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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167169312
みんなの感想まとめ
少年時代の思い出を綴ったエッセイ集は、郷愁を感じさせつつも過去を美化しない著者の独自の視点が魅力です。昭和2年に生まれた著者は、科学や技術の進歩によって生活が便利になることを称賛し、古き良き時代を単純...
感想・レビュー・書評
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背ラベル:914.6-ヨ
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古本で購入。
昭和2年に日暮里に生まれた吉村昭が、少年時代の思い出を綴るエッセイ集。
挿絵がなかなかいい味を出してる。
読んでいておもしろいのは、郷愁を感じながらも過去を美化しない著者のスタンス。
吉村は「古き良き」という言葉を「浅薄な過去を美化する言葉」として嫌う。
科学の発達で家事の手間が省けるのは大変結構、煤煙に悩まされない電車もまた素晴らしい。
そうした想いの裏にあるのは、技術や知恵を駆使して社会生活を発展させてきた人間に対する讃歌かも知れない。
吉村によって語られる昭和前期は、決して暗くない。
生まれ育った街が空襲によって焼亡するという壮絶な体験をし、肺を冒され死の淵を覗くような体験をしたものの、そこにあるのは温かみのある豊饒な人間らしい世界だ。 -
2012.3.4(日)¥350。
2012.4.6(金)。
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