- Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167174132
作品紹介・あらすじ
池袋は安全で清潔なネバーランドってわけじゃない。盗撮画像を売りさばく小学5年生が、マコトにSOSを発してきた。"まだ人を殺してない人殺し"マッドドッグ相手にマコトの打つ手は?街のトラブルシューターの面目躍如たる表題作など4篇を収録したIWGPシリーズ第6弾。
灰色のピーターパン―池袋ウエストゲートパーク〈6〉 (文春文庫)の感想・レビュー・書評
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2013/04/18読了
IWGPシリーズ6 エンターテイメント小説は時間を忘れて読めるからいいね。シリーズ化することで、これまでに登場した人物や事件も絡めてくるから、尚更ファンにとってはたまらない。
<灰色のピーターパン>
"インストール"に似た感じ。
頭の使い方一つで、子どもでも楽に大金を稼ぐことができる時代なのだから、なんだか虚しく思ってしまうマコトの気持ちもわかるな。
まさか春麗が出てくるとは。
子どもが帰る場所「親」が、ラストにあるっていうのがいいね。
<野獣とリユニオン>
今作で一番好きなエピソード。
妹にしてみれば煮え切らないところもあるかもしれないけれど、最も美しい終結の仕方だったと思う。人を許す、認めるということはきっとこういう覚悟と心意気がなければできないのだ。
<駅前無許可ガーデン>
Gボーイズ&ガールズとは一体何者なんだろうかと常々思うけどそれは無粋かな。
サリンジャーの『ライ麦畑で捕まえて』 のキャッチャーミットの話が出たのはちょっと嬉しかった。色んな解釈があるけれど、私はこの作品で提示された解釈が好きだから。
日本は闇の淵の不条理しかなくて、それこそキャッチしてもらわなければ救われないようなものだ。それが子育てとか、親という責任的立場にある、ともいえる。
"母" としての笑顔のくだりがお気に入り。
<池袋フェニックス計画>
シビルウォーのように、緊迫した空気感こそIWGPっぽいなと思う。
革新の後ろには傷が生み出される。それを知らずに革新を進めれば、精神的にも物理的にも、弱者の死体だらけになってしまうのだ。
エリートはそれを知っている。見ないフリを決め込んでいるだけなのだ。
心苦しいシーンもあったが、計画が動き始めてからは爽快だったね。現実の日本でも完全に遂行できるはずのない排除・消毒がまかり通っているふしがあるから、何ともいえない気持ちにはなったけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★★★★☆
野獣とリユニオン、駅前無認可ガーデンが入っていたから4★
宮藤官九郎脚本で猛威を奮ったテレビドラマの原作。クドカンだからあーなったし、だから猛威を奮ったと思う。
視点は、「携帯電話やパソコンと同じようにデリヘルもモデルチェンジしているようだった。なにもかもそんなスピードで変わらなくても、おれはいいと思うんだが。(池袋フェニックス計画p217」同様に多様化若年化する社会問題への風刺。 -
またまた安定のIWGP。
窪塚洋介のキングも良かったですが、段々小説のキングもいいなと思います。
野獣とリユニオンが面白かった。
池袋フェニックス計画ではサルが活躍。 -
マコトの扱う事件がどんどん大きくなってきて、個人的にはこれじゃない感。珍しく人死にがでなくてよかったし、面白いのは面白いのだけど。
しかし本当に題名のセンスがすごくよい。それだけでかなり満足。 -
池袋は安全で清潔なネバーランドってわけじゃない。
盗撮画像を売りさばく小学5年生が、マコトにSOSを発してきた。
“まだ人を殺してない人殺し”マッドドッグ相手にマコトの打つ手は?
街のトラブルシューターの面目躍如たる表題作など4篇を収録したIWGPシリーズ第6弾。 -
毎回良くもここまでテンポの良い清々しい幕切れの
短編が思い浮かぶものだと感心してしまう。
読み終わってそれほど心に残る物語というわけでもないのだが、
このシリーズは短い時間でサクサク読めてしまい、
後味が抜群に良い。
所謂、水戸黄門の後味(*^-^*)
シリーズ6冊目にしても、衰えるどころか
あらゆる人を味方に引き込んで、マコトの魅力はさらに大きくなっているのではないだろうか。。。 -
灰色のピーターパン
野獣とリユニオン
駅前無許可ガーデン
池袋フェニックス計画
一番すっきりしたのは灰色のピーターパン。感動はリユニオンかな。テーマも重かった。みんながちゃんと反省してくれれば良いのにね。 -
どれもよかった!「野獣とリユニオン」のお兄ちゃんのような人ばかりだと平和な世の中になるのにな。
やっぱり、優しい人は強い人。それにしても、マコト母の強さにはシビれるわんw -
今のところ6作目が自分のベスト。フェニックスが最高だな。こんなに上手くいくのか、そりゃあ小説だからだと思うが、上手くまとめたストーリー展開は凄い。サクサク読めた。
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