- 文藝春秋 (2013年3月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167153472
作品紹介・あらすじ
オトコの見当はずれ、オンナの欲望!
田辺聖子さんと言えば、大人女子の心を鷲摑みにする甘やかな恋愛小説や、古典教養の世界に軽やかに誘う名随筆の数々…だけではないのです。過去の週刊誌コラムから選りすぐったこの一冊には、男女の性の話つまり「下ネタ」が満載! 目次には「女の性欲」「四十八手」「名器・名刀」 (まだまだあります) ……女(男)って、こ、こんなこと考えてるのか!と愕然としつつも、深いアフォリズムと成熟した大人の智恵が深く心に響いてためになる、必読の極上エッセイ集です。
みんなの感想まとめ
男女の性に関する豊かな視点を持つこのエッセイ集は、下ネタを巧みに交えながら、成熟した大人の知恵や深いアフォリズムを提供しています。著者の軽やかな大阪弁の語り口は心地よく、読者を惹きつける魅力があります...
感想・レビュー・書評
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以前読んだ「人生はだましだまし」が良かったのでもう一冊何か読んでみようと検索、下ネタに限定したこちらにヒット。
まずタイトルからいい、表紙のイラストもいい。これはと期待して読み始めたものの。。。なんていうんですかね。なんか浮かび上がらないし沈みもしない。海面から5メートルほどをずっと泳ぐ感じ?水面を水飛沫をあげて見苦しく、かつ懸命に泳ぐでもなければ、水深深く読む人の心を抉るようなこともない。太陽の光が降り注ぎ水温も高く視界もきく。いつでも水面に上がれる気楽さ。
最初の50ページくらいは他の本を読み始めたりしてなかなか進まない。下ネタ縛りってことでちょっと淡白というか一本調子になっちゃってあんまり僕には向いてないかな、前の本とはえらい違いだなと思いつつも、口当たりは軽いので読もうと思えばスラスラ読める。じゃあまぁ返却日まで読めたらそれでよし、読めなければもうやめよう、みたいな感じで150ページまで。
この辺りで「あぁ。これってわざと海面5メートルを維持して泳いでる?」とようやく気づく。
下ネタに限ったテーマ。とはいえ扱う題材は様々。さらに登場人物は人気作家にその亭主であり医者であるインテリ。普通ならばどうやっても浮き沈みがあるエッセイの束、机の上でトントンと揃えると見事高さが同じなのは、田辺聖子がきっちり水深を測ったエッセイだったからなんですなぁ。
解説では酒井順子が「下関連ばかりなのに下品でない。良質の油でカラリと揚げた天麩羅のように全く胃にもたれない」と表現している。
そう。それ。僕のいう水深5メートルと同じことを言ってます。(違います)下ネタなのに薄味、読んでいて安心出来るしくどくないから連続でも読める。なるほどねぇ。
どれもいいけど200ページ以降が特にいいかな
「女の三大ショック」
その前に男の三大ショックがあり、カモカのおっちゃん曰く1)淫毛が生える2)老眼になる3)淫毛が白くなるとある。次に女の三大ショックとしてカモカのおっちゃんは1)初潮
2)処女喪失3)出産をあげる。ここで著者は男の皮相ぶりに呆れ、1)性知識を得た時2)結婚生活3)容色の衰えであると諭す。
特に結婚生活を通じて男のしょうもなさ、使えなさに衝撃を受けるのは「ハリボテの裏側」を眺め男の本質を知るとする。
男が考える三大、100人おっさんがいれば95人くらいはこう答えるのでは。(私も含めて)
読みながら「男はこう考えるが、女性は全く違うだろう。とはいえ初潮と出産は残って外れるのは処女喪失ぐらいか。もしこれも残ったとしても男が考えるショックではなく、あまりのつまらなさとへたくそな男に合わせてこれから一生演技を続けなければいけないことへの絶望というべきショックの方か。」と思ったら3つとも違ってた。しかも著者のあげる3つはまさにその通り。
「契約結婚」
2年で結婚強制終了、更新したければ税金をというのはなかなかいい制度に聞こえるけども。まぁここまでするなら結婚自体無くした方がいいか。シンプルに子供は母親のものでいいじゃん。「両親」なんて大袈裟な単語あるけど母親と父親が同列な訳ないし。こんなのオリンピック金メダリストと中学の部活を「スポーツ選手」って括ってるようなもんだろ。
あ、子供は母親のものとするとよからぬ連中がよからぬことをしでかすので、男は全員出生時にDNA登録。子供のDNAから父親であると判定されればインカムやアセットから一定額強制徴収。
妊娠出産授乳のどれひとつも出来ず、子供の誕生に際し命の危険はおろか苦痛すらなくただただ気持ちいいだけなんだからせめて金払おうぜみんな。
「あと始末」
男はあと始末が出来ない。教えてさえもらっていない。そんなことは考えず前進あるのみというけれど、立派な仕事とは金儲けと戦争に集約されるのでは、とのこと。だよねぇ。
読み終わってみれば星3.45って感じ。
田辺聖子はまた別のものを読んでみよう。
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作家が真面目に?あるいは熱意をもって語る下ネタは面白いんデス!
