非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパーク VIII (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2010年9月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167174170

みんなの感想まとめ

社会の厳しい現実を描きながら、登場人物たちの人間ドラマが織り交ぜられた物語が展開されます。特に、ネカフェ難民やシングルマザーといった弱者が直面する問題を通じて、自己責任論の薄っぺらさが浮き彫りにされま...

感想・レビュー・書評

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  • 発売から16年経った今でも、著書で語られる社会問題は解決する所か、深刻になるばかり。
    表題の非正規レジスタンスの回。派遣社員と派遣会社の搾取構造にゾッとする。だが、実際に人材派遣会社はかなり儲かる企業だと当事者から聞いた事がある。

    芸人、岡野陽一が派遣された、何を作ってるか分からない謎工場の怖い話しを思い出した。

    エグいねぇ。

  • ネカフェ難民、シングルマザー。
    資本主義の名のもとで自己責任論を振りかざし、弱者を切り捨てる世の中にあって、彼らがマコトと出会えた事は何よりの幸運。
    自己責任などという言葉を安易に使えなくなる。

  • 「千川フォールアウト・マザー」
    マコトの出生直後の衝撃的な事実が明かされた。本章はマコトの母親がかなり活躍した。 久しぶりに池袋で泣いた。
    「定年ブルドッグ」は年寄りが活躍するいい話だった。事件は池袋シリーズではよくある話と思ってしまうあたり、僕も池袋に馴染んできたのかもしれないw
    タイトルの「非正規レジスタンス」は不当な扱いをされる派遣社員と派遣会社の戦いの話。 このお話ほどひどくはないかもしれないが、2024年の現代でも派遣社員の不遇な扱いは耳にする。 本章にもあったが、派遣会社の上は儲かっているんだ。 僕がリアルで会ったことのある若手の派遣会社社長もそうとうなもんだった。 老人ホームの代表もね。 搾取できるモデルに乗れる精神は悪い意味で尊敬する。 僕は悪人にはなりたくない。

  • 人情物+社会派の話が多かった印象。マコトのお母さんの話良かったな…
    ゴミ拾いの話と表題作で、すごい人の息子・娘とマコトが知り合いになるパターンが一冊の中で二回も入っていたのだけはちょっと残念だったかな…

  • 「千川フォールアウト・マザー」は、シングル・マザーの女性が直面している問題をあつかったエピソードです。

    また表題作の「非正規レジスタンス」も、ギリギリの条件で生きている非正規雇用労働者たちのすがたと、彼らから搾取をおこなっている派遣会社についての問題をあつかったものです。これだけでは、あまりにも「社会派」的な話になってしまうのですが、派遣労働者たちのサポートをおこなっている、萌枝というメイド服姿の女性キャラクターを脇役に配しているのは、テーマの生々しさを和らげようという意図なのでしょうか。そうだとしても、結末で彼女の正体が明かされる展開といい、若干ライトノベルふうのテイストを感じて、個人的にはすこし違和感をおぼえてしまいました。

  • ときに声は思いもかけないほど遠くに届く事がある

    声を上げる事の大切さ。

  • 第一話の千川フォールアウト・マザーが最高によかった!!!

    マコトのお母さん、すんごいいいキャラしてて大好き。あと普段からマコトがお母さんをめちゃくちゃ恐れてる感じが最高に面白くてすき!

    いいお話だった〜

    ラブが溢れていたな

    母は偉大

  • 色々と考えさせられる一冊だったなあ
    バリアがあるかないかで叩き付けられる過酷な環境に、平和と謳われておきながら格差社会がはっきりとしている世の中。なんともいえぬ気持ちになりました。

  • 相変わらず共感しやすいシリーズ。定年ブルドッグがお気に入り。

  • IWGP8作目。
    このシリーズは面白さがぶれないなぁ~。
    シリーズ8作目で飽きることなくこの面白さ。凄いです。
    今回も、笑って泣いて少し考えさせられて。
    面白かったです。

    ちなみにこれが書かれたのが2008年。
    2014年現在、格差は広がるばかりで非正規雇用問題も深刻です。
    さらに、つい先日にはベビーシッターの事件も…。
    ほんと、やるせない…。

  • 少々前に石田衣良さん池袋ウエストゲートパークシリーズ「非正規レジスタンス」読了。今、書かなければならない事がきっちり表現されています。しかし‥少々違和感あり‥多分、一人称で語られる主人公の若者言葉が原因‥今までのシリーズでは、気にならなかったのに‥私側の問題か?

