御宿かわせみ (7) 酸漿は殺しの口笛 (文春文庫)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167168421

作品紹介・あらすじ

御三家の一つ、水戸様の屋敷に賊が入り鉄砲を盗み出していったという噂。大名家の事件に町方は手が出せない…だが八丁堀同心畝源三郎は密かに探索をはじめた。それを助ける東吾とるいに"かわせみ"の面々の活躍を描く「能役者、清大夫」のほか5篇。るいと東吾の色模様もしっとりと、江戸情緒ゆたかに展開される異色の捕物帳。

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  • 【6作収録】
    ・材木問屋の主人が旅先で死亡した。事故か他殺か解決できぬまま、妹夫婦の息子、妾の子、妹夫婦、妾と次々に死亡してゆく
    ・昔、悪い男と駆け落ちした母親を助けようとする青物売りの娘。しかし、母親と協力してくれた岡っ引は殺され、相手の男は逃亡。
     かわせみ史上初の取り逃がしの上、後々起こる事件の序章という結末に
    ・大店の主人が通う花魁と女房の取っ組み合いを見かけた東吾ら。後日、女房は花魁を刺し、謹慎中に首をくくって死亡する
    ・謡曲の大家が急死し、妾腹でよそで育った弟が急遽跡継ぎに据えられた。そんな折、水戸家へ盗賊が入ったという噂が上がり、かわせみの客が行方不明になる。それぞれが1つの事件として繋がる
    ・なさぬ仲の息子夫婦のもとを出て、かわせみで余生を送り始めた女。近所で持て余されている癇癪持ちの老人と茶飲み友達になった中、老人が近所の悪餓鬼に刃物で刺されて・・・
    ・かわせみに宿泊する大店の息子と女中のかけおち者。ふと、仕事も家庭も何もかもが嫌になる植木屋。ようやく母親とうまくやっていける嫁候補を見つけた中年の呉服屋。それぞれの行く末は? 

  • 98年19刷本

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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