色のない地図 (下) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1985年1月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167168315

みんなの感想まとめ

主人公はパリ在住のカメラマンで、出張先から帰る列車で出会った東洋人女性に強く惹かれます。彼女は親友の恋人であり、彼との因縁が物語の中心にあります。上巻では彼女の素性や心の動きが描かれ、長江下りの旅が彼...

感想・レビュー・書評

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  • パリ在住のカメラマンである主人公は出張先からパリに戻る列車のコンパートメントである東洋人女性と居合わせる。彼女は早々にコンパートメントを移ってしまい感じが悪かったが強く印象に残る。
    しかし彼女は親友かつ幼馴染の想いびとであることがわかる。それから接点を持つようになり自分も惹かれていくが、自分の想いは抑え耐え忍ぶようになる。

    上巻は彼女の素性と親友との因縁が明らかになる。そしてその因縁から長江下りの旅の描写とその間の彼女の心の動きが描かれる。
    下巻は伏線が回収されるようなどんでん返しが起こり、そして残り数ページで一気にエンディング、という感じ。
    ハーフゆえの根無草感から与えられた愛情を受け取ってしまう一方、自身から求める愛情とも葛藤する彼女。しかしながら、会ったこともない一族というものに縛られ人生を拘束される境遇にも合い、根無草とは相反するものに翻弄される。
    自分ではどうしようもないものに振り回され自分の軸を持てない彼女にどうしてこうも男性が寄ってくるのか…
    作者は女性だが、男性作家のような印象を受けた。そして、内容は恋愛なのだが一気読みしてしまった。

  • 何も殺さなくても・・・というのが正直な感想。でもこの時代は、こういう結末こそが求められていたともいえるのかな?

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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