空港にて (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 2439
レビュー : 291
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167190064

感想・レビュー・書評

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  • H24.10.28再読したのでレビュー。
    海外や一般的でない職業に逃げ場を見出す話ばかりで安直にも見えるけど(でもあとがき読んだら、留学向けの雑誌の連載だからそのテーマに沿っていたのか)、それでも救いや希望があるのはいい。まわりの情報を過剰に書き込む手法が合っていたのか不明。でもそれがなければより陳腐な印象になった気もする。閉塞感は出ていたかな。

  • 作者のあとがきの通り、読んでるこっちまでどんよりしてくる閉塞感溢れる、こうはなりたくないなと思う設定に、一筋の希望を残す内容ばかりであった。特に、最後の空港にてのサイトウというコンサルの考え方がものすごく共感できた。大多数の人は、本当に簡単に「でも」「だって」「~だから」で思ったことを行動に移さないし、諦める。ものすごく勿体無いと思う。バツイチだからって、水商売だからって、できないわけではないし、禁じられてるわけではないのだ。自分で勝手に自分に制限をかけてるだけなのだ。お金だって、それは本質的な問題ではない。大事なのは本人自身なのだ。それを、優しく諭してくれた。短編すべてから、人生を有利に進めるためになにかしないとと思わせられた。個人的に、「クリスマス」の話が1番好きで、もっと読みたいと思った。

  • 今まで読んだなかで一番村上 龍っぽくない作品だと思ったけど、登場人物が全員病気なんじゃないかと思うような人物描写は健在w 
    短編『カラオケルームにて』に見られる物語の奥底で微かにうごめいてるような絶望感はなかなかツボ。

  • 起承転結という概念をレイプした
    あまりにも文学的な短編集であります。

  • 現代の出発は、閉塞して充実感を得られない日本社会からの戦略的な逃避でなければならない。

    時間的にはほんの少し。周りを見て、思い巡らし、過去を思い出し、未来を考える。

  • 短編

    コンビニ 居酒屋 公園 カラオケルーム 披露宴会場 クリスマス 駅前 空港にて

    2年前に離婚して4歳になる息子がいるわたし
    お金が必要になり風俗で働きだして知り合ったサイトウと交流していくうちに芽生えた夢
    義足を作るための熊本にある養成校に行こうと提案してくれたサイトウ
    飛行機を待つ空港にて

    場所は移動しなくて、そこにあるものとその人の考えていることですべては作られている。

    あとがきより
    「社会の絶望や退廃を描くことは、今や非常に簡単だ。」

    だからこそ希望、それも社会的なものではなく、ひとりひとりの個別の希望を書き込みたかった、らしい。

    それにしても暗い。カラオケルームにてが印象的で正直読み直さないと忘れてしまいそう…)^o^(

  • とりとめもない日常をこれでもかと緻密に書き上げたという感じの短篇集。作家としては好きなんだけど...うん。

  • 村上龍はエロと九州とキューバの話以外はおもしろくない

  • 完全なタイトル買い。タイトルが空港にてじゃなくて、コンビニにてだったら読んでなかったと思う。

    私にとって初村上龍作品であり、気になるタイトルだったのでわくわくして読んだけど読まなくても良かったかもと思ってしまった。。。

  • 村上龍の2作目読み。
    今回は、エッセイではなく小説。(前回は30ページで本を置いた)

    小説ならば…と期待するも、コレも、自分には合わない。単調すぎる周囲の描写と、あっさりとした結末。う~ん。
    ミステリ以外を受け付けないわけではないが、この作品は別なようで、50ページまでを我慢して読んで、本を置いた。

    村上龍の作風は幅広いようなので、あとワンチャンス、別なジャンルの作品も読んでみるつもり。それでも合わなければ、村上作品とはオサラバかな。

    とりあえず、気が向いたら再読できるよう、処分はしないでおく。

    2012.06.22.断念。

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著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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