聖徳太子―日と影の王子 (2) (文春文庫)

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  • 文藝春秋
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感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167182243

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  • 母親の再婚や聖徳太子の妻が身籠り、少しづつ大人に成長して行く。
    まだまだ聖人らしくないけど、どう成長していくんだろう?
    次の巻が楽しみ。

  • 廐戸皇子(聖徳太子)が人間臭く感じられます。母の再婚に拗ねてしまったり、それを母への甘えだと舎人長の河勝に指摘され怒ってしまうとか、また妻の刀自古郎女の懐妊で夜の生活に不満を持ち伽の女人を手配してくれと言ったりとか、聖徳太子のイメージとは違って感じられます。馬子の傀儡になるのを嫌がっている廐戸が今後馬子とどう渡りあっていくのか、楽しみです。そして廐戸は今後どのように成長していくのでしょうか。

  • 黒岩重吾の聖徳太子第二巻。
    相変わらず歯切れのよい文章と、適度な解説が入り、読みやすかった。

    17歳〜18歳までの思春期真っ只中の厩戸を描く。
    刀自古との結婚出産、兎貝蛸皇女との婚姻、政界への進出、馬子との確執の前の静けさ、母の再婚による別離、河勝との別れ・赤檮との始まり、そして夜伽の女との愛欲。

    二巻では、ざっとこんな↑内容が物語になっていた。

    いまは二十歳で成人だけど、
    当時は17,18歳で一人前の大人として扱われる。

    結婚し、子供がいて当然の年。

    いまでさえ、
    20代で結婚・出産と聞くと、随分早いなと思うのに、
    20歳手前でそれだから凄い。

    しかも、そこに個人の自由はほとんどない。いまと違って、階級社会だし、氏族意識は強いし、男女差別もひどい。

    そのなかで、厩戸は、わりとニュートラルなタイプの人間だったようで、
    それが厩戸が聖君として慕われる最も重要なファクトだった様子。
    逆に今後の危険要素ともなりうるところで、河勝や赤檮は、厩戸のこの魅力を魅力と感じつつも、抑制をうながす働きをしていた。

    篠原氏の『悪行の聖者〜』では、
    赤檮は馬子や刀自古の手先的な立ち位置で描かれていたが、本書では河勝に続いて厩戸に忠誠を誓う舎人長として描かれている。

    次はそろそろ馬子との確執が始まるのかな?と内心ワクワクする。楽しみだ!

    しかし、この時代、夏はまだしも、冬が本当に寒そうで、読んでいるだけで、寒くなる。。。
    坐骨神経痛もちの私、この時代に生まれていたら、めっちゃ大変だっただろうな。。。絶対、農民はイヤだ!と思うくらい、本当に寒そうな情景描写がたくさんありました。ひぇー。

  • 性に憧れ、政争を忌みながらも、着々と理想国家建設に励む聖徳太子。その赤裸の実像を豊かな知識と雄渾なスケールで描いた話題作

  • 飛鳥
    聖徳太子

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著者プロフィール

黒岩重吾

一九二四年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。在学中に学徒動員で満州に出征、ソ満国境で敗戦を迎える。復員後、証券会社などに勤務しながら、「近代説話」の同人として小説を執筆。六〇年『背徳のメス』で直木賞、八〇年『天の川の太陽』で吉川英治文学賞を受賞する。九一年紫綬褒章受章、九二年菊池寛賞受賞。二〇〇三年死去。

「2021年 『斑鳩王の慟哭 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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