東京の下町 (文春文庫 よ-1-14)

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  • 文藝春秋 (1989年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167169145

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

子供の目線で描かれた東京の下町の風景は、正月や夏祭り、中小企業、戦争の影を通じて、日常の中に潜む様々な物語を伝えています。著者の独特な視点によって、過去の記憶や懐かしさが呼び起こされ、読者は自身の経験...

感想・レビュー・書評

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  • 「吉村昭」のエッセイ集『東京の下町』を読みました。

    「吉村昭」作品は昨年8月に読んだ『大本営が震えた日』以来なので、ほぼ1年振りですね。

    -----story-------------
    時・昭和の初め、所・日暮里。
    著者を温かく育んでくれた大都会のなかのなつかしいふるさと。
    その思い出の数々を愛惜の念をこめて。

    夏祭り、映画館、火事、物売り、正月、演芸、大相撲、さまざまな食物、町の事件あれこれ…。
    昭和2年生れの著者が幼少年期を過した、大都会の中のなつかしいふるさと、日暮里。
    そこで紡いだ想い出の数々を愛惜の念をこめて綴ると共に、戦前の庶民の生活を生き生きと描き出した好エッセイ。
    -----------------------

    「吉村昭」が幼少年期を過した日暮里での生活… 戦前の庶民の生活を描いたエッセイです、、、

    著者の生い立ちを知る編集者から勧められ、1983年(昭和58年)9月から1985年(昭和60年)2月にかけて『オ-ル讀物』に18回にわたって連載された作品だそうです… 当時の生活や町の様子が活き活きと描き出されていましたね。

     ■其ノ一 夏祭り
     ■其ノ二 黒ヒョウ事件
     ■其ノ三 町の映画館
     ■其ノ四 火事
     ■其ノ五 物売り
     ■其ノ六 町の正月
     ■其ノ七 町の小説家
     ■其ノ八 不衛生な町、そして清掃
     ■其ノ九 演芸・大相撲
     ■其ノ十 食物あれこれ
     ■其ノ十一 町の出来事
     ■其ノ十二 ベイゴマ・凧その他
     ■其ノ十三 白い御飯
     ■其ノ十四 台所・風呂
     ■其ノ十五 説教強盗その他
     ■其ノ十六 曲りくねった道
     ■其ノ十七 捕物とお巡さん
     ■其ノ十八 戦前の面影をたずねて
     ■文庫版のためのあとがき


    「吉村昭」は1927年(昭和2年)に日暮里町谷中本(現東日暮里6丁目、日暮里図書館の近く)に9男1女の8男として生まれ、父親は製綿工場を経営しており、当時としては裕福な家庭であったようです、、、

    私たちの父母や祖父母の時代なのですが、私の生まれ育った山村では、文明の利器が届くのが遅かったこともあり、近所の雑木林や畑での虫取りや、庭や家屋に迷い込んでくる蛍、台所のぶら下げてあった蠅取り紙等々… 読んでいると懐かしい情景が蘇ってきましたね。

    さすがに遊びでベーゴマ、メンコはやってないけど、凧揚げやビー玉遊びはやっていましたもんね… そして、過去を美化して「昔はよかった」的な感傷に溺れることはなく、『其ノ八 不衛生な町、そして清掃』に代表されるように「悪いところだってあった」ときっぱり書いていることに共感できました、、、

    当時の文化や庶民の生活を身近に感じることができたし、愉しく読めた作品でした。

  • 正月、夏祭り、中小企業、歩み寄る戦争など、著者が子供の目線で見ていた目線で、東京の下町の風景を描いたエッセイであり、生活記録。
    著者と私は、40歳以上離れているにも関わらず、著者が見ていた風景に懐かしさを感じるのは、きっと、著者の創作力の素晴らしさなのだろう。

  • P230

  • そっかー。日暮里って下町扱いじゃないんだー。
    西国育ちの私から見れば、細かいこと言うなよーって感じですが。

    松の内の荷風(断腸亭・・・)から、
    ちょろちょろと読んできた古き良き東京もの。

    自分が今、東京東部に住んでいることも
    あって、微妙にメタっぽくて面白かったんですが、
    さすがに少々、食傷気味かも・・・もういいかも。
    と思っても、ふと振り返れば積読が・・・
    ^^;

  • 昭和3年、日暮里生まれの著者の幼・少・青年時代。昭和10年代の東京の下町(というよりも郊外・日暮里村)の暮情が滲み出ています。考えて見れば私の過ごした昭和30年代も子どもの生活周りは全く同様で、懐かしさを感じる本でした。お祭り、正月、物売り、偶然に見た泥棒、こまなどの遊び・・・。過去は美しく見える、その典型を見る思いがします。

  • 2012.3.4(日)¥300。
    2012.5.31(木)。

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著者プロフィール

一九二七(昭和二)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。五八年、短篇集『青い骨』を自費出版。六六年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。七三年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、七九年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、八四年『破獄』で読売文学賞を受賞。二〇〇六(平成一八)年没。そのほかの作品に『高熱隧道』『桜田門外ノ変』『黒船』『私の文学漂流』などがある。

「2021年 『花火 吉村昭後期短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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