- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167177263
感想・レビュー・書評
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他に何冊か読んだ「丸かじり」シリーズに比べると、今ひとつ盛り上がれなかったが、うどんの打ち方の回は本当に参考になった。
自分でうどんを打った時に抱えていた悩みをスッキリ解決してくれた。
また、うどんを打ってみようと思えた一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大変、大変東海林さんには申し訳ない事だが、
図書館のリュースコーナーにて、著者の本を見かけると(20円!)
(わっ♪あった!)と、大喜びしながら買い求める。
申し訳ない、というのは実はこのままトイレの本棚行きとしての運命がすでに決まっているからなのだ。
(こんなに面白い本なのに・・・。)
いや、
(こんなに面白い本だからこそ!)と言い変えよう。
食べ物についての鋭い視点。
鋭いながらも、面白みに欠けぬ言葉の選択。
『紅しょうがの哀れ』
…ほか弁の発砲スチロールの片隅にそれはあった。
包装とも言えぬ、ビニールの切れっぱしに包まれて、
「食うなり捨てるなりどうにでもしてくれ」と、言うように
幸い薄く突っ込んであった。
不憫であった。
ウチでも子供達の紅しょうがはすべて、夫の元へと集まる。
「こんなに食えないよ~」
と、持て余し気味の彼らにこの様な哀れみをかけられるとはっ!!
ぱらりと後ろの初版年月日を見た。
1989年一月単行本化。
ざっと今から20年前かぁ~。
しかし笑いのセンスは充分今でも通じる、と、思う。
トイレに新刊が陳列されるたび、家族のトイレも長くなるのが困った所ではあるが。 -
この本は「丸かじり」シリーズの第二弾です。タンメンの魅力を語ってみたり、のり弁を懐かしみ、カップ麵の言い訳の出来なさに悩みつつ、素朴な疑問を追及します。ただ、空腹時に読むのはお勧めしません。
今、僕のお気に入りとなっている東海林さだおの『丸かじりシリーズ』その第2弾でございますが、これを読んでいたときは無性におなかが減っていたときで、空腹時にこの本を読むべきではないということを自分で実証する形に相成ってしまいました。鍋焼きうどんは病床で食べるものであったり、タンメンの魅力について語っているところにいたっては『ああ、今すぐにでも日高屋に飛び込んで大盛りライスと一緒にズルズルモリモリと食したい!あの野菜と申し訳程度に混ざっている豚のバラ肉がたまらん!』と身もだえをし、カツ丼の魅力をこれでもかと語る部分や、いわゆる『大衆魚』と呼ばれるサバが以下にうまいかと切々と語る回にいたっては、僕の頭の中はサバの塩焼き、味噌煮定食。バッテラ、サバの握り寿司と、おいしそうな食べ物があれこれと頭の中を駆け巡って、なんとも難儀をしました(笑)。
普段だと何気なく通り過ぎてしまうような素朴な疑問をここまで考察する筆者も筆者ですが、それを読んでふむふむなるほどなぁ、などといっている僕も僕です。しかし、一読はしてもビジネスのヒントになったり、自己啓発には一切役にはたたないものが、意外と人生にとっては必要である。そういったことを読みながら考えました。僕は牛丼にもかなり紅しょうがを入れたクチですが、皆さんはいかがですか? -
何年も前にはまって集めたシリーズを発掘して再読。
風呂の友。個人的には『一緒に飯を食うとめんどくさそうシリーズ』 -
昼飯前にこれを読むことで食欲を促進するライフハック。
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正月のモチ、タンメン、フタ etcをここまで語れる人は、東海林さだおを置いて他には居ないだろう。
東海林氏の偏執的執着な目が、上から見たり、下から見たり、右斜め上から見たり…、時には解体して、湧き上がる興味の限りを尽くして見ているからであろう。
阿川佐和子氏の解説にもその一端が書かれている。
東海林氏の飽くなき探求が読者を飽きさせず、永く「あれも食いたい、これも食いたい」(週刊朝日)シリーズを続けさせているのである。
凄いの一言だ。
阿川氏が解説を書いている週の週刊朝日の同シリーズに369回と書かれていたらしいが、それから10年近く経過した現在も続いているのだから、正に脅威だ。
そして、それが編纂された丸かじりシリーズを全巻買い続け、何度も何度も読み繰り返す自分も脅威だと思う。(笑)
最近、ピチャピチャ男を普通に見るようになり、それが異常な存在ではなくなった。
「暮れに打つウドン」を読み、自分でもウドンを打ってみたいと思う。
このシリーズは、料理本として読むことも出来る。
男めしに目覚めた最近、それに気づいた。 -
食べ方、作り方、それらのシチュエーションにこれ以上ないというほどのこだわりを伝えてくれて、色んな食べ物の魅力を教えてくれる一冊。
ビールは喉の奥に放り込め! -
面白い。そして講評が阿川佐和子で二度美味しかった。