ニードフル・シングス 下 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1998年7月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (720ページ) / ISBN・EAN: 9784167148164

みんなの感想まとめ

怒涛の騒乱が繰り広げられるこの作品は、ホラーの枠を超えたスラップスティックコメディの要素が満載です。キャッスルロックの最後に相応しい盛大なお祭り騒ぎは、読者を圧倒し、どさくさに紛れた解決にも目をつぶら...

感想・レビュー・書評

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  • 群像劇的な作品。一つの街を舞台にして「適度に無関心で適度に友好的な隣人同士」だった人々の間に密かな悪意が連鎖して、ついには街が崩壊していく。「自身の望み(欲望)のためならばどこまで他人を踏み躙れるか」が主題の一つのように思えた。
    「家族間の無関心でここまで酷薄になれるのか」と感じる場面があり、同作家の『ペット・セマタリー』と好対照だと感じた。

  • キャッスルロックの最後に相応しい怒濤の騒乱。
    ホラーよりかはスラップスティクコメディーだな。
    なんとなくどさくさに紛れての解決にも目をつぶれるぐらい盛大な大騒ぎ、お祭り騒ぎに満腹。
    途中でクトゥルー物を匂わせたので結果クトゥルー物になるのかと期待してしまった。
    なぜだか読んでる間はなにか懐かしい感じを受けたのは以前読んだ作品の登場人物が出てくるせいだろうか。

    大満足。

  • やはりとんでもないことになった。
    刊行後すぐに映画化されている。恐ろしい話だがそのまま映像化するとコントみたいに見えるんじゃないかという破茶滅茶な大混乱。

  • 2024年8月28日、グラビティで小説ハードカバー?読んでる人いた。大事な本らしい。面白そう。

  • ・1月25日に読みはじめ、30日に読み終えました。

    ・アチい!!

    ・上巻の感想でも書いてたけど、じっくりたっぷりキャッスルロックの人たちの関係性を描いていたからそれがぶつかる様子がまた悲惨。カトリックとパブティストはまた団体だから悲惨の度合いがまた膨れ上がる。ここから坂を下るように最悪になっていったし……

    ・だいぶ神話的だな~とも思いました。こういうのはあんまり読んだことなかったな。


    ・アランに関係が近しいポリーやノリスが正気にもどっていったのめちゃくちゃアツかった。最後エースを撃つノリスすーーーごい良かった!!かっけ~。 ゴーントさんを倒すアランもすごくよかった。ここの一連だけ映像で見たい(映像で見るにはそれ以前がきつすぎる)。

    ・コーラVSマイラはシンプルに狂人VS狂人だろ。このふたりの箇所、フィクション小説とかそういうの置いておいて単純に不快に感じてしまったな~。


    ・でも嫌な気分にしたくて書いてるんだろうな~~というのがしっかり伝わりました。 大人はもちろんのこと、子供にも動物にも容赦なくてこれ本当に駄目な人は駄目だろうな…… と思った。かくいう私も人間はどうでも良いが動物が嫌な目に遭う描写は苦手なので薄目で読んだ箇所がある。文章だからまだいいけど……

    ・ただ、街の人たちが憎悪でぶつかり合うにつれて、「もうここまで来たんだから最後がどうなるか見届けたいわ」みたいな気持ちが大きくなったきた。絶対嫌な気持ちになるとわかっているのに日陰の石をひっくり返したくなるような欲求みたいなね。

    ・スティーヴン・キングの作品をよく読んでいるわけではないのでとんちんかんなこと言ってるかもしれないけど、そういう嫌なものだとわかってて見るほのぐらい快感を覚えたいときに読むのがいいのかも。怖いもの見たさと言うには腥い気がするが……


    ・あと、俯瞰で読むミステリみたいだなとも思った。一般的なミステリの我々(読者)と作者の関係に当てはめると、アランが我々(読者)サイドで、我々が作者サイドのミステリ。

    ・そして銃社会は怖い。フィクション小説なのは重々承知している上で、あいつ絶対ぶっ殺す!!ってときにスッと銃が出てこれちゃうのが怖いよ。


    ・やー悪かった(本としての評価ではなく)。おもしろかったが自発的には絶対読むことない本だったな。人に勧めてもらうの定期的にやろうっと。

    ・スティーヴン・キングのホラーものも読んでみたい気持ちになりました!

  • 主人公の保安官がメインのミステリー小説と本当の主役ゴーントさんがメインのホラー小説が交互に語られていきます。ゴーントさんの憎悪をネズミ算式に増やしていく街の破壊方法がアメリカ人にはまりまくり、カトリックとプロテスタントの乱闘には大爆笑してしまいました。キングのそれまでのホラーも以降のミステリーも楽しめるお得な愉しい小説です。

  • 再読。
    上下巻で1,400ページにもなる大作だが、全編を貫くその圧倒的なパワーにタジタジだ。
    欲しかったものを手に入れたその代償として、店主(死神か悪魔か)からちょっとしたいたずらを頼まれる。やがてそのいたずらがとてつもない憎悪と闘いに発展していく。まさに超弩級。
    キングの真骨頂ではないだろうか。

  • 面白かった。他のキャッスルロック物も読んでみたくなった。

  • 内容
    隣人同士、恋人同士、カトリックにバプティスト。町の人々を憎悪が侵す。包丁、拳銃、果てはダイナマイト。容赦ない殺戮に町が崩壊してゆく。骨董店主が笑いながら見つめる中で―。「スタンド・バイ・ミー」「クージョ」「ダーク・ハーフ」のあの町をキング自身が情熱をこめて葬り去る、完全破壊の恐怖と愉悦あふれる渾身の大作。

