによる信頼で長編でも読まされてしまう。長くても文句出ないのは作家の腕だよな。

  • 2021.7.21
    うーん。1-3巻までは好きだけど、最終巻は好きになれない。
    トムが来た意味謎だし、ヘンリーは呆気なさすぎるし。スタンやエディの苗字すら忘れて、お互いの存在もすっかり忘れてしまうのが本当に無理。
    唯一良かったのはベヴとベンがくっついたこと。

    ITの面白さってホラー的な要素よりも、スタンドバイミーみたいな一夏の冒険、もう二度と戻れない子供時代の特別な体験を追体験出来ることに限るなあ

  • 映画版を観た機会に久々に再読。

    キングといえばホラーだけど、私が何よりも大好きなのはキングの青春小説なのです。川面で乱反射する日差しのきらめき、世界で一等速い自転車で間一髪ダンプをかわすときの全能感。そういったものを書かせたらキングの右に出る者はいないんじゃないかってくらい。

    ラスト、「はみだしクラブ」の友情と、命を賭して戦った軌跡は、超自然の力によって彼らの記憶から消し去られてしまいます。子供時代は誰にとっても儚い。でもこの「はみだしクラブ」のそれは、記憶から消されたからこそ、当時の熱もそのままに彼らの中で息づいているんじゃないかな。そんな永遠の存在を信じたくなります。

    エディがいいんですよねえ。親友で彼にとってのヒーローだったビルのピンチだからこそ、振り絞ることのできた弱虫の勇気。映画版はそこんところの描写が省かれていたのが不満。

  • ふぅ〜、おもしろかったぁ〜。最終巻は一気読み。寝不足だけど映画公開に間に合ったので、明日のチケットGetだぜ!

  • 二十七年前、一度七人はITと対決した、七人の友愛と勇気で結んだ“環”だった。そのときの“約束”にしたがって、彼らはいまここにいる。

  • 想像力が武器になるなら、小説家を敵に回すのはまずいだろう。
    想像力で生きてるような人間なのだから。

    意味もなく人が死ぬ、それはこの街に生まれた以上仕方ないことなのか。
    そしてそのセックスには意味があったの?つながりを強固にするため、ということなのかな。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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