そして、(最近は多いかもしれなけれど)女性作家が語る作品は少ないし、アドバイスとかではなくて、純粋にそして可愛らしく語る作品はもっと少ないのでは?!
でも、一番印象に残ったのは珍しく下ネタではない、現代少なくなった「商売人」について
「商売人」になれるように頑張ろ -
初めて読む作家さんですけれども、割と楽しめたのでした…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
僕と違って著者は教養がありますから…たまに著者のおっしゃっていることが分からなくなることもありましたがまあ、大阪弁の語り口が心地よく、最後まで楽しめたのでした…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
カモカのおっちゃんの存在感が良いですね! のちに結婚するんでしたっけ? 事実婚と言う形を取ったみたいですけれども…。
まあ、そんな感じで割合楽しめたんですけれども、このエッセイは誰に向けたエッセイなんでしょう? 女性なのかな? 週刊文春って僕はあまり週刊誌を読まないので詳しくは知らないのですけれども、男性も手に取ることのあるものなんじゃないのか?? ということは男性も、当時はこれを読んでいたのか……。
みたいなことに思い当っても別段言うことはなくまあ、これにて…さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー -
「嘘つき男と泣き虫女」って本は、同じような内容でありながら途中から面白くなくなってくるような退屈な本でしたが、田辺聖子さんのこのエッセイは、下ネタいっぱいで最後まで猛スピードで楽しむことができました。
せっかちな男性諸氏には、まったくこちらの作品のほうが向いているように思います。ところどころ、ワタシもこんなだろうな…と恥ずかしい思いをしながらの読書でしたが。異性の心もようもかなりうかがえる作品でした。
学生の頃、佐藤愛子さんの「坊主の花かんざし」という作品を、たぶん?リアルタイムで読んだように思います。どんな作品だったか、どんな作風だったかは忘れてしまいましたが、本の中に彼女の名前が出てきて、懐かしかったです。 -
男は太っ腹かな?(笑)
ってな事で、田辺聖子の『女は太もも』
女も男の酸いも甘いも達観したエッセイ集。
じゃが、うら若き乙女の様な感性もあったりでちょっとキュンっときたり、はたまたオッサンの様な感覚もあったりと、読んでてニタニタしたり、なるほどなぁと思ったりで
まあ、いつの世も男は女の気持ちは分からず、女は男の考えを見通し落胆と慈愛を授けるんじゃろなぁと
タイトルがええね♪
集約すると女は太ももなんよ!太ももっ!太ももっ‼️(笑)
2020年11冊目 -
・子供よりも男
「しかしながら私は....
