- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167168810
作品紹介・あらすじ
小さな宿の女主人るいと、次男坊ながら親代々八丁堀与力の家に生まれた東吾。尋常にいえば縁組の成立するわけがなかった-。二人の"忍ぶ恋"を縦糸に、江戸下町の四季の風物を織り交ぜながら描かれる、人情味あふれる捕物帳。今日も「かわせみ」には様々な人が泊り、様々な事件がおこる。人気シリーズの新装版第二弾。
感想・レビュー・書評
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江戸情緒が溢れる捕物帳シリーズ「御宿かわせみ」の第二弾。
「江戸の子守唄」「お役者松」「迷子石」「幼なじみ」「宵節句」「ほととぎす啼く」「七夕の客」「王子の滝」の全8短編を収録。
相変わらず、東吾とるいの恋愛模様を背景に(るいの言動が可愛い(笑))、捕物劇が重なり合って、時にはスピード感を持ち、時には江戸風情をゆっくり噛みしめながら展開される物語が楽しいです。
最初の方の物語はどちらかというと物悲しい話が続きますが、今回は「幼なじみ」「宵節句」「七夕の客」などテレビシリーズで観た記憶のある物語も多く、テレビの配役と声を重ね合わせて楽しむことができました。やはり自分は八丁堀同心の畝源三郎がいいですねえ。(笑)また、今回は「江戸の子守唄」をはじめ、麻生家とのかかわりが描写されはじめて、東吾とるいの緊張感をもった関係もよくわかるようになっています。後半の「ほととぎす啼く」「七夕の客」、そして特に「王子の滝」はミステリー要素の色合いも濃く、多様な面を持つ本シリーズの魅力をよくあらわしているといえるでしょう。
本シリーズは長いですが、また次を読んでみようかなと思わせる作品群です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
王子の滝は、ネットで観ました。原作とほぼ同じ。小野寺昭と真野響子の美男美女。花沢徳衛の嘉助がはまり役で渋かったです。
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<目次>
略
<内容>
いろいろ事件が起こり、東吾が剣の名手とつばぜり合いも…。長く続くシリーズの第2巻。やはり安定の面白さです。 -
▼「江戸の子守唄」「お役者松」「迷子石」「幼なじみ」「宵節句」「ほととぎす啼く」「七夕の客」「王子の滝」
▼2巻まで読んで、悪く言えばマンネリだが、良く言えば安心安定という魅力も良く分かった気がしました。(自分にとっては)面白いです。もちろん読みたい気分のときとそうじゃないときがありますけれど。
▼やっぱり、女性である「るい」が一応の感情的な主人公。作者が女性だから、というのは置いておいたとしても、やっぱり女性目線の子供や家族についてのエピソードが印象に残った気がします。
▼それも、江戸時代末期の江戸(つまり都市文化爛熟)で、独身の女性が事業主となって宿泊業を経営していて…という物語の前提なので、(東吾との恋愛自体は当然ながら江戸時代的というか昭和的な男女関係感覚ではあるにしても)女性の社会的なポジション取り、という観点かもけっこう、面白いと思います。
▼断続的に読み続けるでしょう。池波正太郎は電子で、平岩弓枝さんはBOOKOFFで、と深い理由なく決めたので‥‥。 -
第2弾。
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再読。江戸の季節ごとの風物詩が楽しい。
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江戸捕物シリーズ第二弾。1979年刊行だから随分古くに書かれたものだが題材的にも内容的にも色あせない。結びを綺麗に装うきらいはあるが。2018.1.12
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一話目の江戸の子守唄が良かったです。
兄嫁の香苗さんも良かったし、
妹の七重さんも好きにはなれなかったですが心意気の良い人でしたし、
山形の紅花の色あいも想像出来て、
最後にあの子がお母さんと幸せになれそうでとても良かったです。
お役者松の変わった掏摸の松吉、
幼なじみの恋愛模様も良かったです。 -
よくこんなに考えられると感心する。