おにぎりの丸かじり (文春文庫 し 6-75)

  • 文藝春秋
3.56
  • (10)
  • (21)
  • (26)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 180
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167177751

作品紹介・あらすじ

おにぎりの具はこれまで闇に閉ざれていた。しかしここにきて「具に光を!」と主張する人権派が出現。その結果天むすが生まれるも、エビ天は半露出という中途半端な形にとどまってしまうことに…。おじさんにとっての"コンビニにおける二大冒険"、おでん購入と中華マン購入についに挑むジョージ君、渾身の第28弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • "フランスパンて、ちょっと気取ったりするところありますよね。買うときちょっと気取っちゃったりして、小脇に小粋にかかえちゃったりして、おコーヒーなんかもきちんと豆から挽いていれちゃったりして、小指なんか立てて飲んじゃったりしてみようかな、なんて思っちゃったりするというふうに、”ちゃったり”するところ、ありますよね。"

    …フランスパンのちょっと気取った感じをこんなお茶目に書いちゃったりして!しかもこれエッセイの出だしなんですよ、こんなの間違いなく心奪われるじゃないですか。東海林さんの憎い”ちゃったり”なところです。

  • <解>
    「丸かじり」という時の「じ」はなんて「じ」なんだろう. 僕としては「ぢ」の方がなんとなく合っているような気がする.

    そういう時は点々を無くして読んでみるのがいい,と誰かが言った.「まるかしり」VS「まるかちり」・・・うーむ,困った.これはまあ引き分けであるな(笑)


    (PS:おにぎりをにぎる時には,普通の塩ではなくて,グルタミン酸ナトリウムの混じった塩,つまり「味塩」を使ってみてくだされ.あっ,なんだこりゃ!的な旨さになりますんで.)

  • おにぎりの具はこれまで闇に閉ざれていた。しかしここにきて「具に光を!」と主張する人権派が出現。その結果天むすが生まれるも、エビ天は半露出という中途半端な形にとどまってしまうことに…。おじさんにとっての“コンビニにおける二大冒険”、おでん購入と中華マン購入についに挑むジョージ君、渾身の第28弾。

  • こちらにも鴨南蛮が・・・なんの陰謀なのか?
    バーに、美味しい味噌汁があったら、〆にいいなぁ・・・調べてみたけど、普通のバーになっちゃってました( ̄ω ̄;)
    冷や汁、好きなんですよね。あまり食す機会がないけど。
    ザーサイは、先日TVで、生姜と一緒に炊き込みご飯にするってのをやってて美味しそうだった・・・あー、お腹空くぅ~~!!!

  • くっだらんwww そしてそれがまた面白い。ビール飲みながらゲラゲラ笑って読めるお気楽本。東海林さんに食べ物を擬人化させたら日本一。

  • おにぎりの他、ころもや串焼きや鴨南蛮たちの喜び悲しみ存在意義の探求を、じっくりと堪能させていただいた。またまたごちそうさまでした。

  • コンビニおでんはやっぱり正しい買い方が欲しい気持ちがしますね。
    自分ではなかなかとりづらい気がするんだよねぇ。(^^;
    あと、ここでらーめん缶のネタですか。
    単行本の頃は最新の話題だったんだろうけど、さすがに今更って感じが。
    時事ネタは賞味期限が短くてつらいですな。(^^;

  • 読むとお腹空いてきますが、なんだか癒されます。丸かじりシリーズ読破するぞ!

  • 「おにぎりの丸かじり」3

    著者 東海林さだお
    出版 文藝春秋

    p183より引用
    “つまりフランスパンは皮を食べさせたいのだ。”

     漫画家でありエッセイストである著者による、食べ物に関する
    雑誌連載のエッセイをまとめた一冊。
    グミキャンディーの楽しさからラーメンの缶詰についてまで、楽
    しい文章とイラストで綴られています。

     上記の引用は、フランスパンについて書かれた話の一文。
    なるほど確かにパリパリとして時には噛み切りにくいしたフラン
    スパンの皮は、面白くて美味しい物です。同じ食感ではありませ
    んが、皮を楽しむ食べ物としてキンカンを思い出しました。フラ
    ンスパンはキンカンということでしょうか。
     いつものシリーズと同じように食べ物が実に美味しく思い出さ
    れ、思い浮かんでくる文章なので、読みながらお腹が空くこと請
    け合いです。夜中には読まないほうが良いのではないでしょうか、
    夜食が食べたくて仕方が無くなりそうです。

    ーーーーー

  • 読み始めで随分と経つシリーズの新刊。いつもながらに読みながら思わず笑ってしまうフレーズが何か所もある。日本が世界に誇る食べ物のエッセイ。

全22件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

東海林さだお=1937年東京生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田大学文学部露文科中退。早大漫画研究会草創期のメンバー。文藝春秋漫画賞、講談社エッセイ賞、菊池寛賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞。漫画に『新漫画文学全集』『ショージ君』など、長期連載のエッセイに「男の分別学」「あれも食いたいこれも食いたい」など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

東海林さだおの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×