- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167177713
作品紹介・あらすじ
男は誰しも偉業に憧れる。人生も終盤にさしかかったショージ君が挑んだのは「立ち食いそば屋メニュー全制覇」。かけそばに始まり春菊天、ちくわ天、コロッケ…世界中から注目されるこの偉業は果たして達成なるのか!?ほかに24個の駅弁を食べまくる「駅弁『奥の細道』」など、満腹感ずっしりの好評エッセイ。
感想・レビュー・書評
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立ち食いそばと言えば富士そばです。日本全国そうかと思っていたら東京近郊だけだったんですね知らなかった。
そんな富士そばで全メニュー制覇を志した東海林さんの本です。丸かじりシリーズと何が違うのかと言われたら、ほぼ同じであると答えざるを得ません。
違うのは富士そばの社長との対談が入っている所でしょうか。しかしこの本地方の人が見ても富士そばが思い浮かばないのではないか。
東京都民はあまりに近い存在の為に視界にも入らない事がありますが、小腹が空いたときに見かけると思わず吸い込まれるように入ってしまいます。
とりたてて美味しいという感想も無く食べて思い出も残らないのですが、それこそが立ち食いそばが日常に根付いている証拠かもしれません。
でも仕事が内勤になると途端に縁がなくなるのも立ち食いそばの特徴ですね。もうしばらく食べていないなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
立ち食いそばに行きたくなる
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「偉いぞ!立ち食いそば」4
著者 東海林さだお
出版 文藝春秋
p137より引用
“丹 やっぱり黒。立ち食いそばの本命はサラリーマンですか
ら。”
マンガ家でありエッセイストである著者による、食べ物に関す
るエッセイをまとめた一冊。
駅弁を食べまわったり立ち食いそばを食べまわったり、身近な
食べ物に関する調査が丁寧にされています。
上記の引用は、立ち食いそばチェーン店の社長との対談におけ
る、社長の一言。
成功された方は、やはりしっかりとした下準備をしておられるよ
うです。私の住んでいるところは田舎なので、立ち食いそば店自
体がなく、あまり共感できないのが少し寂しいところではありま
すが。
もう一つの対談が収録されており、「怪獣の名はなぜガギグゲ
ゴなのか」の著者と対談されています。確かと学会に、濁音の入
っていない怪獣もたくさんいるよと、反論されていたように記憶
しています。動物は鳴き声だけでコミュニケーションをとってい
るのですから、音に意味を含ませることが出来るというのは、動
物にとっては特別なことでは無いのかも知れません。
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富士そばのメニュー制覇もおもしろいが、社長の丹さんとの対談内容が意味深い。
ただの放胆経営であるはずないのに、懐の深さか。
コロッケそば。ご賞味あれとのこと。 -
春菊天そば、おいしい。
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文体の勝利か。富士そばは、肉富士と冷やしとろろが好き。
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立ち食いそば屋「富士そば」の全メニューの食記録。立ち食いそばが好きなので、読んでいてたのしかった。店内の客、従業員の様子もよく描かれている。コロッケそばを食べてみたい。生卵を入れたらもっとおいしいだろう。駅弁、宝塚等、ほかのエッセイはいまいちか。
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くだらないんだけれど、面白くておいしいのが著者の食べ物エッセイ。
もう何冊読んだだろうか。
マンネリになっているな…とおもいつつも、ついつい読んでしまうのだ。
まずは芭蕉の奥の細道を辿って1泊2日駅弁食べまくりの旅。いいなぁ。
ただし、奥の細道には少ししかかすってないけど。笑。
そして、立ち食いそば店の全メニュー制覇という壮大な野望である。
1日1そば、毎日立ち食いそばである。
好きだよ、こういうおバカな挑戦。
尚、私は立ち食いそば店にしかないコロッケそばを食べたいが為に、
時々帰宅途中に駅の立ち食いそば屋に寄っている。
あー、食欲をそそるあのそばつゆの匂い。食べたいなぁ。あ、ちくわ天
も好きだぞ。 -
日常の隙間。丸かじりシリーズもいい。電車でさくさく。食べたくなって帰りに買っちゃう(笑)。
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いい意味で著者の小心者なかんじがとても良かった。偉業に憧れて富士そば全メニュー制覇を考えるところも、温泉の実験でそわそわキョロキョロしてしまうところも…。 紫綬褒章をもらっているお方とは思えないような小市民的感覚にチャーミングで愛らしい人だなあと思った。