本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167164072
作品紹介・あらすじ
湯殿山麓の映画ロケ地から出土したミイラの所有権を巡って騒動が起こるなかで肝心のミイラが消失、さらに連続殺人事件が。長山と亜里沙、塔馬双太郎が活躍する長篇推理。(小梛治宣)
みんなの感想まとめ
神秘的なミイラの発見から始まる物語は、所有権を巡る争いと連続殺人事件へと発展します。舞台は、即身仏信仰の聖地である湯殿山麓。ミイラが消失した後、推理作家の長山と編集者の亜里沙、塔馬双太郎が、女優・月宮...
感想・レビュー・書評
-
山形県のある山間の集落で映画を撮るという話が持ち上がり、セットを組んでいると、見慣れぬ石仏とともに、空洞が現れた。その中には100年以上前のものと思われる即身仏(ミイラ)が安置されていた。ミイラの取材にと、推理小説作家の長山は、知り合いでタレントの蛍をたよって、山形のホテルに着いた。しかし、取材に向かうとミイラが消えており、映画の副監督である松本も行方不明になっていたのだった…。
高橋克彦の十八番、東北の集落を舞台にした事件物である。推理小説作家がたどり着いたところで事件が起こり、助手的な役割の女性とああでもないこうでもないと議論。現地にいる人達は全員一癖も二癖もあって皆怪しい。なかなか手をこまねいているところに、安楽椅子探偵的にズバズバと解決していく、謎の美形浮世絵研究科のトーマが現れるというストーリー。
1990年作ということもあり、携帯電話は当然ないし、出てくる人の職業がテレビ局、タレント、広告代理店、推理小説作家と浮世離れしている。最近ふと思ったけど、1980年代の後半から、そういう一般とは言えない職業の人が登場人物に選ばれがちなのはなぜなんだろう。
事件は、山形の山奥の古くからある風習をベースに描かれるという、高橋克彦や内田康夫によくあるパターンなのだが、どうにも蘊蓄部分が上滑りして頭に入ってこない。原因としては、長山の「~だぜ」「~んだよ」だったり、女性キャラクターの「~だわ」「~わよ」という、古い漫画のキャラクターのような喋り方が一つ。もう一つは、昔はそういう風習が有ったんだよという説明部分が、推理小説とはなんとなくコントラストが異なった文章で書かれているため、それらが頭に入る前に滑っていく。高橋克彦小説の苦手なところでも有る。
結局、動機は曖昧なまま、事件は解決する。殺される人はその人達で良かったんだろうか?というレベルの脇役ばかりなので、落ち着かなかったな。まあ、古い作品だから仕方がないよねと言われればそうだけど、1990年ならこの程度で良かったんだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ミステリとしては容疑者が限定されたフーダニットになるのだろうが、それでこのロジックはお粗末だろう。トリックらしきものはないし、これをホワットダニットと言われても困る。ミステリ風味の軽い読み物と思えばいいのだろうが、それにしてもキャラクターが不快。ことに主人公格の作家のキャラは勘弁して欲しい。文筆業の中枢が中年男性だけで占められて、謂わばオヤジのエコーチェンバーだった時代はこういう妄言がまかり通ったんだなあと、ある意味感慨深い。
-
2014/11/03購入
2015/02/11読了 -
リサ&チョーサクシリーズ。
リサとチョーサクの会話が小気味良く、楽しかった。チョーサクのミステリ作家ならではの推理の仕方が成る程なぁという印象だった。途中、推理が破綻したら、潔く諦めてハイ、次、みたいな切り替えの速さも小気味良い。最終的には塔馬に持っていかれてしまうけど、チョーサクのキャラも結構好きかも。 -
塔馬双太郎大学同窓シリーズ、
女優オケイロケ先で発掘された即身仏。
隠された過去を塔馬が解く。
著者プロフィール
高橋克彦の作品
本棚登録 :
感想 :
