反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV (文春文庫 い 47-9)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167174125

感想・レビュー・書評

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  • 少しマンネリしてきたけど、マコトの魅力は健在!
    トラブルシューターとしての立ち回りは強かな反面、女には純なところも好感を持てる。
    ただ、マコトなら作中の女の子を全員落とせるのに勿体無い気もする。

  • 5冊目のIWGPは所謂「イマドキ」な事件を描きつつ、特に社会問題について重点を置いていたように思います。
    表題作「反自殺クラブ」では集団自殺問題が取り上げられ、結局のところスパイダーも先生も善意であったこともあり、何時もの明らかなる悪意に満ちた犯人がいる事件ではありませんでした。
    それ故に、暴力団やギャングや裏社会の人々が絡まぬままに話が進行するのですが
    親の自殺という過去を抱えてはいるものの普通の若者たちと集団自殺問題に立ち向かうマコトは、却ってIWGPらしさを感じました。
    タカシやサルや警察の手を借りず若者だけの手で活動する描写は、街のトラブルシューターらしさを存分に表現されていて新鮮でした。

  • 明日は、今日とは違う何かがあるから生きていける。
    第五弾ともなるとちょっと飽きる。

  • 第5作品

  • スカウトマンズ・ブルース<br>
    伝説の星<br>
    死にいたる玩具<br>
    反自殺クラブ<br><br>

     IWGPシリーズ第五弾。<br><br>
     相変らずマコトの饒舌なイントロがこの作品の軽快さを出している。あと、マコト母とのやりとりが事件のシリアスさへのちょうどいいクッションになっている。<br><br>
     今回もまたよい題材。風俗に、ロックに、大企業に、自殺。流行に乗っているとはいえないが、現代社会の中でわりと比較的取り上げられているようなB級話題。こういう庶民的なワイドショー感覚のネタでここまでよく書けるな、と毎度ながらつくづく感心する。<br><br>
     そんな中、後半2作品は「死」について扱っている。こういう話がテレビニュースでも取り上げられそうなほどにリアリティーの高い内容。けど実際取り上げられる報道はもっとひどかったり、奇抜だったりする。「事実は小説よりも奇なり」とはまさにこのこと。下手な夏のホラーより断然怖い<br><br>

  • 前作が、突き刺さるように切迫した感覚で読めたので、今回、なんだか、妙にさらっとしすぎた印象だった。
    表題作は、自殺を扱ってるので、若干、呑み込まれそうでしんどい部分もあった。
    だけども、やはり、このシリーズは好き。
    次が楽しみだ♪早く文庫になぁれ!

著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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