IT(4) (文春文庫)

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レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167148102

作品紹介・あらすじ

二十七年前、一度七人はITと対決した、銀のばら玉を武器に。いや、それ以上の武器は、七人の友愛と勇気で結んだ"環"だった。そのときの"約束"にしたがって、彼らはいまここにいる。欠けた"環"を結びなおして、いま一度、ITと向かい合うのだ。町の下を、ITの棲み処めざして這い進む。デリーに新しいことが起こるのを信じつつ。

感想・レビュー・書評

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  • 映画を観てからの読了。子供の頃に一作目の映画を観て、ピエロを怖くなるほどの、正統なホラー映画だったIt。読了したいま、これはホラーではなく、子供から大人への青春物語であると感じた。愛と勇気の物語。恐怖ではなく、感動の涙で本を綴じた。映画で終わらせず、本を読んで良かった。

  • 読み終わった…読み終えたくないほど面白い内容だったし、何より「はみだしクラブ」(ルーザーズクラブ)のみんなと別れたくなかった。

    今日映画の方も観に映画館へ行ったのだが、結末は映画のほうが爽やかなものだった。はみだしクラブのみんなの魅力は変わらないが。

    イット。ただ怖いだけじゃなくて、少年少女だったころの楽しかった日々を思い出させ、ノスタルジックな気分にもさせてくれる。あの頃の友達はどこへ行ったのか。

    私もこの本を読み終え、そのうちこの気持ちを忘れてまた日常に戻っていくのか。

    そして私はまだ、イットへの恐怖、すなわち自分自身の恐怖へと向き合えていない気がする…

  • 展開が雑なところ(ヘンリーがトムに乗り移るところとか)やあまり意味のない伏線もあったけど、とにかく全体的に楽しくて大満足。
    地上の被害の様子がダイナミックですごかった。
    子供編の最後のベヴァリーの提案にははじめぎょっとしたけど、個人的にはアリ。男に都合のいい女神キャラと見ることもできるけど、女性にとっても心地よい行為なわけだし、過剰に自己犠牲的なニュアンスもないので、あえてそう批判的に見なくてもいいかなと思う。
    ITがクトゥルフ的な怪物だったり、最後の姿が蜘蛛だったり、卵を生んで繁殖しようとしていたり、ホラー方面はどっかで見た感じの演出が多くてちょっと笑えた。
    エディが方向感覚良いのとか、リッチィがメンタル強いのとか、全員ポテンシャル高いし、頭良い。キャラ立てのためにわかりやすい欠点をつけないのがいい。
    スタンが死んでるから、まだ他にも死ぬ奴は出るだろうと覚悟していたけど、思ったほどではなかった。マイクは助かったし、エディも終盤だったし。
    最後忘れちゃうのは切ないし、別に忘れなきゃいけないストーリー上の必然性もないような気もするけど、寂しさとともに、記憶はなくても事実は変わらないとか、まだこれから人生が続く訳で、これからまた楽しいことや大切な思い出がまだまだたくさんできていくんだと前向きになれたりして、清々しさがある。

  • どっぷり浸かったデリーでの生活も終了。
    はみだしクラブが事を成し得た後のように安堵、それを上回る寂寥感をがっつり噛み締めさせてくれるほどの大作。
    (その後、忘却がやってくるので再読必至。)
    解説の風間氏いうとこのキング第1期のファンなのでもう興奮しっぱなしの展開。お次は棚上げしているスタンドいくかなぁ。
    映画版も設定を変えたところがまた文句なしに良く、今年ベストムービー。chapter2が楽しみでしょうがない。
    ITという作品は本当に大満足、ありがたや。

  • 映画版を観た機会に久々に再読。

    キングといえばホラーだけど、私が何よりも大好きなのはキングの青春小説なのです。川面で乱反射する日差しのきらめき、世界で一等速い自転車で間一髪ダンプをかわすときの全能感。そういったものを書かせたらキングの右に出る者はいないんじゃないかってくらい。

    ラスト、「はみだしクラブ」の友情と、命を賭して戦った軌跡は、超自然の力によって彼らの記憶から消し去られてしまいます。子供時代は誰にとっても儚い。でもこの「はみだしクラブ」のそれは、記憶から消されたからこそ、当時の熱もそのままに彼らの中で息づいているんじゃないかな。そんな永遠の存在を信じたくなります。

    エディがいいんですよねえ。親友で彼にとってのヒーローだったビルのピンチだからこそ、振り絞ることのできた弱虫の勇気。映画版はそこんところの描写が省かれていたのが不満。

  • ふぅ〜、おもしろかったぁ〜。最終巻は一気読み。寝不足だけど映画公開に間に合ったので、明日のチケットGetだぜ!

  • とうとう読み終えてしまったという感じです。

    デリーの崩壊は凄まじかったですね。
    亡くなった人々はデリーに生まれてしまったが故の、どうしようもない運命だったのかも?

    itを倒せた代償は、2人の犠牲者とデリーでの記憶という事が、すっごく切ないですね。
    見ているこっちが寂しかったです。
    それでも、全てが終わった後に、前向きなスタートを踏み出せて本当によかったと思います。

    これではみだしクラブとはお別れになっちゃうのが本当に寂しい…!(笑)

  • 二十七年前、一度七人はITと対決した、七人の友愛と勇気で結んだ“環”だった。そのときの“約束”にしたがって、彼らはいまここにいる。

  • 想像力が武器になるなら、小説家を敵に回すのはまずいだろう。
    想像力で生きてるような人間なのだから。

    意味もなく人が死ぬ、それはこの街に生まれた以上仕方ないことなのか。
    そしてそのセックスには意味があったの?つながりを強固にするため、ということなのかな。

  • 巻末解説の人はべた褒めだった。。。
    長かった。。。子ども時代と現代を交互に描くというのは凄いけれど、かえって混乱してしまった。。

    子ども時代も、現代も 切り抜けるための方法が本人には強く「こうしなきゃいけない、こうすべき」とクリアに思いついたらしいが
    自分的には「…何でその方法???!」とサッパリ分からず。。
    それとも、その予想外の展開が魅力なのだろうか。。。??

    自分にはちょっと合わないのかな、という感想。

    長かったし、名前だけの死者も多かったし、つらつらと読んでいたところ、まさかのメンバーの死には驚いたが。
    危機一髪!!というのを文章で描くのは難しいのだろうか。。
    映像の方が迫力ありそう。

    他の方の感想にもあったが、ピエロのままではなく、正体がそっちか、というのも驚き、というより「何で??」という違和感が強かった。。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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