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Amazon.co.jp ・本 (608ページ) / ISBN・EAN: 9784167190088
作品紹介・あらすじ
人は他者を所有することはできない。だからどうしようもなく求めてしまう――
投資組合を経営する西崎は、五反田の風俗店に勤める「サクラ」と客として出会う。やがてプライベートで会うようになるうち、彼女は加奈子という本名と、Ⅰ型糖尿病という難病を患っていることを西崎に打ち明ける。濃厚な死の予感をまといながら、二人の逢瀬は二年半続き、突然断ち切られた――。そして西崎に残されたのは、加奈子とやりとりした六百四十三通のメールだった。加奈子からの文面は、いつも同じ言葉で結ばれていた。「心はあなたのもとに」。
限りなく切ない、著者渾身の長編恋愛小説。
感想・レビュー・書評
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シリアスな病気であっても、確かに人は慣れてしまうものだ。慣れてしまうからこそ、その病気と共存ができるようにもなる。それを誰が責められよう。ただ残念ながら、どうにも身勝手さが鼻について回る。
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純粋で綺麗な恋愛だった。
タイトルの英訳が好きだ。 -
いいセリフ多い。
村上龍らしいな。
専門用語ばかりの部分読みづらい… -
前半は心に刺さる言葉がいくつもあったのだが、黒川が出てくるあたりから恋バナをしているキモいメンヘラのおじさんという目でしか見られなくなってきて、だんだん冷めてきてしまった。
香奈子からのメールの最後に毎回入るタイトルの言葉も、毎回だとそれはただの署名ではと思ってしまい、その言葉はあまり心には響かなかったが、それにまつわるラストはよかった。
長い物語ではあったが、数年感という歳月を丁寧に繊細に描き、大事なことは繰り返し提示され、過去を思い出すシーンでは主人公の時間軸に寄り添う事ができたので、このボリュームは最適だと思った。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/682669 -
読後胸がつまる。煩悩多き、お金持ちのエリートが遊びまくる話という見方は多分かなり間違っているけど、「え。普通そこで遊ぶかな・・・」と思う場面も多かった。しかし、本人が自分自身や他人を分析する場面の多くが興味深くまた納得いくものであった。ファンドに関する仕事の描写も多いが、参考になる考え方も多かった。そして、村上龍の本を初めて読んでカンブリア宮殿に出演している訳と最後のコメントの秀逸さの訳を知った。
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幸せはとても個人的なもので恋愛はその最たるものであることを再認識。香奈子さんの人生がもし続いていたら、誰とどう生きてるのかなと彼女の同世代として思った。
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長すぎて何度も分けないと読みきれず、内容が飛びがちだった。ずっと一緒にいることなんかできないけど、ずっと一緒にいないからといって大事にされていないということではない、ということが前提にあって、最終的に香奈子は死んでしまうけど、それによって永遠に肉体的に一緒にいることはできなくなっても、心は一緒にいることができる。というか、心に深く刻まれてたぶんもう離れることができなくなる、I'm always be with you,自分にもそんな節があるのではないかと思って少し不安になった。今もたまに言うけど、付き合ったばかりの頃恋人に「いつか別れるかもしれないけど」みたいな話をよくしていて、予め自分にそれを認識させることによってダメージを減らそうとしてたのかもなと思った always.とalwaysを繰り返すのもそういうことなのかなと思った。愛されている実感のない女たちが描かれていて
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村上龍らしくないセンチメンタルな作品だったけど、これはこれでありかもしれない。恋愛小説というより、恋愛を通して主人公が何かを学んでいくその過程が描かれている。香奈子の病気1型糖尿病、主人公の闇、盛り上がるわけでもなく、最後まで低空飛行が続いていく感じ。あとがきにもあるように作者の友人が同じ病気で亡くなっていることから、すごく個人的な小説という印象を受けた。これはこれでありだと思う。
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いつかは必ずそのときが来るとわかっていながら読んでいても、やっぱり最後は切なかった。ふたり(と言っていいのかどうか)の恋愛模様も楽しめたし、それと並行して常に語り続けられる主人公の仕事の話題も面白かった。作者と主人公がどのくらい重なるのかは、けっこう気になるところ。
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日本においてもおそらく所謂勝ち組に属していて、一般的には「いい気なもんだ」と言われそうな、別な意味でのマイノリティが主人公の話で「テニスボーイの憂鬱」の壮年期編のような感じといえなくもない。難病を抱えた元風俗嬢が愛人でその愛人との間の物語。私小説のようなタッチで書かれていて、ファンドマネージャーということになっているが、ホテルを定宿にして仕事をしている等、作者のことを書いているのではないかと錯覚しそうになる。そんな上流階級設定なこともあり主人公との間には相当開きがあると思う。が、読んでいくに連れて次第に状況を受け入れて読めるようになる。どこにいても人は様々な事を思うんだなと思わせる。オチがどうこうというのと無縁で、この世界を垣間見たり浸ったりすることができたと思う。知らない間になんかハマっていくことになる作品だった。
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村上龍は、学生の頃に「限りなく透明に近いブルー」「海の向こうで戦争がはじまる」「コインロッカー・ベイビーズ」と読み、何だか肌に合わないなと思って、以来敬遠してきた。でも、あれから20年経ったし、歳も取ったし、今読むと違うかも、と思って読んでみた。
うーん。
村上龍が合わないのか、たまたまこの作品が合わないのか、あるいは作中の西崎の人物像ゆえか、いまいち小説に没入しきれなかった。西崎の言い訳を延々聞かされてる感が拭えぬまま一冊終わってしまった。まあ、そういう作品なのかもしれないけど。 -
ボリュームもあって展開も地味なので、何度も読むのを辞めそうになりましたが、読みきれて本当に良かったと思いました。
分かりきってるはずのラストだったのに、物凄い喪失感に襲われて、やりきれない気持ちになりました。 -
一応最後までは読めました。
「泣くよ」と言われたけど、「どこが?」という感じ。
こんなに胸くそ悪い本も珍しいやね。
男も身勝手すぎるし、女も意味わからん。
健気?純愛?冗談言っちゃいけませんゼ。
そのうえ無駄に長いしw
こんなの、一気読みとか、絶対無理なんでー・・・
一か月くらいかかったかもねww
読み切った自分を褒めてあげたいわ!www -
2年前に大切な友人が突然死し、原因がわからぬまま、この本にたどり着きました。
友人は主人公香奈子と同じ1型糖尿病でした。
症状は患者の方それぞれ違うと思いますが、この病気を抱える不安や苦悩が描かれていて、友人の病いについて余りに無知だったことを猛省しました。 -
おもしろくなくはなかったけど、なんで村上龍はこの話をこんなに長く書いたんだろうと思った。自分の心のなかで起こる小さな変化をひとつひとつ冷静に分析する描写は見事だった。
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エリートで惜しみなく金を使い愛人をはべらす鼻持ちならない男、西崎に前半ムカムカしたが、このひとの冷静な分析力に引き込まれた。
愛人の香奈子の病気に苦しみ、西崎に頼る依存し気持ちは痛いほどよくわかる。
香奈子の西崎へのメールの文面から病気にとらわれ、他者に依存していた自分に気付かされた。 -
風俗で知り合った1型糖尿病を患う香奈子とのメールのやり取りを振り返りながら、当時を思う男性。
不倫の関係にあり、他の女性とも付き合う中、香奈子は特別な存在となった。
ただ難病を抱え香奈子との恋愛は簡単ではなかった。
2018.3.28
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