女優X 伊沢蘭奢の生涯 (文春文庫 な-1-21)

  • 文藝春秋 (1996年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167184216

みんなの感想まとめ

母と子の深い絆をテーマに描かれたこの作品は、主人公の複雑な感情と成長を通じて、女性の自立や夢の追求を鮮やかに表現しています。大正期の厳しい社会背景の中で、家庭を捨て自らの道を選んだ女性の姿が描かれ、経...

感想・レビュー・書評

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  • あとがきに生涯自身の文学的テーマを「母と子」と記した夏樹静子氏。
    蘭奢と佐喜雄との関係性はもちろん、蘭奢が最初の発作の後、だんだん気力をなくして怠くなった時母の遺骨の欠片を呑み込んだあの一節もすごく印象深い。

  • 大正期、女性が夢を追い家庭を捨てて自立するなど、田舎では認知されるはずもなかったろう。新劇界の盛衰のなかで経済的に苦労し、大震災にも遭遇しているが、彼女の前向きな生き方と、周囲の庇護により悲壮感はない。ただ、津和野に残した息子への想いは断ち切れずに葛藤するが、人生の最後に息子と心を通わせることができたシーンに感動した。

  • 小説で、意外な人物にスポットを当てたのは、ミステリーで有名な夏樹静子。
    地方に眠る埋もれたままにしてしまうのではなく、発掘して全国区した業績は大きい。

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著者プロフィール

一九三八(昭和一三)年東京都生まれ。慶応大学在学中に長編『すれ違った死』が江戸川乱歩賞候補に選ばれる。七〇年『天使が消えていく』が再び同賞の候補になり、単行本化され作家デビューを果たす。七三年『蒸発』で日本推理作家協会賞、八九年に仏訳『第三の女』でフランス犯罪小説大賞、二〇〇七年日本ミステリー文学大賞を受賞。主な著書に『Wの悲劇』『』や「検事 霞夕子」シリーズなどがある。二〇一六年没。

「2018年 『77便に何が起きたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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