アキハバラ@DEEP (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 3086
レビュー : 394
  • Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167174118

感想・レビュー・書評

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  • 『池袋ウエストゲートパーク』SF風味。
    根本的に石田衣良という作家と、秋葉原という街の相性が悪いように思う。
    物語自体は面白いけど、オタク的にはツッコミ要素も多い。
    ただライブドア事件以前に、これを書いていることは評価できる。
    話の流れ自体は単純だから、もう少しコンパクトに出来たんじゃないかとも思う。

    全体的な話の流れは『東のエデン』に、よく似てる。
    クルークの立ち位置と機能は、Juizに似てるし。
    『東のエデン』の下敷きにしたのかな?って感じがする。
    武闘派とオタクが手を組むというのは、少し『メタルギアソリッド』にも
    似てるかも。

    語り手としてクルークの語る言葉は『攻殻機動隊』の人形使いの相似形を描いてる。
    『ガンダム・センチネル』のALICEも同じようなこと言ってるし。

    いくら闇で手に入れたと言っても連載当時に既に「Windows XP」は
    リリースされたし、仕事用に使うマシンに悪名高い「Win Me」は無いと思う。
    せめて「Win 2000」が妥当だと。
    金さえ出せば、何でも手に入れるのに、わざわざ評判の悪いOSを
    入れてくる理由が謎。
    ブログとかもメディア特性が変わっちゃってる部分は、時の流れを感じる。

    それから『未来少年コナン』とか、ウルトラ警備隊だとか
    80年代以前のアニメとか特撮に対しての描写は詳細なのに
    『ガンダム』関連になると「赤い彗星のザク」とか、「ザクのビームライフル」とか
    途端にザックリするから「この人『ガンダム』知らないんだな」って思う。
    等身大ザクを欲しがる人間は、決して「赤い彗星のザク」とは言わない。
    それと『ラーゼフォン』の戦闘服って、TERRAの制服?
    ストリート関係には明るいけど、オタク要素は疎いんだなって感じる。

    実写より、アニメとか漫画寄りの題材の気がする。
    他の五人はどうとして、いかにもなアキラにハマる人材がいない。
    あとダルマって『MOZU』の後だと、どうも悪役に思える(笑)

  • アキハバラを舞台にしていたので、読みながら何だか懐かしい気分にもなりました(笑)
    起業して、熱い気持ちで夢中になって働いてる姿が良いなぁ!て思う反面、悪い人には注意しなきゃならないってなんだか勉強になりました。ITに強いって、やっぱり武器になるね。

  • 個性的なキャラたちが秋葉原で最高のAIを誕生させる。そのAIをめぐって事件が起こる。

  • 初石田衣良作品。面白かった!

  • 下北サンデーズにも似たところがある、成功と大きな権力との戦いの話だけどこちらは圧倒感がすごい。一人ひとりの個性が光り魅了される切り口に心躍る小説であろう。

  • すっごく久しぶりに読んだら、とても時代を感じる話になってました。

  • デジタルの世界、無縁でもあり身近でもあり。
    ジェットコースター小説かと思っていたけど、心に響く作品だった。映画化されているので見てみよう!

  • 「THE ONLY WAY IS UP.(ここより下に階層はない。あとは浮上するだけ。)」
    社会にうまく適合できない主人公たちは、それぞれが別々のタイミングで「ユイのライフガード」に辿り着き、導かれて、共にインターネットに革命をもたらす仲間と出会う。

    前半は、主人公たちが会社をつくり、“自分たちだからこそできる仕事”に打ち込み、画期的なツールAI搭載検索エンジン“クルーク”を生み出していく過程の物語であり、読んでいてベンチャービジネスの面白みも感じられます。
    後半は、がらりと雰囲気が変わり、卑劣な手により“クルーク”を奪いとっていった灰色の王様に、自分たちらしく楽しく闘いを挑むという内容。 本文でも書かれているが「勝利が確定した闘いについて語るのは、いつでもこころよいものである。」であり、終わりに向かって進むストーリーに合わせて爽快感を感じることができました。

    「おたく」たちの街・秋葉原の不思議な魅力の一部を感じられたような気がします。

  • 2014/4/15

  • (前略)わたしがやっているのはひとく混乱している人の話をきいて、ごちゃ混ぜになったファイルを整理してあげるだけ。そのときはすっきりするかもしれないけど、地雷は依然として、同じファイルのなかに残っている。問題は解決なんかされない。

    (前略)自分にしっくりくる方法を好きなように選べばいい。どうせ間違いを選ぶことはできないんだから。

    (前略)自分の心が氷みたいに冷めてたら、世のなかにおもしろいものなんて、なにひとつないよ

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著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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