アキハバラ@DEEP (文春文庫 い 47-8)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167174118

感想・レビュー・書評

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  • 題名からは、内容が全く解らなかったが、読むと面白かった!
    初めは頼りないオタク達が成長し、最後にはスカッとさせてもらった。

  • 535ページにも及ぶ長い小説だったが飽きることなく読めた。コンピュータ関連の描写にツッコミを入れたくなってしまうのは職業病なのでしょうがないとして、こんなことができたらなぁと思える世界だった。最後は食い入るようにのめり込んだ。とても面白かった。

  • いままで読んでなかったのが悔やまれるほど、面白く、そして熱い。

  • 石田衣良著、秋葉原系の若者達の物語。前半はある素晴らしいソフトを作りあげるまでの軌跡、後半は盗まれたソフトを取り戻す為の痛快な復讐劇。

    特にぐっと来るような所はないかもしれませんが、それなりに面白い本ではないでしょうか。秋葉原に詳しい人が読んだらもっと面白いんだろうなぁ。今映画もやっているようですね。

    前に読んだ石田衣良の『娼年』と雰囲気が全然違ったので、この人の作風が良く分からなくなりましたね。もう一冊くらい読んでみるかな。

  • なじみの深い秋葉原を舞台としていたのが面白かった。

  • 完全に社会から落ちこぼれたオタク達の壮大な物語。
    単純に面白い。
    eビジネスに立ち向かうオタク戦士。
    日本に溢れるオタクの雇用をもっと国が援助してもいいんじゃないかなんて、勘違いさせてくれる一冊。

  • 吃音、光刺激で起きる全身硬直、極度の潔癖症の3人を中心にした「アキハバラ@DEEP」社が、巨大IT企業に飲まれるのを拒み、戦う。弱い者が強大な者に勝つ物語は読んでいて心地いい。しかも「苦戦はするがやがて勝つ」ということを、未来の視点をもつ語り手が繰り返し述べるので、安心して読めた。

  •  さて、ようやく読み終わりました。
     私、池袋ウエストゲートパークを読んだことがないので、この人の書く話は初めて読んだんですが、とっても面白かったです。

     物語は、何処かに病気を持つ、3人のオタクの少年達がそれぞれを補いあって仕事をしているところから始まります。
     彼ら3人が手を結ぶことになったのは、ネットの海にいる「ライフガード」、ユイがそれぞれを紹介したから。
     そして、新たに2人の人間を紹介されるとなった時に、ライフガードを運営していたユイ自身が亡くなってしまう。
     そうやって知り合った5人+自分から3人に関わり合いになりたいと言ってきた1人は、まずはメイド喫茶で一番の人気を誇っていたアキラのアイドルサイトを立ち上げることにした。
     そして、そこに人を呼ぶための新たなコンテンツとして「クルーク」という、使用者と一緒に考え学ぶサーチエンジンを創り出した。

     そして、そこからが新たな闘いへの始まりであった。

     結局のところ、彼らはクルークをある企業に奪われ、それを取り戻すために闘うことになるんですが……。
     それは悲惨になることなく、それぞれの特徴を存分に発揮した、楽しいテロで闘って勝利しました。

     なんというか……。
     最初の一歩は誰にとっても些細なもので、その価値を理解して、ちゃんと守ってあげなきゃいけない……っていうのは、何てシビアなことなんだろう……って思ってしまった。
     エゴだもんなー……。人のアイディアであろうとなんであろうと、欲しいものは欲しくなってしまう人だっているもんね。
     そういう辺りが辛くて切なかったですが、読み応えはたっぷりありました。

     ただ、コンピュータに対する知識が多少ないと読みにくいかもしれません。別に得意じゃなくてもいいと思うんですが、苦手意識があるとつらいかも。

  • 実際今ITのトップにいる人達ってオタクなんだろうなあ。
    そう考えるとパソコンオタクってもう少し尊敬されても良さそうだよね

  • キャラクターはよいが話としては微妙だったような記憶がある。また秋葉原になじみがないせいか、「街もの」としての楽しみも少し薄かった。「池袋」「下北」などに比べると、アキハバラという街自体が、既に記号化されて個性をもちすぎているためかもしれない。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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