少年計数機 池袋ウエストゲートパークII (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 427
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167174064

感想・レビュー・書評

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  • 言わずと知れたIWGP2作目。

    【読間】
    再読。(初読は11~12年前くらいか?)
    小説の再読など、普段はほとんどしないのだけど、、、これの前に読んでいた作品が面白すぎて一気読み。計算が狂い、、、朝の出勤前、自宅に未読の本が一冊もないという緊急事態。

    通勤時間が長いので本無しでは辛すぎる・・・と本棚から引っ張り出した1冊 。“題材”は覚えているものの内容(展開も結末も)はほとんど思い出せない。思いの外新鮮な気持ちで読み進めているところ(笑)。

    ★「妖精の庭」
    当時は年に1冊ペースで刊行されていたIWGP、世相を反映させた世界観がシリーズの特徴だとは周知の事実だが、こうして十年以上を経て読み返すと、やはりいろいろ懐かしい(笑)。

    インターネットの覗き部屋・・・ああ、そういえば話題になったなぁ。

    PHS・・・使ってたなぁ。今の若者はPHSなんか知らないんだろな(苦笑)。

    デジカメ・・・まだ普及しきっていない頃だったのか。そうか、、、。

    荒い画質でカクカクとコマ送りのように動く中継動画・・・コレを“ああ、分かる分かる”と懐かしむことの出来る最後の世代なのかも、自分。

    ストーリーよりも、そんな↑あれこれの方が頭の中を大きく占めたという一編だった。

    ※思えばマコトとは同年代のはず(同い年か、1コ違いかくらい)。いつのまにかマコトもけっこうな年下になってしまった悲哀・・・。

    ★「少年計数機」
    表題作。
    ガングロメイク、ヤマンバギャル、厚底サンダル
    ・・・あったあった。
    こういうのを読み返してすこし前の世相を懐かしむの、案外イイかも(笑)。

    ど真ん中なヤクザの会長と夫婦になってる芸能人・・・マスコミ的に、世論的に許されるのかしら?

    ★「銀十字」
    今回は、バイクを使った引ったくり…かな…。
    今でもたまに聞こえてくる話だから、別段懐かしくも無し。

    じいさん二人組が、生きざまも事件の落とし方もどちらも至極格好良し。

    ★「水の中の目」
    今回は、、、
    大人のパーティー、電話Box、女子高校生監禁事件、、か。

    シリーズ屈指の胸糞悪くなるハナシ。

    再読なため黒幕の存在を知りながら読んでも、何かに背中を追いたてられるような感覚が止まなかった。逆に、再読だからこそ府に落ちる点もあったり。再読も、たまには悪くないな、と。

    クライマックスでマコトの下した選択も、初読の時には嫌悪感を抱いたものだが、10年の歳月は、同じ場面を別な色に写してくれた。

    ★3つ、7ポイント半。
    2017.11.10.再読

  • 久々に読み返した。
    石田さんの短編は読みやすくて頭がモヤモヤしている時にちょうどいい。
    最後の『水のなかの目』は内容的にはハードだったなぁ。
    でも目をそむけてはいけないことにもちゃんと立ち向かうマコトはカッコよすぎ。
    マコトみたいな人が近くにいたらと思うけど、ドラマの印象が強すぎるからちょっとイヤだけど。

    4編中、よかったのは表題の『少年計数機』と『銀十字』です。

  • ハラハラしながらもやっぱりマコトが大活躍。全然関係が深くない人達を助けてしまうマコトはやっぱりすごいし、性根が素晴らしく優しいんだろうなと思った。

  • 読みやすくてスリルがあって途中止まらない。
    池袋やそれに似た街は、東京だけでなくすぐそこにある大都市にありそうで、ちょっと怖いけど魅力的なアンダーグラウンド、ヤクザや不良少年達の無法地帯、そんな世界を綺麗に書いた小説が、すごく面白い。

    マコトはいつものように、自らの信念に沿って行動し、お金のために仕事はしない。今回は老人ホームに住む老人達、同性愛者、身体障害者、発達障害(?)の少年、社会不適合者とも呼ばれている人達の物語。石田衣良さんはどんな人間でも生き生きと描く。奪うか奪われるかの世界に、人情や希望がある。

  • IWGP第2弾、少年計数機はドラマにも入ってる

  • IWGP第2作目。
    ドラマファンなのですが、本作の中にも「妖精の庭」「少年計数機」とドラマにも盛り込まれたシナリオが含まれていました。
    個人的には映像化されていない「水の中の目」がとても好きです。
    暴力事件の生々しさ、アツシの不気味さ、
    また特にプールでの描写が極彩色に眼に浮かぶように美しく、惹かれました。

  • 表題作が良かったなぁ。
    やはり、子供が出てくる話はぐっとくることが多いですね。
    最後のエピソードも子供絡みの話なんだけど、味わいは表題作とは対照的。
    こちらは評価が分かれそうです。
    自分は、これはこれで良いのではないかと思いましたが。

  • 2016.6

  • フィクションではあるんだろうけど、全く見ることのできない世界ではあるんだけど、知らないだけで、本当にこんな世界があるんだろうなと思わせる世界観。
    シリーズが続いて、しかも図書館にあるから(笑)多分全部読むだろうな。

  • 石田衣良版「天切り松」だな。悪くない。シリーズの中でトップ3冊に入る面白さ。

著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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