少年計数機 池袋ウエストゲートパークII (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 427
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167174064

感想・レビュー・書評

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  • IWGP第2作目。
    ドラマファンなのですが、本作の中にも「妖精の庭」「少年計数機」とドラマにも盛り込まれたシナリオが含まれていました。
    個人的には映像化されていない「水の中の目」がとても好きです。
    暴力事件の生々しさ、アツシの不気味さ、
    また特にプールでの描写が極彩色に眼に浮かぶように美しく、惹かれました。

  • 読み慣れないむごさで、文章が目に入った瞬間思わず本を伏せる感じだった。しんどい。映像じゃないのに胸が気持ち悪くなるくらい。途中で読むのやめようかと思った。
    文章は詩のようにきれいなのにギャップがすごい。シリーズの続きを読む自信がなくなった。

    文章は全体的に表現豊かで、それを内から作り出せる作者は本当にセンスのある人なのだと思う。気持ちとか風景を表す言葉選びが新鮮でおもしろかった。
    描写の鋭さも作者の実力ゆえかもしれないけど、本当に酷いシーンがいくつかあって、読み終わった後にしばらくリセットタイムが必要だった。

  • <内容紹介より>
    自分が誰なのか確認するために、まわりのすべてを数え続ける少年・ヒロキ。その笑顔は十歳にして一切の他者を拒絶していた!マコトは複雑に絡んだ誘拐事件に巻き込まれていくが…。池袋の街を疾走する若く、鋭く、危険な青春。爽快なリズム感あふれる新世代ストリートミステリー、絶好調第2弾!

    ――――
    前作に引き続き、ストーリー展開の店舗の良さと、語り口の軽妙さでするすると読み進むことができました。
    全部で四編の作品が収録されていますが、LDで、すべてのものを数えていないと落ち着かない、という少年が主人公の表題作「少年計数機」と、ひったくり犯を捕まえようと70歳の老人コンビと調査に乗り出す「銀十字」は特に面白く感じました。

    最後に収録されていた「水の中の目」は、女子高生が輪姦されたりマコトのそばで活動していた人の中から死人が出たりと少し後味の悪いものに仕上がっていました。
    尤も、「池袋」という町のストリートで起こる事件ですから、ある程度血なまぐさいのは仕方ないのかもしれませんが……。

    あと、2002年という時代を反映してか、登場人物たちが持っているのがPHSということに(2巻になって改めて)気づき、懐かしいような気にもなりました。
    逆に、今の中学生や高校生にはわかるのかな?とも思ったり。スマホが使えればもっと簡単に解決できる事件出もあるような気もしますが、そういった面での「古さ」を感じさせない作品であることは、素晴らしいことだとも思います。

  • 内容をふわっと途中までは覚えてるんだけれど、最後にこんな展開だったっけ?みたいなお話ばかりでした。また新鮮な感じで読めました。
    最後の水の中の目が重たかったです。

  • H29.07.09 読了。

    ドラマ版では前作と今作までが原作となっていて、先にドラマ版を観ていた「少年計数機」。
    ドラマ版は良い感じに映像化できていたんだと感じた。

    「水のなかの目」はまさかのマコトに危機が!
    という、他の話と趣向が違う、ミステリー要素も入っている作品で面白かった。

    このシリーズはまだまだ先が長いので、続きも読んでみたい。

  • 最後のお話、『水の中の目』について

    --------------------------

    女子高生コンクリート詰め事件がモデルになっているのは明らかだった。昭和63年の事件と違うのは、強姦や暴行をした少年たちが女子高生を直接殺さなかった、という点。殺していないから、少年たちは数年で少年院から出てきて池袋で事件を起こした。

    性癖に関わらず、性格においてもSとかMとか言って区別することは一般的になった。
    だけどなんていうか、本当のSというか、レイプとかそういう行為でしか興奮できない人もいるわけで、そういう人にとっては生きにくい世の中だろうなとも思う。だけど、レイプされた本人や家族からしてみたら、そんなやつは死んでしまえってなるのは当たり前の話。
    とても扱いにくい話題だ。

    マコトもGボーイズのキングも池袋のヤクザたちも、街で暴れるドSな少年たちを捕えようとする。
    死人を出しながらも、少年たちを捕まえ、リーダーの少年もマコトを囮にして逮捕させるが、実は少年たちの暴力性を操っていたのは弱気な少年だった、ということでマコトがなんとか学校のプールで仕留める、というストーリー。

    読みながら、『うつくしい子ども』と雰囲気が似てる、と思った。書かれた時期も同じ頃だし。少年犯罪について石田衣良さん的に思うことがあったのかな。
    女子高生コンクリート詰め事件や栃木リンチ殺人事件、凶悪な少年犯罪への悲しい気持ちは何十年経っても消えない。

  • 小気味良い文章にセンスを感じる。勢いもまだまだ衰えす面白いが、さらっとえげつない話が出てくるし、犯罪者が見逃されたり私刑にあったりするので現実感はあまりないかも。
    ミナガワや喜代治&鉄のようにかっこいい歳上が目立っていた。

  • 表題作が良かったなぁ。
    やはり、子供が出てくる話はぐっとくることが多いですね。
    最後のエピソードも子供絡みの話なんだけど、味わいは表題作とは対照的。
    こちらは評価が分かれそうです。
    自分は、これはこれで良いのではないかと思いましたが。

  • 自分が誰なのか確認するために、まわりのすべてを数え続ける少年・ヒロキ。
    その笑顔は十歳にして一切の他者を拒絶していた!
    マコトは複雑に絡んだ誘拐事件に巻きこまれていくが…。
    池袋の街を疾走する若く、鋭く、危険な青春。
    爽快なリズム感あふれる新世代ストリートミステリー、絶好調第2弾。

  • マコトが危ないストーリーが多かった

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著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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