空港にて (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 2438
レビュー : 291
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167190064

感想・レビュー・書評

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  • ひとつひとつの話は短いが、それぞれの人物の鬱屈した思いが凝縮されていて、一方で周りの人間はそれを知らずに「日常」を過ごしている。
    人はそれぞれに複雑な思いを抱えているのだと思うと同時に、自分の心の弱さの襞に触れられる感じがした。

  • 知人に、目の前のことを言語化するとこんな感じだよ、と教えてもらった本。

  • 「他人と共有することのできない個別の希望」を著者はこの短編集に込めたと言った。共有はできないが共感は出来たかもしれない。理不尽で困難な状況の中で希望を抱く自分と他人との距離感について。

  • 「この国には何でもあるが希望がない」……か。内田樹が言ってたことのはこのことか。手法も好きだし、結末の持っていき方も登場人物も割と好き。いい。

  • 暗い生活の中にも、もがきながら何かを見つけようと期待している人を描いた短編集という印象。読後はあまりスカッとした気持ちにはならなかった。

  • もう一度読んでみたら違うものが見えそう

  • 空港は様々な人間模様が見える。

  • 短編小説
    この本も昔読んだことがあるずだ。
    2回目のはずだが、どこも記憶のフックに引っかからない。
    本棚にあっただけなのか、読んだことを忘れてしまったのか、今となっては分からない。
    でもこの本の表紙は記憶にある。
    あの頃は何をしていたのか。
    どうしてこの本を買ったのか。
    今となってはどうでもいい。
    でも奥と手前の二層式の白い本棚でその手前の右側にこの本があったのは覚えている。
    なぜそんな記憶ばかり喚起されるのかが不思議だ。
    昔、英単語を覚える作業ばかりしていた時もそうだ。
    綴りも分かるし、発音も分かるが意味が分からない。
    そんな時も決まって、あのページの左側の下にこの単語はあったんだと思い出すんだ。
    物事の本質を理解することよりも空間的な把握の方が記憶に定着しやすいのか。
    脳内記憶の媒体が上手く他の細胞に連動していない感じだ。
    さて、寝るか。

  • 村上龍の作品は、トンネルの中にいて遠くの光を見てる、というような
    ほの暗い中にいる話が多い印象で、そんなにさくさく読んだことがなかったのですが、
    この短編集はどこかに行こうとしている人々から
    そこはかとない希望が感じられて、1冊つるっと読めました。
    最後が「空港にて」で良かった。

  • 普通

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著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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