妖怪 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2001年10月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784167168759

みんなの感想まとめ

歴史上の悪役として知られる人物の生涯を描いたこの作品は、彼の視点から幕末の複雑な状況を探る興味深い試みです。著者は、主人公が抱える矛盾や苦悩を深く掘り下げ、彼が幕府の安泰を守るためにどのように行動した...

感想・レビュー・書評

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  • 歴史上の人物を違った視点から書くというのは確かに面白い!とは思うけど、純粋に小説としてはちょっと読みにくいかな・・・
    すっきりした読み終わり感に若干欠けるような気もします。
    でも勉強にはなりました。

  •  江戸天保期に老中・水野忠邦に抜擢され、改革に尽力した鳥居甲斐守忠耀。
     『妖怪』と異名をとった鬼奉行の生涯が、抑制した筆致で綴られる。
     聖堂の大学頭・林術斎の息子たる儒者の面も濃く表われながら、官僚生活の苦悩や頓挫・怖さを見事に描いた点で、優れた官僚小説と言える。
     “下々の者からみれば、権力の象徴のような”役人の務めとして、“小さな石を積み上げて、まことの天下泰平の礎を築く”ことを信条とした忠耀。
     彼を通じての語りは、時代を超えて大衆の愚を鋭く指摘する。
     “世人というものは、罪人がなんのために罪を得たかを考えもせず、罪を告発した側の人間を非難する”。
     “御改革の意義も必要性も熟知していて、それでも欲望を抑えられる人々は決して多くはなかった”。
     忠邦罷免の夜、暴徒鎮圧に駆けつけ、“馬鹿どもが…”と叫ぶ姿に誠実な官僚の痛憤が迸る。
     そして、老中再任と再辞任に絡んだ反改革派の画策に見る、巧妙な権謀術数。
     一貫して淡泊な描写が抉り出す、政治の恐ろしさ。
     その中にあって、忠耀の肉親の情愛と思い遣りが沁みる。
     失脚後、幽居先にて学問好きの藩士達に敬われ、医療を乞う人々に慕われる様は温かく、尚、最後の沈剛な不敵さがしみじみと際立つ。

  • 2009/11/26完讀

    讀了孤宿の人,對加賀殿的原型鳥居忠曜感到好奇,便讀了這本書。
    這位史上有名的惡人在平岩筆下並不是仇視洋學之人(出身國學頂端的林家,讓人更容易作此聯想),只是身為幕臣一切從幕府的安泰為出發點,並且忠於上司的命令,卻被冠上莫須有的咒罵,因為水野政權的挫敗跟著下台,開始了長達二十四年的蟄居生活。據說晚年在丸龜的蟄居地還醫治了六千多名病患。

    平岩這本書寫得相當紮實且全面,讀完之後也對水野時代有一定的了解,讓我想繼續讀她其他的作品。

    幕末史多半給人洋學是進步派、仇視洋學是老頑固的感覺,高島秋帆與渡辺登的入罪讓鳥居更難在歷史上翻身。不過平岩這本書讓我們看到幕臣的考量和決意,這本書確實替他們出了一口氣!

  • 4/9-4/15

  • 遠山の金さんでお馴染みの悪役、南町奉行、鳥居 耀蔵
    当時の人々からはその名をもじって“妖怪(耀-甲斐)”呼ばれるほど忌み嫌われた人。
    の人生の歴史小説。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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