青春を山に賭けて (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167178017

感想・レビュー・書評

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  • やっぱ、
    こころざしの高い人のものがたりは
    とてもおもしろい!

  • 山男なら必ず読むべき一冊・名著。
    植村直己サンの原点です。オススメ!

  • 植村さんは亡くなって無い。
    きっと世俗から距離をおきたかったんだと思う。

  • 明大で山岳部に入る頃から、五大陸最高峰の単独登頂を果たすまでの手記。
    (ヤマ屋のバイブルのひとつらしい。ヤマケイ誌の読者投票でも、8位に入っていた)

    *
    読中、何度も浮かんで来たのは「愚直」という単語だった。あだ名は「ドングリ」だった。不器用だった。でも逆にそれをバネにして、余人の到達し得ない高みを踏んだ。

    冒険には才能がいる。
    へこたれない、諦めない。そして、思いこむ力である。

    功名心がまったくなかったとは言えない。が、動機はいつも単純だった。心の赴くまま、ただ行きたい方向へと、思いこんだら一途に、どこへでもひょいと出かけて行く。実行に躊躇はない。

    ふつふつと沸き上がってくるもの、それが才能というものにほかならない。

    *
    また一節に、こうある。
    「冒険--それは、まず生きて帰ることである。」

    生きて帰り、語ることができて初めて、それは冒険と呼ばれる。

    氏は、厳冬期のマッキンリー登頂を成し遂げたあと、雪原に消えた。クレバスに落ちてもひっかかるようにと、氏が考案した旗竿をつけたまま。

    だから、最期の旅は未だ冒険にはなっていない。
    氏はいま、どこの途中を彷徨っているのだろうか?

  • 成し遂げた偉業は勿論だが、何が凄いかって云うと、その行動力だと思う。

  • 有名な冒険家である植村直己が5大陸最高峰を登頂するまで。
    易々と登っているようだが、彼の体力が異常なだけではないかと思う。
    100KGの荷物など背負ったことない。
    また、この時はまだ世界初を重視しているように見えなかった。
    なお、終わりを読むとこの時から既に南極へ行きたかったのだと感じる。

  • 図書館で。
    これは若いころに読んでおいた方が良い本だなぁ。青春時代ぐらいに。何をやっても良い、なんだってできる、そう言う風に思えないとやりきれない時代に読んでおいた方が良い本だと思う。

    それにしても植村さんは身体を使って働くことを惜しまない人だったんだなぁ。だからこそ一念発起というか目標をもって邁進することが出来たんだろうと思う。怠け者だったり意志が弱かったら外国でマリファナ吸って強制送還されてオワリ、だろうからな… まあそれはそれで一つの青春の形なのかもしれないけど。

    とは言え大分いい年になってしまった自分としては何でこんな思いをしてまで…という風にちょっと引いた感じで見てしまうというか。マッキンリーの時も前にアタックした隊が置いていったテントに助けられたとかあるとえ?撤収しないの?装備そのまま置きっぱなし?それって不法投棄って事じゃ…?とか考えちゃうし。

    冒険や新発見などと言って「未開の地」なんて失礼な名前を付けて色々な土地に入りこみ、病原菌や武器や不和やゴミを持ちこんだんだろうなぁなんて思うと色々とモニョっとはします。そして今も又、宇宙開発という名の元にスペースデブリを増やし続けているんだよなぁ…なんて考えると先駆者達は本当にその地を愛しているのだろうか?とか大事にしようという意思はあるのだろうか?とちょっと考えちゃいます。そう言う意味ではこういう本は若いうちに読んでおいた方が良かったんだろうな、なんて思うのです、ハイ。

  • 面白い

  • がむしゃらに冒険した体験談。がむしゃらに冒険していくが最後はどれも成功した。

    本書の内容とは関係のないことだが、目標を達成するために万全の準備をし、全力で臨み、その結果として、生きて帰れなかったとしたら、それはしょうがない。運が悪かったのだ。

    運が悪かったのかもしれないが、生きて帰れなかったのなら、意味がない。説得力もない。

    「いつも冒険とは生きて帰ることと偉そうに言っていたのに、ちょっとだらしないんじゃないのって、言ってやりたい気持ちです」と著者の妻は語っている。

    そう。ちょっとだらしないんじゃないの?と思う。

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