少年計数機 池袋ウエストゲートパークII (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 427
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167174064

感想・レビュー・書評

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  • 2016.6

  • フィクションではあるんだろうけど、全く見ることのできない世界ではあるんだけど、知らないだけで、本当にこんな世界があるんだろうなと思わせる世界観。
    シリーズが続いて、しかも図書館にあるから(笑)多分全部読むだろうな。

  • 4編収録しているが、うち2編はマコトの人に対する温かい目が好ましい。

    数を数えることで自分を自分として支えているかのような少年・ヒロキ。
    地道に生きてきて、今は同じ老人ホームで暮らす喜代治と鉄。
    何も悪くない人たちが犯罪に巻き込まれたとき、マコトの行動力はすごい。

    ネットの中で自分のプライベートな生活を後悔する若い女性。
    それをストーカーする若い男。
    実際の彼女ではなく、自分の頭の中にいる彼女、こうあってほしい彼女に執拗にこだわる男は、人の痛みを想像することができないエリートだ。
    自分の痛みには敏感なのに、他人の痛みがわからない。
    ああ、こういう人いるよね。

    いちばん長い作品にもやっぱり、人の痛みのわからないやつが出てくる。
    人の痛みどころか、自分の痛みも感じてないんじゃないの?って。
    どれほど暴力の限りを尽くしても、それが心に何の動きも起こさないって怖すぎる。

    基本的にお人好しのマコトは、相手に腹を立てたりすることはあっても、見捨てることはしなかったと思う。
    しかし、今回マコトは切り捨てた。
    助けようと思えば助けられたかもしれない命を、敢えて助けようとはしなかった。
    そのことがマコトの心の傷になっていなさそうなところが、ちょっと気になる。
    彼は事件を解決する人であって、裁く人ではないはずなのだけれど。

  • 章はじめの、マコトの独白?が結構好き。クラシックの解説が段々詳しくなってる気がする。「水の中の目」は、実際の事件がモデルかな。終わりもあまりすっきりしない。「鉄十字」は、このシリーズにしては結末が甘い。ほっこり読めたけど。

  • それぞれのキャラクターが抜群に良い。ところどころ切なくて、感動し、スカッとする展開にあっという間に読了。

  • とにかく表題作が気に入ったもので♪

  • 続編。
    前作に引けを取らずあっという間に読んでしまった。

    相変わらずキャラクターの描き方がうまい。

    個人的には最後の「水の中の目」が一番よかった。
    ちょっと切なさもあり、スリルもありで。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    自分が誰なのか確認するために、まわりのすべてを数え続ける少年・ヒロキ。その笑顔は十歳にして一切の他者を拒絶していた!マコトは複雑に絡んだ誘拐事件に巻きこまれていくが…。池袋の街を疾走する若く、鋭く、危険な青春。爽快なリズム感あふれる新世代ストリートミステリー、絶好調第2弾。

    【キーワード】
    文庫・ドラマ化・ミステリー・青春

    【映像化情報】
    2000年4月14日ドラマ化
    出演:長瀬智也・加藤あい 他



    ++2+1

  • 『妖精の庭』男になった同級生サチの依頼で覗き部屋のストーカー排除。あっさり薄めなかんじ。
    『少年計数機』LD小学生ヒロキの家庭事情にひと皮脱ぐ話。誘拐事件を起こすダメ兄貴エリトへ、父の極道式制裁がくだされる前に兄弟の救済を依頼する女優母。Gボーイズ、ハッカー・ゼロワンも大活躍。ヒロキと友情を交わす最後の会話はマコトのあったかさがつまっていてすごくすき。シリーズのなかでも特にきにいっているはなし。
    『銀十字』羽沢組長の紹介で連続ひったくり事件の解決を依頼してきたのは七十代老人。喜代治と鉄の律儀なお礼参りと、犯人へ下す処遇が新鮮。結末は軍を抜いて甘い気がしたけど、次の章との兼ね合いでちょうどいいのかも。
    『水のなかの目』タイトルと、導入が秀逸。その割に、「やつ」との関係や結末は後味悪いというか・・・
    ヤクザから金を盗りGボーイズを襲撃する「大人のパーティー」潰し。パーティーの稼ぎを寄付する女子大生マドカと刑執行人の肉屋。3年前の「千早女子校生監禁事件」加害者アキラと、被害者の弟アツシ。被害がえぐくて主犯の思考も人間性も寒々しくてめずらしく全体的に胸糞悪いかんじ。舞踏派チームをボコられ、クラブを燃やされたキングの対応はさすがのクールだったけど、もっと冷徹に打ちのめして欲しいと思うくらいだった。

  • 銀十字がおもしろかった。

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著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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