御宿かわせみ (29) 初春弁才船 (文春文庫) (文春文庫 ひ 1-87 御宿かわせみ 29)

著者 :
  • 文藝春秋
3.47
  • (9)
  • (20)
  • (45)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 243
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167168865

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 何度も読み返しているのだが、かわせみの人々が本当に好きなのだ。それぞれが粋で優しさとかっこよさがあり、思いやりもあって幸せになって欲しいなと見守りたくなる。

  • ま、かわせみですから。意地で読み続けてますから・・・(笑)
    10月発売でしたが、流石に新本に手を出す元気は無く、古本屋で見つけゲット。
    一言で言えば「あいも変わらず}(笑)
    それにしても、このシリーズ、最初の頃から増えた人といえば、子供達くらいだし。一方で、いなくなった人も見当たらない。
    新しい人物でも登場させて、もう少し新陳代謝を図った方が良いと思うのですが。。。。。

  • こういう内容だったのか…と,シリーズを読んでいる人は,すぐその世界に浸れるけど,説明が少なくて戸惑う
    ~「宮戸川の夕景」神林東吾の病がちな同僚・武石敬太郎の名を騙った新手の盗みは,妹・澄江が勤めていた「誰か袖」での手口と同じだ。細川家奥女中を名乗ったのは誰か。「初春弁才船」遭難した新酒番船の船頭の息子に海軍繰練所での海図の読み方を教えると,土佐で発見された父の船に乗って,唯一元旦に間に合った。「辰巳屋おしゅん」春をひさぐ深川の水茶屋の女の弟が,客の息子に川に突き落とされて死んだが,加害者の親は金で解決し受け入れざるを得ない。しかし妹が同じ相手に殺されると,女は包丁で息子と客を刺し殺した。殺された二人共が自分の子であったので,敵討ちということで島流しで済んだ。「丑の刻参り」飯倉の小間物問屋のけなげな夢が姑を呪ったといじめられ亭主と家を出た。姑は嫁を呪い殺そうとした境内で何者かから後頭部への一撃を受けて死んだ。「桃の花咲く寺」権田原の禅寺で,僧と寺男が惨殺され,500両以上が盗まれた。前日にある藩を浪人し,旗本に新規召し抱えられた用人が壇下に加えて欲しいと云ったのだが,急にその母が亡くなったという連絡を受け,弔い籠が乗り付けられたのを目撃したのは裏に住む女だけだった。「メキシコ銀貨」源太郎と麻太郎が高橋で船を見ていると,大男が風呂敷包みを奪われるのを目撃し追い掛けて東吾と挟み撃ちで小判70両と洋銀一枚を取り戻したが,奪われた大男は姿を消し,飯倉で縊死しているのが見つかる。「猫一匹」薪炭問屋遠州屋の飼い猫が両国で評判の見せ物・孔雀に出を出して突き殺され,嫁が猫を救おうとして囲いの中に手を入れて大怪我をした。孔雀は処分され,香具師は大損。世評も香具師に同情する。演習屋から百両を預かったがなくした坊主が消え,遠州屋の主が吉原で遊んだ翌朝,衣紋坂で刺し殺された。東吾の推理は…後々正解であることが明らかに~ドラマになったんだよね。平岩弓枝の代表作って?

  • 29

  • ・宮戸川の夕景
    ・初春弁才船
    ・辰巳屋おしゅん
    ・丑の刻まいり
    ・桃の花咲く寺
    ・メキシコ銀貨
    ・猫一匹

  • 源太郎と麻太郎が仲良しで一昔前の東吾と畝の旦那みたいな感じなのがほほえましい。子どもたちはどんどん大きくなっていくんだけれど、印象的に東吾はまだ若い気がするんだよなあ。跡取りはもう生まれないのだろうか。

  • 【7作収録】
    ・湯文字一枚だけの女の絞殺死体が見つかり、身元の調査が始まる中、奥女中が賭博部屋へとやってきて堂々と金を奪う事件が発生する。同僚の名前が出たことで東吾も調査に乗り出す
    ・大坂からの新酒番船のうちの一艘が行方不明になり、船頭の息子がかわせみの東吾を訪れる。東吾は西洋の船の知識を惜しみなく与え、一人前の船乗りへと育て上げる
    ・素人くささで人気の水茶屋の女。幼い弟が川に突き落とされて命を落とすが、金で解決され、口惜しいながらも我慢していたところ、今度は妹が首を絞められた遺体で発見され・・・
    ・若い女の丑の刻まいりが目撃され、嫁が自分を呪っていると言いふらす女隠居。姑の嫁いびりに耐え切れなくなり、若夫婦が家を出た後、姑が遺体で発見される
    ・急死した母親の通夜を頼むふりをして寺に入り込んだ押込み。小僧一人を残して皆殺しにしたことから、顔を見られてはまずい顔見知りの犯行と見当をつけ、調査をするが・・・
    ・ひったくり追跡し、金を取り戻した麻太郎と源太郎。その金は西洋の銀貨で、知識のない二人は東吾に連れられて洋銀の知識人・高山仙蔵に教えを請い、それを機に弟子入りする
    ・見世物の孔雀に飼い猫を殺され、助けようとした嫁も怪我を負った薪炭問屋。女隠居が騒ぎ、孔雀と香具師に沙汰が下るが、香具師の怒りを買ったのではないかと周囲は心配する

  • 弁才船の話にどきどきした。昔は海岸線をみて勘で船をこいでいたんですね。海図を見ながら船をあやつるってすごいことなんですね。

  • 何時までもおしどり夫婦。
    これから先、千春と麻太郎の関係がちょっと気になるところ。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

平岩弓枝の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×