新装版 御宿かわせみ (3) 水郷から来た女 (文春文庫) (文春文庫 ひ 1-84 御宿かわせみ 3)
- 文藝春秋 (2004年7月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167168834
感想・レビュー・書評
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CSの時代劇専門チャンネルで、真野響子主演の「新・御宿かわせみ」を制作中とのことで、ドラマで観る前に追いつこうと・・・、って追いつけるか!(笑)読了3巻目なのでまだまだ道のりは遠いです・・・。キャストに当時のまま小野寺昭や山口崇、結城美栄子の名前が出ていましたので、楽しみな限りです。
本書はシリーズ第3弾、短編9作品を収録。相変わらず江戸情緒を味わえる内容で、盗賊の手口に技巧を凝らした「秋の七福神」「江戸の初春」、箱根を舞台に島抜け人から娘を守る元・目明しを描いた「湯の宿」、生き別れになった娘を想う父親の姿が寂しい「桐の花散る」、誘拐事件とチャンバラにスリル満点な表題作「水郷から来た女」、家トリックが面白い「風鈴が切れた」、2人の男と情を交わす1人の女の優しく愚かな心情を描く「女がひとり」、昔の探偵小説のプロットが思い出される「夏の夜ばなし」、森の中の木の葉という本格推理物では有名なプロットとトリックをベースにした「女主人殺人事件」と、今回も名作推理テイストの作品から江戸捕物やチャンバラ活劇、女性や親子の悲哀や情愛を描いた作品など、様々な切り口で飽きさせません。
相変わらず頼りになる嘉助やお吉に、律儀で友情に篤い畝源三郎が心強い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
るいが艶っぽい。二人は、いつ晴れて結ばれるのかな。
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<目次>
略
<内容>
このあたりから東吾の活躍が目立つように。るいは脇役化していったかな?堅実な捕物帳になっている。 -
40年前に書かれた作品とは思えない
捕物ももちろん面白いけど東吾とるいの関係に不覚にもきゅんきゅん(?)しながら毎話楽しく読んでる
江戸の季節を感じれるのも好きなポイント
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人気シリーズを再読。
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ほんと日本人って風呂好きで清潔な国民なんだ。東吾はかわせみに来るたびに毎回ひと風呂浴びてる。
三巻目とかもなると流石にげっぷが出そうになる。 -
シリーズも3作目になると、こなれてきて読み易くなりますね^^ この巻の話はどれも面白かったです。表題作の「水郷から来た女」が一番好きです。
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御宿かわせみ3冊目。
この作家さんは軽い文章で読みやすいのだけれど何となく物足りなさも感じてしまう。でも様々な事件が江戸と言う時代、街を背景にして起こるので『次はどんな事件なのだろう』と思い、結局読んでいます。
『秋の七福神』の季節外れの七福神詣や『江戸の初春』の猿廻しはそれらが盗賊の手口なるあたりがその当時ならではで面白かったです。
ただ、るいが何かある毎に悋気をするのがやや食傷気味。 -
「女がひとり」が悲しかった。
悪い人じゃないんだろうが、
愚かな人だと思った。
欲が深いとか情が深いとかではなく、
ただただ愚かなのだと思った。