華やかな兵器 (文春文庫 176-10)

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Amazon.co.jp ・本 (279ページ) / ISBN・EAN: 9784167176105

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  • 小松左京の短編集。ハードSFに見せかけて、実は星新一みたいなネタだけど深刻に展開する表題作、歴史小説かと思いきや(思わないと思うけど)、タイムパラドックスという「リテイク」など。

    1600年。関が原の合戦をテレビでライブ中継しようとするが、確認するたびに何故か開戦が数十秒早まっていく。歴史の改変は許されないものの、多少の接触は大きな影響につながらないと判断し、調子に乗り始めたところ…。

    やはりライトSF読み(スペースファンタジーなどが苦手)としては、非常にとっつきやすい小松作品群だ。特に初っ端の「リテイク」みたいな話は大好物。

    最後の山姥の作品以外は、思考実験(少しだけ現実をいじった場合のズレや困難というテーマ)の類の話であり、テーマ重視のところはあるが、そこはそう卸さないのが小松商店。

    タイムパラドックスの論文から、日本の神話や古典芸能、世界の主要都市のある年における事件に至るまで、事細かに調査された文章がつづく。

    むしろ、とある星との架空の外交をでっち上げて底上げしている表題作が割と軽く見えてしまうほど。面白いけどね。

    読みやすうございました。

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著者プロフィール

昭和6年(1931年)大阪生まれ。旧制神戸一中、三校、京大イタリア文学卒業。経済誌『アトム』記者、ラジオ大阪「いとしこいしの新聞展望」台本書きなどをしながら、1961年〈SFマガジン〉主催の第一回空想科学小説コンテストで「地には平和」が選外努力賞受賞。以後SF作家となり、1973年発表の『日本沈没』は空前のベストセラーとなる。70年万博など幅広く活躍。

「2019年 『小松左京全集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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