反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV (文春文庫 い 47-9)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167174125

作品紹介・あらすじ

今日も池袋には事件が香る。風俗スカウト事務所の罠にはまったサンシャイン60階通りのウエイトレス。伝説のスターが設立を夢見るロックミュージアムの真実。集団自殺をプロデュースするインターネットの"クモ男"-。ストリートの「今」を鮮やかに描くIWGPシリーズ、切れ味がさらに増した第5弾。

感想・レビュー・書評

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  • ちょうどいい話の長さで、読み応えもありました。ドラマが凄く好きで、小説があったことに驚き読み始めましたが、ドラマではおちゃらけ具合が怖さを引き立ててるキングも、小説では氷のような冷たい言葉で端的に話クールな男。まこっちゃんなんてクラシック聴いてコラムニスト!と最初は驚きながらも、これはこれで凄く楽しかったです。キングとタッグを組んでいろいろな事件を解決していく様はかっこよかった。

  • 表題作はGボーイズやヤクザが出てきてどんぱちやるタイプの話じゃなかったけど、だからこそマコトやゲストキャラたちの良さが際立ってよかったな。
    今回の巻はまんべんなくマコトのおふくろさんが出てきて嬉しかった。

  • IWGPシリーズの5作目。
    4つからなる中編小説。
    リアルな話ばかり。
    人と人との繋がりって大切だな。

  • かれこれ何年振りか、シリーズの続きを会社の方に貸して頂き久々この世界へ。

    40代のおばちゃんには、この本の世界は若々しく、初々しく元気があってとても楽しく感じられた。

    以前読んでいた頃は20~30代で、割と等身大で読んでいた気がするのだが、今はもうマコトのお母さん目線(笑)
    マコトのお母さんの振る舞いが実に清々しい(^^)

    テンポも良くてサクサク読めてしまう。
    中高生にも楽しく読める作品なのではないかな。

  • このシリーズ積読5冊目。

    スカウトマンズ・ブルース
    感覚的にはドラマ版にありそうな内容の印象。
    ヤクザ絡みのトラブルシューターとしてマコトが一肌脱いで、ささっと解決してしまう感じです。

    伝説の星
    過去の栄光を糧にビッグドリームを叶え用とした結果、ヤクザに追われることになるスターを救う話。
    マコトがこの先着るスーツはこの話で仕立てられたものなんでしょうか。

    死に至る玩具
    日本の玩具を作る工場の悲劇の真相を世に知らしめるため、メーカーという大企業と相対する。
    十数年前の中国で起きてそうな労働問題を取り上げた話のようでした。
    今は東南アジアからくる技能実習生に対象が変わっているだけで、日本の企業の闇は変わっていないように感じました。

    反自殺クラブ
    自殺に家族を奪われた3人と共闘して、自殺サイトの主を引き釣りだす。
    この頃たしかに集団自殺とかが社会問題になっていたように思います。練炭とか、硫化水素とか・・・
    積読していると改めて日本の闇が様変わりしているんだなと思いました。

  • すごく性と死の話だった、あとマコトが一杯食わされて終わったの初じゃないか?味があって良かった。

  • スカウトマンズ・ブルース
    IWGPだなあって話

    伝説の星
    いつもと形成逆転の話

    死に至る玩具
    ニッキー人形の話
    今の日本でも聞いた覚えがあるなあ

    反自殺クラブ
    うーん重い。人が死ぬ話は好きじゃない

  • 魔笛

  • 少しマンネリしてきたけど、マコトの魅力は健在!
    トラブルシューターとしての立ち回りは強かな反面、女には純なところも好感を持てる。
    ただ、マコトなら作中の女の子を全員落とせるのに勿体無い気もする。

  • 「スカウトマンズブルース」は、風俗店のスカウトを務めるタイチという少年と、彼にあこがれるしのぶという少女をめぐる事件をあつかっています。けっしてつまらないというわけではないのですが、いつものようにタカシとサルの協力を得ながら、ストリートで起こる事件をマコトが解決にみちびくという内容で、正直なところ既視感もおぼえはじめています。

    「死に至る玩具」は、中国の過酷な労働環境のもとで働かされ死んでしまった姉をもつ、紅小桃という中国人の女性に、マコトが協力する話。

    「反自殺クラブ」は、ネットを通じた集団自殺を止める活動をしているミズカたちの依頼を受けて、マコトが自殺サイトの管理人を追う話。著者があつかおうとしているテーマそのものは理解できるのですが、テーマの多面性を結末で明かそうとする意図が露骨で、途中のマコトたちの熱意が無駄に空まわりさせられているように感じてしまいました。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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