反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV (文春文庫 い 47-9)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167174125

感想・レビュー・書評

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  • 表題作はGボーイズやヤクザが出てきてどんぱちやるタイプの話じゃなかったけど、だからこそマコトやゲストキャラたちの良さが際立ってよかったな。
    今回の巻はまんべんなくマコトのおふくろさんが出てきて嬉しかった。

  • かれこれ何年振りか、シリーズの続きを会社の方に貸して頂き久々この世界へ。

    40代のおばちゃんには、この本の世界は若々しく、初々しく元気があってとても楽しく感じられた。

    以前読んでいた頃は20~30代で、割と等身大で読んでいた気がするのだが、今はもうマコトのお母さん目線(笑)
    マコトのお母さんの振る舞いが実に清々しい(^^)

    テンポも良くてサクサク読めてしまう。
    中高生にも楽しく読める作品なのではないかな。

  • スカウトマンズ・ブルース
    IWGPだなあって話

    伝説の星
    いつもと形成逆転の話

    死に至る玩具
    ニッキー人形の話
    今の日本でも聞いた覚えがあるなあ

    反自殺クラブ
    うーん重い。人が死ぬ話は好きじゃない

  • 自殺とか、裏切りとか、地面師とか、普段の日常ではもうあまり目にしない光景をこの小説を読んでると想像できる。

    ストーリーは毎回似ている部分もあるけど、僕はこの石田衣良さんの言葉が好きです。比喩とか例えが用いられているのですが、そのセンスが抜群にいい。

    そして結構、いろんなことを考えさせられる小説でもある。面白くてすぐ読んでしまいました。

  • よみやすさ2
    おもしろさ1
    また読みたい1

  • IWGPの5巻。
    おれはいつも長瀬を被せながら、IWGPを読んでいる。
    マコトは長瀬、キングは窪塚だ。
    マコト口調になってしまったが、5巻目も変わらない作風で楽しませてもらいました。若者の価値観、東京での流行をきちんと作品におさめ、なおかつ、真島誠のトラブルシューター力を奇想天外に描くこの作品はいつも楽しませてくれます。4つのストーリーが収録されてるが、『反自殺クラブ』と『スカウトマンズブルース』が実際にありそうな話で、内容に引き込まれた。

  • このシリーズはどれを読んでもテンポが良くて面白い。

  • ★2008年12月28日 109冊目読了『IWGP(池袋ウェストゲートパーク)? 反自殺クラブ』石田衣良著 評価B+
    前作のIWGP?に比べると何となく描き込みが丁寧になり、やや復活している気がする。
    スカウトマンズブルース:天性のスカウトマン タイチと彼に惚れたシノブを助ける真島誠 評価B
    伝統の墓:一発ヒット屋のおやじロッカー神宮司を地面詐欺から救ったつもりが、おやじはしっかりと稼いでトンズラ。評価B
    死に至る玩具:大人気の中国華南生産の人形ニッキーZのウラにある過酷な工場の改善を求めて中国から渡ってきた紅小桃(ホンシャオタオ)を助ける真島 評価A ここ華南に働く私には非常に身近な題材を上手に扱っている。玩具工場の労働環境は実際ホントに酷いと聞いている。この秋次々と倒産している玩具メーカーはこの類。
    反自殺クラブ:自殺サイトで志願者を集めて確実に自殺へ追い込む通称スパイダーを追い込む反自殺クラブのメンバー。その過程では大切なメンバーが自らの意志で自殺を実行。追い詰めたスパイダーも。。。。。そのうらで意外な人物が浮かび上がる。 評価A

  • 「どれほど苦しんでも悩んでもいい。その最低の姿を見せてくれ。その姿に勇気づけられるやつがきっといる。俺たちはそうやってなんとか生き延びてきたんじゃないか」
    に感動。

  • 中国の労働環境、今で言うコンプライアンスに関わる問題、集団自殺など奥深い社会問題にメスを入れながら、ストーリーとして進んで行く。考えさせられる小説だね。

著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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