シューカツ! (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2011年3月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784167174187

みんなの感想まとめ

就職活動に真摯に取り組む主人公たちの姿を描いた青春小説は、選考プロセスの不条理さや面接官との相性に苦しみながらも、自らの成長を促す重要な経験であることを教えてくれます。高い倍率を潜り抜けて内定を掴む姿...

感想・レビュー・書評

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  • 青春仕立ての就活小説。不透明な選考プロセス、対峙する面接官との相性など、就職活動の不条理さに苛まれながらも、これは期限を切り、勝ち負けをはっきりとつける人生そのものであると気付き、全力で挑む主人公たちに強く共感しました。

    高い選考倍率を潜り抜けた先にある人気企業の内定は一見無理に見えても、誰かが掴み取るのも事実。世間では新卒一括採用に否定的な意見もありますが、グラウンドルールを理解した上で、将来に向かって全力で挑むことに意味はあると思います。意中の企業に最終面接で不合格になった千晴が立ち直り、内定を掴む場面は何だか懐かしく感じました。

    作中の「どんな試験でも合格した人間の何倍かの不合格者がいる。夢を叶えた人間は叶わなかった人の分まで、きちんと仕事をしなけりゃならないんだ」という台詞にも胸を打たれます。

  • 就活に真摯に取り組む姿になぜか感動を覚えました。自分自身適当に就活をし就職したことが恥ずかしくなりました。ただその会社で定年を過ぎた今でも働いているからよかったのかな。

  • 仕事柄、大学生や高校生と接する機会も多く、
    私自身就職活動をほぼしたことがなく、
    彼ら彼女らに何かしらアドバイス出来たら、
    と思って読み始めたのだけれど。

    普通に楽しんで読んじゃいましたね!笑

    就職活動に、自分自身に、しっかりと向き合う。
    これが大事だなと改めて思った。

    就職をするために就職活動をするのではなく、
    自分を見つめ、自分を知り、成長するために、
    就職活動出来ると良いですね。

    就活をする全ての人が
    楽しんで活動出来ます様に☆ミ

  • 改めて日本の就活は現在まであまり変化がないんだと感じた。今年就活を終えた私からすると、登場人物の心情や行動に深く共感を覚えた。ただひとつ言えるとするとこのシューカツチームがとても羨ましいと思いながら読み進めた。今年の就活生は学校もほとんど行けておらず、キャリアセンターも利用できない。
    この物語のように就活の情報共有をしたり、不安や喜びを分かち合える仲間が近くにいない中、みんな個々で就活を進めてきた。周りがどのような状況なのか分からず進める就活はなかなか辛かった…。
    しかし内定を貰えた時の喜びは千晴たちと同じだと思えた。今後、日本の就活もコロナによって少しずつ変化していくと思われる。やはりその中でも自分をどうアピールできるかは大きなポイントだと思う。

  • この本を初めて読んだ時のわたしは中学生で、「へえ就活って大変そうだなあ〜」くらいの感想しか持たなかった気がする。覚えてないだけかもしれないけど。
    実際に就活を齧ってからこの本を思い出して、今読むのは自殺行為かもなと思いつつも気になっちゃって読んでみた。

    端的に言えば、ぜんっぜん違う作品に見えた。
    一つ一つの場面で揺れ動く登場人物の心に、理解する以上に共感してしまう。
    自分の将来が不確実で、しかもそれは努力でなんとかなるものでもなかったりして、そんな日々への不安とかプレッシャーとか、いろんな立場の人間のそれぞれの葛藤が手に取るようにわかる。

    本を読むのは自分の生きられない世界や人生を体験することだというのはよく言うことだけど、やっぱり自分で体験したからこそ感じとれることってたくさんあるのね。当たり前のようでそれを実感する機会は今までなかった気がするので、これまで読んだ本も自分が人生経験を積んでいったら見え方変わるのか、と思うとワクワクする。人生は経験するだけの価値があるらしい。
    例えば私が就活を無事終えてからもう一度読み返したら、きっと今以上に思うことがあるんだろうなあ。
    就活を通して自分の心も感性も成長するといいな、なんて思ったり。

    この本は単純に誰かの人生の「就活」というイベントをめぐる出来事をあれこれなぞっているだけではない。良く出来た本だなあって心の底から思ってしまった、、作家さんってすごい。

    こんなに就活わかった風に書いてるけどまだスタートしたとこ

  • 主人公は大学3年生。
    就職活動を控え、マスコミへの内定を狙うゼミ仲間7名でシューカツチームを結成する。
    目標は「全員合格」。
    大学受験とは違い、知識だけでなく人間性を問われ正解のないシューカツ。
    出口の見えない不安に押しつぶされそうになりながらも懸命に乗り越えていく学生の話です。