  • IWGP 8作目。
    初版が2008年なので読んでるかも、と思いつつ手に取る。

    非正規雇用。
    その悲惨さが短くまとめられている。

    東京じゃなければ、ネカフェに寝泊まりしてまで東京にしがみつかなければ、とかそういう問題じゃない。

    働く気があって真面目に働く人のその意欲を掠め取るようなこの制度がクソなんだよ。

    当時もニュースでネカフェで寝泊まりする若者が取り上げられていたけど、2008年から現在の2026年。

    状況は良くなったか? 
    賃上げ賃上げ!と、なぜかその権利のない政府が減税も社会保険料も下げる事なく声高に叫び、企業に「人間の価値」を丸投げした挙句、外国人の雇用に前のめり。

    そうまでして働く人にその対価を払う事が嫌なんか。 
     
     
    超氷河期世代でもある自身を振り返っても、引く手数多と言われる現在の求人内容への期待値が持てず、子供をこの国で育てる不安ばかりが煽られる。


    石田衣良さんの書かれる小説のように、マコトが、キングが真っ直ぐに、時に暗躍しながら壁をぶち壊してくれないもんかな。

  • いわゆるバディ、特に男女の相棒がなく、まことと、キング率いるGボーイズの援護があるということ。後出世していくサル ぐらいが固定メンバーか? 2巻目にいた仲間はどうなったか?やや気になる。 
    時代の問題、人材派遣会社問題をよく切り込んでいる。

  • 実に久しぶりに読書。題材となっているのは酷く深刻な問題ばかり。それでもさほど読んでいて苦しくならないのは、マコトの語口調のおかげでしょうか。

  • 深刻な社会問題を題材にしたストーリーが多めでした。シングルマザーや、日雇い労働者の苦悩を上手く描いていて、あっという間に読みきってしまいました。
    著書が発売されてから10年以上経ちまずが、内容が色褪せることなく、古さも感じることなく、楽しく読める作品はすごいと思いました。

  • 私が今まで考えたこともなかった世界がそこには描かれていて、正直ショックというか、私はこんなことも知らなかったんだと思ったと同時に、今の暮らしがどれほど豊かで恵まれている環境か思い知らされました。とても良い作品だったので1巻から読もうと思いました。

  • 最後なんか思ってもないオチでびっくりした

  • 活字欲を満たしながらコミックを読むくらいするすると楽しい話が読めるので重宝しているシリーズ。でもビターエンドで終わる話とか社会問題に切り込む話とかも好き。表題の話は後者の方。2007年に書かれた話でも日雇労働者の問題ってまだ大きくて、でも2024年になっても見えないけれどそんな状況に置かれた人はきっといるはずなのかなと考えた。考えるだけ。

  • 【2024年77冊目】
    非正規雇用のシングルマザー、無償のごみ拾いと誘拐事件、M気質の警察官の娘、正社員を夢見るフリーター。池袋ウエストゲートパーク第八弾。

    今回は仕事が軸になるお話が多かったですね。特に最後のお話は、現実に即していて、誠と同じように信じられない気持ちになると同時にそうなのかもしれないという恐ろしさを感じました。私も日雇い業をしていた経験がありますが、両親というバリアーがあったので、足を伸ばして寝られていたわけです…。

    ついに、社会問題にも深く切り込むようになったのか〜。楽しいだけの読書体験ではなく、考えさせられる読書体験をもたらしてくれるシリーズですね。

  • 表題の非正規レジスタンスが良かった。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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