- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167174095
感想・レビュー・書評
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2008/6
石田衣良の好評なIWGPシリーズの第4作。
外伝と言うわけではないのだろうが、冒頭の一作目の脱力感にいい意味で虚をつかれた感を強く感じる。どんどん高いレベルのエピソードを求めている読者に対し、適度に力を抜かせてくれる作品集。ますます次回作以降に期待が高まってしまう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
IWGPシリーズの4作目。
おもしろさは保証済みです。
石田衣良自身クラシックが好きなため、よく色んな作品中に出てきます。
その使い方が主人公の心情を表現していて、良い使い方していると思います。 -
【2024年67冊目】
まかないに手を出さないラーメン屋の店員、息子を殺されたジャズタクシー運転手、ビルマから来た少年、人体損壊映像と山形から上京した負け犬。池袋ウエストゲートパークシリーズ第四弾。
今回も情緒が忙しかったし、誠はいつも読者のそばにいてくれるし、タカシは変わらず王様でした。巻が進む事に面白さも増していく気がしています。
お馴染みの登場人物たちも少しずつ成長したり、変化していて、池袋の街がいつもそれを見守っているようです。
しかし、アングラ映像の描写はきつかった…文字の早送りはできないので薄ら読んだような読んでいないような感じで乗り切りました。
続きの巻がとにかく楽しみなシリーズで、こればっかり読んでしまいますね。 -
リズミカルな文章がたまらなく好き。
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相変わらずクールで面白いのだが、表題作が胸糞悪すぎる。本当にありそうで恐い。そして池袋どんだけ20がいるのかっていう。20なんて言い方初めて聞いたけども、本当に言うのかな?
タカシの登場回数が多いので、ファンとしては嬉しい。 -
「池袋ウエストゲートパーク」シリーズの4作目。
シリーズ物はある程度読み進めていくうちに飽きてくるものだが、このシリーズは相変わらず面白い。
全体に漂う、悲しみ、虚脱感、虚無感、絶望などの負の感情が、でも、頑張って生きていけばなんとかなりそうだ、と、前向きに捉えそうな終わり方をしている所が良い。
今回も、「黒いフードの夜」「ワルツ・フォー・ベビー」が、悲しくて涙が出るんだけど、それだけじゃない終わり方をしていてやっぱり泣ける。
「東口ラーメンライン」はイマイチ。
「電子の星」は一番長い話だけど、グロいのと、悲しみがあまりない(そこからの希望もない)ので、今回の4つの中では一番良くなかった。 -
ちょっと人体損壊はグロ過ぎて気分が悪くなった。ただし、全体的にスピーディーで、最後はスカッとする展開。
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IWGPシリーズ第四弾。
今回は割と話が重たいのが多かった。
けど、最後はスカッとしたからまぁいいか