    ・・・自分の就活時代を懐かしく思い出しました。
    進路に悩み、エンドレスな不安を抱えたこともあったけど
    結果、今楽しい社会人生活を送ってるから意外と人生どうにでも楽しく生きれるものかも♪

  • わたしはまだ大学生になってまもないし、就活なんてまったく想像できないけど、この本を読んで過酷さがわかった。
    わたしにはマスコミみたいに過労死しそうな仕事はむりだわ〜、なんて。
    これを読んだときとても辛いことがあって、誰にも相談できなくて、熱もでて、すごくすごくしんどかったので、とっても励まされた。登場人物の辛さが身に沁みてわかった。と同時に将来が不安になったり。
    この本の内容にもあったように、専業主婦はいま少ないし、子供ができてから大学とかまで行かせるの難しいし、ってことで女性も生涯働く必要があるわけで、だけど主婦業ってやっぱり女性のやるものって感じだし(多くの男の人がそういう女性を求めてる気がする)、っていうかまず結婚できるかも問題だし…って考えはじめたらきりがない。
    こんな過酷な状況の中生き抜いている社会人の皆さんをほんとに尊敬します。

  • 就活生に容赦なく冷や水をぶっかけてくる傑作
    25卒で就活に打ち込む自分からすればこれ以上に怖い現実はない。けれどすごく参考になるし、同じ想いで戦ってるんだと思うとすごく勇気をくれる。
    人間の生き方を根本から見直さなければいけないですね。いやー大丈夫かな、頑張ります!

  • 自分の事のようだったり
    子供達もこーいう思いをしながら
    就活をしてたのかなぁと
    ドキドキハラハラ
    しながら飲み進めてました。
    終盤では、感動してしまい
    通勤電車の中で涙が…
    入り込んでしまって
    最寄り駅に着いたのに
    気付くのが遅く
    もう少しで
    乗り過ごしかけましたˆˆ;

    どっちを選んだか
    気になります
    私なら…と思いながら
    読み終えました。

    私には
    とても面白いストーリでした。

  • 出会った時には彼女はもう就活を終えていた。自分は教員採用試験を受ける身で就活の情報すら全くもっていない。自分の大学では、ちらほら公務員試験を受ける人がいるぐらいだ。

    就活を通して彼女がどんなことを考えたのか少しでも知りたかったからこの本に興味をもった。

    ESにある自分の長所や短所、大学時代のアピールなんて特に書くことない気がする。就活は精神的な面で怖いなと正直思った。確実ににその就活で彼女は人間として強くなったのだろうなと思う。

    結局どんな人にも壁を壊さないといけない時期がある。どこまで先延ばしにしたとしても壁は壊れてくれないもんだとこの本を読んで感じた。

  • 2020/5/24読了
    就職活動をテーマにした小説。
    こんな高いレベルの就活はしてないけれど、当時のことを鮮明に思い出した。
    就活中の不安や焦りが克明に描かれていたので、すごく入って行きやすかった。
    一人で戦うのは不安だが、仲間と支え合って取り組む。いろんなキャラクターがいるチームだからこそ乗り越えられた部分も多かったと思う。
    自分だけじゃなくみんなが同じ不安を抱えながら生活をしてたんだなと改めて思った。
    仕事をしている今、読んだのですごくリラックスして、そして応援する気持ちで読めた。

  • 人生の大きな分岐点となるシューカツ。
    自分が経験しない文系学生のシューカツの一面を垣間見ることができた。

    シューカツしていた頃の自分の気持ちに立ち返り、今を悔いのないように生きたいと思った。

  • 7人のマスコミ就活生の話。就活中に幾度となく感じる、不安や焦燥感がとてもよく書かれていて、思わず1年前に就活をしていた自分を重ねてしまった。就活が終わった今、就活なんてものは本当に茶番劇だったと思うけれど、その最中は分かるはずがない。たびたび出てくる、「どこも落ちて、みんなが知らないような企業に行くことになったらどうしよう」という漠然とした、でも深刻な不安は私も同じだったな~と。ただ、納得納得いかないのは、すさまじい倍率のマスコミ受験が、かなりトントン拍子に進んでいくので、そこは少し現実離れしてるかな。最後にこれからの就活生へのメッセージでもあるけれど、私も最終的に深く共感した一文を引用。

    『理不尽だろうが、自信がなかろうが、バカらしい制度だろうが、これからの一年で残りの一生を左右する就職先が決まるんだ。どうせ闘うなら、ベストを尽くそう 。』

  • マスコミに就職したい大学生がプロジェクトチームを結成し、
    全員内定を目指す青春小説。
    そこには恋あり、葛藤あり、引き篭もりあり、挫折あり。
    石田さんの小説の中でもかなり好きなタイプ。

    落とされてヘコんだり、
    周りの圧倒的な天才に驚いたり、
    自分の読み通りにうまくいったり、
    酸いも甘いも全部ひっくるめて、
    楽しかった自分の就職活動を思い出しちゃいました。

    中でも、主人公がインターン中に、
    殺された被害者の写真を手に入れようと奔走する場面。
    テレビの視聴率(ビジネス)と
    被害者の写真を公開してよいのかという倫理観の間で葛藤する姿。
    採用試験本番で不採用のショックから立ち直ろうともがく姿。
    どれも共感できて、とっても面白かった。

    こういう青春モノ大好きです!

