- 本 ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167181147
感想・レビュー・書評
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村山由佳の「PRIZE」を読まなきゃと思った時、1982年発行の本書を知り先に取りかかった。筒井康隆は若い頃に好きだった作家だがこの文壇ものは知らなかった。
いやいや面白かった。各文学賞はよく宣伝され作品に箔をつけているが、これは?
あるんだろうなあ。
彼は2007年に「巨船ベラス・レトラス」で本書に続くものを著しているようなので村山由佳さんにはしばらく待っていただく。
さて佐藤浩市主演の映画「大いなる助走」の続きを観なきゃ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
選考委員を務める老大家作家先生たちのクセのある名前が、文壇の得体の知れなさやグロテスクを表しているようだ。不意打ちに加賀まりこ。ラスコーリニコフもかくやというような自己瞞着の犯罪論理。
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2019年第1回新歓ビブリオバトル
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おもしろい。ブンガク人間たちの嫌な感じをいい加減煮詰めたのち、259ページを皮切りに賞の結果が分かってからの加速度がすごい。
最後の1ページあたりが結局いろいろな物事に当てはめられて読んでてドキッとした。 -
怨念の籠り方のレベルが違う。
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天晴れ、筒井康隆。自分の会社の恥部をさらけ出して、最後は絶命する主人公をして、作者が住む世界の恥部をさらけ出す。度を超えた下品な表現が舞台喜劇を思わせて楽しい。ぐへへへひひひ。大岡昇平の解説と筒井の新刊のためのあとがきも面白い。
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これはちょっとすごい。ザ・筒井康隆といったところか。
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筒井康隆にしてはまあまあといったところ。しかし相変わらずとんでもなく風刺と皮肉が効いてる。その切れ味はさすが。
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久々に再読。これが文藝春秋に掲載されたのが凄い。いま、書いたらいろいろと外野がうるさそうです。
著者プロフィール
筒井康隆の作品





