秘本三国志 (1) (文春文庫 (150‐6))

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167150068

感想・レビュー・書評

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  • 全6巻読み終わりました。
    昔これを手に入れた時は途中で挫折した記憶があるのですが、どうして挫折なんてしたんだろう? とても面白かったです。

    『三国志演義』ではなく、正史を元にしています。淡々と進んで、赤壁の戦いも「え、もう終わり?」と呆気に取られるほど。ただ私はこれくらいの方が好みでした。

    冷静沈着で詩人で女漁り大好きの曹操、何か抜けてるけど憎めない劉備、短気直さないとと人事ながら気になる孫一族。
    冒頭は道教や仏教の信者がメインに見えますが、全巻通してみると、どちらかといえば狂言回し的な役回りになっています。

  • BO20090513KM

  • (1983.01.19読了)(1982.10.31購入)
    (「BOOK」データベースより)
    乱世の幕開きを告げる黄巾の乱、曹操・董卓・呂布ら梟雄・智将の登場。正史『三国志』、『三国演義』の不備を卓抜な構想力で補完し、群雄並び立つ乱世を雄渾に描き抜いた、陳舜臣文学の偉大な達成。「三国志」の決定版。

    著者 陳 舜臣
    1924年神戸生まれ。
    大阪外語大印度語科卒。
    1961年、「枯草の根」で江戸川乱歩賞
    1969年、「青玉獅子香炉」で直木賞受賞
    1970年、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』により日本推理作家協会賞
    1971年、『実録アヘン戦争』により毎日出版文化賞
    1976年、『敦煌の旅』により大佛次郎賞
    1989年、『茶事遍路』により読売文学賞(随筆・紀行賞)
    1992年、『諸葛孔明』により吉川英治文学賞
    1993年、朝日賞
    1995年、「作家としての業績」により日本芸術院賞を受賞
    日本芸術院会員

  • どちらかといえば、正史三国志準拠。というより、正史の裴注をもとにしていると思う。ストーリーは、五斗米道の女性・少容を中心に語られ、英雄の中では曹操が主立って登場する。より現実的な解釈で、三国志を展開している。戦略の裏のかけ引きや、妖術の裏の科学的なからくり、非情な仕打ちに潜む人間的な苦悩、人間が人間らしく描かれていると思う。

  • 数多の三国志(って全部読破してるわけではないですが)の中でも淡々とした書きっぷりが心地よかったです。綺羅星のごとき豪傑もここではただのアホ。SF三国志「蒼天航路」と一緒に読むのも良いかも。

  • 演義の悪影響を受けたくない人にはたまらない。可能な限り正史を採用しており、それでいて時系列がきちんとしている。だから歴史の勉強にもなる。特に、道教や仏教に関わる人たちがどのように乱世を生き抜いていたか、そのあたりが興味深い。反面、英傑たちのあらゆる戦いが八百長で片付けられているところが好きになれない。

  • 読み進めていくうちに、あれ?と感じるストーリーでした。
    三国志は劉備を美化、曹操や孫権をライバルのイメージで、三国志演義をベースとしたストーリーをイメージしていました。
    または、曹操をメインにした漫画もありました。
    この作品は、全く違った角度から、道教であるところの太平道と五斗米道の話から進められています。
    そういった意味では、これから三国志を知ろうという読者向けではなく、ベースがある読者向けの内容でしょうね。

  • 支英さんかっこいいよ支英さん

  • 神戸などを舞台とした作品です。

  • 全6巻。
    三国志。

    一般的に知られてる三国志は
    「三国志演義」っていう講談とかで広まった
    正義の蜀vs悪の魏って構図のお話。

    これは真逆。
    というか必要以上に演出されてる部分をなくして、
    個人的解釈ではあるものの
    本当の歴史を小説にしていこうとしてる感じ。

    なんで劉備はじめ関羽なんてボロクソめだし、
    曹操が主役っぽい。
    そして
    五斗米道がもう一つの主役、メインなのが興味深い。

    文章は読みやすいけど若干淡白。
    泣く程移入はできなかった。

    基本の三国志を知ってから読んだほうが良いと思う。
    ずっとへーって感じ。
    でも基本の三国志の方が夢があってワクワクする。

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著者プロフィール

1924年-2015年。神戸市生まれ。大阪外国語大学印度語部を卒業し、終戦まで同校西南亜細亜語研究所助手を務める。61年、『枯草の根』によって江戸川乱歩賞を受賞し、作家活動に入る。その後、93年、朝日賞、95年には日本芸術院賞を受賞する。主な著書に『青玉獅子香炉』(直木賞)、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』(日本推理作家協会賞)、『実録アヘン戦争』(毎日出版文化賞)、『敦煌の旅』(大佛次郎賞)、『茶事遍路』(読売文学賞)、『諸葛孔明』(吉川英治文学賞)、『中国の歴史』(全15巻)などがある。

「2018年 『方壺園 ミステリ短篇傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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