  • 邪悪な存在に翻弄される人々が不憫。ラストはすごい幕切れだったなぁ。

  • 上巻を読んで、楽しみに読んだが、途中からもうあらすじが見えてきて退屈だった。最後がどのようになるか、もう読まなくても、見えていた。ただ、ニードフルシングスの店主に町の人を作者が躍らせて、楽しんだ感じで、途中で、退屈しました。最後は、すこし、テンポが速くなったが、がっかりしました。

  • 直前に図書館警察読んでて良かった!と心から思ったのでしたよ…。
    キャッスルロックものは遙か昔にデッドゾーン、クージョ、スタンド・バイ・ミーも読んだことがあるのだけどクージョ以外は結構忘れてるので再読してみようかなぁ。
    ダーク・ハーフは読んだことがないので、これは探してみよう。
    仕掛け人のゴーントさんより、スイッチ入れられちゃった人達の方が倍以上怖いわ。
    特にウィルマね…。
    ラストがちょっと投げ気味。いっそもっと救いが無くてもよかっt

  • 組み上げられた物語がストレートに終焉まで突き進む下巻。ストレートすぎて笑ってしまうくらいで、これならべた過ぎる最終決戦も納得。アメコミだけでなくクトゥルー神話までちょっと顔を出していてマニア心をくすぐる。ゴーントさんがジョーカーのイメージに重ね合わされたりも。

  • まさかこんなことになるなんて、
    だれが想像したものか。
    無論私も(笑)。
    つまらない悪戯からとんでもない大惨事である。
    精神的にギリギリ追い詰められていく感があって
    読みながら辛かったけれど面白かった。
    キングは私の「これは生理的に厭だ(でも止められない)」
    というツボをよく突いてくる・・・w

    そして舞台は、ジャンクション・シティへ・・・?

  • ニードフル・シングスの下巻を読了しました。

    感想としては、「分厚いわりに薄っぺら」といったところでしょうか。

    決して面白くなくはないのです。

    まず、古物商に姿を変えた悪魔が、キング作品では御馴染みの街キャッスル・ロックにやってくるところから物語は始まります。

    そしてこの悪魔は住民たちに「ちょっとしたいたずら」と引き換えに彼らの欲しいものを売ってくれるのですが、この「いたずら」が連鎖し、重なり合うことで、住民同士は憎しみ合ったり疑心暗鬼に陥ったりしていきます。

    そして住民同士の殺し合いから、街そのものの完全崩壊にまで至る――という、あらすじだけでワクワクするようなストーリーです。

    だけど読んでみると、先述の通り、意外に中身はスカスカです。何故でしょう?

    たぶん答えは意外と簡単です。悪魔が街にやってきて、その街が崩壊するというストーリーが、何のひねりもなくストレートに描かれているからです。

    だって、文庫版の裏表紙にあらすじが書いてあって、本当の物語はそのあらすじの通りに進むだけなんですもの。ですから他のキング作品などに比べると、次の展開がどうしても気になる! というワクワク感はどうしても少ない。「面白いけど、それだけ」といった趣です。

    また理由はもうひとつあって、悪魔がキャッスルロックの住民達に持ちかける「ちょっとしたいたずら」が、全然「ちょっとした」というレベルではないのです。脅迫状を届けたり、ペットを殺したり、嫌がらせの紙を家中に貼ったり、車を壊しまくったりと、いたずらどころかあからさまな犯罪行為ばかり。

    これでは、キャッスルロックの住民達が憎しみ合うのも当たり前です。ですから、住民達が疑心暗鬼に陥っていくその経緯に意外性がありません。

    これが例えば、普通の人だったら全く気にしないような「いたずら」で、だけどそれが特定の人にとっては不安や疑念を植えつける種になる…というストーリーだったら、もっと意外性は増していたことでしょう。そうした切り口から「日常に潜む恐怖」を描くこともできたはずです。

    つまりこの『ニードフル・シングス』は、意外性がなく、予定調和的で、そのくせ長すぎるのです。

    最後の、保安官と悪魔との対決のシーンはそれなりに面白いのですが、ストーリー全体から見ると唐突で、取って付けた感が否めません。これはあくまでも「魔物によって街が崩壊する」物語なのであって、「愛と勇気で悪魔を追い払って街を救う」物語ではないということでしょう。

    おそらくこの作品は、長編ではなく短編にまとめてギュッと内容を凝縮した方がより面白くなったはずです。僕が書いてみましょうか? それも面白いかも。

  • 前半で膨らまされた風船のごとき悪意の塊は、ちょっとした最後の一押しによってあっけなく破裂し、裏表の境をなくした住民は崩壊へ向かう。

    警察官が自体をつかめないうちに街がどんどんと崩壊していく姿はとても恐ろしいが、店主の”ちょっとした”いたずらによってこのような事態が引き起こされたことを考えると、この破壊はわれわれの裏に常に付きまとっているとも考えられ、空恐ろしい気分になる。

    ただ唯一残念なのがラストの対決のシーン。何でB級悪魔ホラーになってしまうんだろう。

  • 未読

  • 悪戯が原因で町が壊滅状態に!果たしてキャッスルロックの運命はいかに?

  • 『呪われた町』と同様、登場人物が非常に多く、その視点が入れ替わりつつ話が進む形式だが、『呪われた町』よりは状況が頭に入ってきやすいように思える。(キャッスルロックだから?)
    後に作成されたキング監修のTVシリーズ『悪魔の嵐』(ストーム・オブ・ザ・センチュリー)は、まるでこの『ニードフル・シングス』の別バージョンのようでした。

  • レビューは上巻参照。上下巻でかなり長いけど、一気に読めましたね。他の作品とのリンクなど、キング好きにはたまらない作品だよね。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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