ねむるほうが好き」
嘘偽りない本心が書かれているこの文書がささった -
カモカのおっちゃんは、セックス観がひたすらキモかったです。得意げに浮気行為を著者に話し(この時は友人関係だったのでしょうか)、妻を古女房と呼び、たまにセックスした後の妻のルンルン状態をバカにする様な発言をして(しかもそんな夫婦間のプライベートがこうして本になって世に晒されるという…)、
著者は、男性が持ちそうな性的願望に擦り寄っているような印象を受けました。当時の男性読者から喝采を浴びてそう。
妻子ある男性と女性がサシ飲みをしながら夫婦のセックス話を面白おかしく話したり下ネタをお互いに事細かに話題にするシチュエーションがとにかく苦手でした。
気心知れた女性同士でならまだしも、この様なシチュエーションで軽妙に話すべきではないと思うような話題ばかりで、疲労と不快感の多い読後感でした…。昭和の男女観ってこんな感じだったのかもしれませんが、あまりにもひどいので現代は少しマシになって来たのかもと気付きになりました。
この著者は、古典と伝記(吉屋信子の伝記が良かったです)だけを読もうと思いました。
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長いこと時間をかけて読む羽目になってしまった。
「この雰囲気をなんと言うべきか」と考えてみたが、女性が集まった時に、彼とのナニを詳細に語る程の下品さを備えているかと言われれば違うな、と。
どこか、お笑い芸人の、どぶろっくさんの歌のような雰囲気か、とちょっとずれているように思ったが、頷けるような気がした。
世の男性にお伝えしておきたい。
本書にあるように、女性は案外下品なモノです。 -
この程度では下ネタの部類にも入らないだろう?NHKの方がまだゾクッとする
webで「人妻」と検索してみて下さい聖子さん 今の下ネタがバッチリです
松田聖子と田辺聖子のそれは当然異質 でもこれだけは云える その手の話には
ユーモアは必需品ですネ 田辺さん
ユーモアのセンス無き者 下ネタ語る資格なし ジャンジャン -
久々の移動中の友として本書を読みました。下ネタだけど軽やか。天婦羅を揚げているとの解説は、言い得て妙。論語をいらってる(大阪弁使ってみたけど、違うかも)ところもユーモラスでなんか心地よかった。読了して、1970年代のエッセイと知り、半世紀前かと驚いた。もう半世紀経っても、面白さは変わらなさそうです。
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2021.3.16 34
面白かった。下ネタの重たさはない。解説もいい。カモカのおっちゃん最高。 -
四十八手のはなしがすきかな。
なぜかあっさりとしてるように感じる。下ネタなのに。
日々のあいまにすこしずつ読んだ。 -
「おとこのいじらしさ」の目線が絶妙。
全体的にこれでもか、のシモネタ。妙齢な乙女には・・
でも、流石「人生廻り燈籠」のかもかのおっちゃんのかたりなんて、うなる話!熱燗一本!
「四畳半判決について」の熱い語りもなかなか。"互いににっこり笑いしが"は確かに可愛らしいと同感します。
概して、終わりの方が奥深かったので、最後まで読んで、なんぼです。
解説の酒井順子さんが上手にお聖さんのシモネタ料理の解説したはります。 -
あちら方面満載の絶品エッセイ集
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図書館
「子供より男」の項が気に入った。 -
あちら方面の話題を下品ではなく、あるある!と思わせるエッセイ集。男性が読むことの多い週刊誌に掲載されていたとは。男性はじっくり読んでみてほしい。
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お聖さんが週刊文春で連載したなかから傑作をまとめたアンソロジー。お聖さんのご母堂が苦言を呈したほど、ちょっとエッチな感じが売りのエッセイだったみたい。ま、確かにそんな感じ。でも、おじさんが読んでちょっとエロ心くすぐられる感じのもの。決して女性が書いているからといって女性も楽しめる感じでもないかなと思う。お聖さんは楽しく書いていたのかなあ。
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面白い!とにかくエロな内容がここまでエロでなく描けるのは素晴らしい。時代が違えど、古さを感じさせないエッセイ
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【オトコの見当はずれ、オンナの欲望!】ここまで赤裸々!? 男女のエロ話は深くてあったかくて為になる。名物連載15年分から選りすぐった笑いと興奮のベストエッセイ。
著者プロフィール
田辺聖子の作品