  • 面白かった!!

    私は、仕事柄シューカツらしいシューカツせずに今まで来たんだけど、
    本当に、大変なんだなぁと実感させられた。
    一社受けるのにそんなに何回も試験があるんだね…
    ほんと、頑張ってるよ。

    シューカツの話だけでも、充分読み応えがあるんだけど、
    そんな極限の状態で支え合う仲間の存在が、ステキすぎて羨ましい

    面接や、筆記試験を乗り越える度に、千晴が自分の決めた仕事に対する興味とかやり甲斐とかに目覚めるのも楽しかった
    圭君が選んだ道も、そうやってシューカツして来て得た答えだったんだろうな。

    先輩の言葉も心動かされたし、
    『結局いきいきと働く人間が最後には笑う』
    本当にその通りだと思う!!

    だから、あたしも今の仕事に思うことは色々あるけど、明日から頑張ろう!!

  • この作品が発表されたのは10年以上も前の話だが、今も昔も就活の現実は変わらないのだと感じた。非常にリアルに描かれているので自分が就活をしているようだった。7人の結末もリアルで主人公の千春の就職先が分からないのも良い終わり方だと思う。社会に出ると色々は人間がいることや、就活している学生の気持ちが良く分かる一冊。就活する前やその後にぜひ読んでもらいたい一冊。

  • 正統派の学生による就職活動を題材とした小説として、面白かった。

    主人公の千晴含め、シューカツプロジェクトのチームは皆、マスコミ志望のためその辺りの就活事情が主だったストーリーではあるものの「働く」ということがどういうものか、就活の流れなどという原点に立ち返って話が進んでいくためリアリティがあってとても良い。
    ただ、千晴がどこを合格し、どこを不合格になるかみたいな部分が透けて見える感じの文体なのでワクワク感はあまりないかも…。

    プロパーをまだまだ大事にする日本社会の構図の中で新卒採用をゴールデンチケットと称するところもすごく地に足がついていて現実的な物語だった。

  • 「実際の仕事っていうのは、毎日未知のトラブルが連発するんだ。それをモグラ叩きみたいにひとつひとつ潰して、自分でやりたい方向へなんとかチームを動かしていく。マニュアルが通用するようなやさしい世界じゃないんだよ。」
    やっぱりどの職業も実際に働いてみて分かる「仕事」の難しさ、面白さがある

  •  自分の就活の頃とほぼ近い時期に書かれているので、とてもリアルに感じられ当時の苦しみや焦りが蘇った。マスコミ就職を目指す同じ大学の男女7人が就活プロジェクトチームを立ち上げ奮闘する物語。主人公の千晴が普通かつ笑顔が取り柄というだけでぐんぐん面接を勝ち進んでいくが、人間性が光る描写があれば納得できたかな。面接官との相性や運というのもわかるが、最難関という割に順調過ぎるのが腑に落ちない。そしてもう少し他のメンバーにもスポットが当たると良かった。自分を飾らずにありのままで、と言うけれど、難しいよな。

  • 2021.11 図書館借本
    *
    就活独特の時間の流れ、こちらまでドキドキしてくるような描写がとてもリアルで面白かった。
    『何者』を読んだ時にも思ったけど、就活をする前に読みたかった。
    私はたった1人で就活をしていたけど、普通就活って複数人と挑むものなんだな、羨ましいなと思った。
    特にこれがやりたい!ということもなく、内定がもらえた仕事がご縁のある仕事だと思って就活を終えた私からすれば、夢を持って努力して勝ち取った内定はとても羨ましいし、就活での経験値もものすごく高いんだろうなと思う。こんな青春をしながら就活したかったな。この時代の就活とコロナ禍の就活は経験も得られるものも違うとも思うが。
    .
    圭はけっこう苦手なタイプだなと思った。
    現実にいたら頼れる人なのかもしれないけど、活字で読んだらなんかいけすかないなと。ある意味圭が失敗したら面白かったけどやっぱりできちゃう人で最後まで苦手だった。
    .
    終わり方も面白い。
    千晴はテレビ局ではなく、文芸編集の方に行ったのではないかなと私は思う。だけどOGとのご縁を大事にしてたらテレビ局もありえるかな…?
    こちらに千晴の未来を委ねられるのは読んだ後も楽しい。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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