海鳴り (下) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1987年10月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167192198

みんなの感想まとめ

人間関係の複雑さや葛藤を描いた物語が展開される中、主人公に感情移入する読者が多く、結末にはほっとする気持ちが広がります。過去の作品が悲劇的な結末を迎えた中で、本作は希望の光を感じさせる展開が魅力です。...

感想・レビュー・書評

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  • 主人公に肩入れしている自分がいました。結末にほっとしてしまう。

  • この小説の元となった「冬の潮」「石を抱く」が悲惨な終わり方をしたらっしい。終盤に差し掛かり「破局」を読み進めると・・・。希望が持てそうでよかった!

  • 藤沢周平の時代小説はどれも現代にも通ずる人間臭いキャラクターが出てくる。この作品もご多分に漏れず。
    アラフィフの紙問屋の旦那が主人公で地味な印象だが、不倫や家族の問題、商売仇との争いなど相変わらずよく書けている。一応ラストはハッピーエンドだが、今読むとややお気楽な印象も無くはない。そこら辺読者の年齢で印象が変わるかも。

  • ・10/16 読了.やっぱりこのタイミングでこの作品を読むことになるのには何かしら意味があるのではないかと勘繰てしまう.月並みだってことなんだろうか.比較的ネガティブに捉えられがちなことだと思うけど.

  • 2018.11.2(金)¥180(-15%引き)+税。
    2018.11.27(火)。

  • 上巻のレビューをご覧ください。

  • 11月-3。3.5点。
    下巻。紙問屋の主人が、どんどん窮地に。
    そんな中、一つの道筋にどんどん考えが向かっていく。
    ラストは少しほっとする。

  • 一気読みしました。自身の老いを感じて、これでいいのか、先々の不安、焦り、絶望の中でのおこうとの出会い。揺れる新兵衛。人の道を外れてしまう二人、しかし初めて感じるこころの安らぎ。当時の不倫が、どれだけ重いものだったのか、それでも止むにやまれね気持ち、同年代ながら切なくドキドキとしました。サスペンスの要素もふんだんにあり、読み応えありました。

  • ★2.5かな。
    ある意味ハッピーエンドの結末にはやや否定的感想を持ちますな、当方は。作家の美意識が働いたか、美文とはマッチしてるのは否定出来ないんだけど、個人的にはあまり好みではないかな。
    しかし歳を取るとこういった暴走を良しとする気持ちが湧くのかな?まだそこ迄枯れていない所詮まだまだお子様なんですかな、私目は。

  • 歴史小説(?)は読み慣れていないが、読みやすかったし、面白かった。
    大半は人情というか人間臭いというか人間味を加えた半沢直樹シリーズみたいな印象があり、ラストは純文学的な美しい人間模様があって、わりと好きな感じだった。
    これぞ小説!という感じの文章。
    それぞれの気持ちの動きとか、生きていくもの悲しさとか、人間の複雑さと単純さとか、そういうものが繊細に描かれているのが好きだった。
    まぁやっぱり男目線な世界ではあったけど。
    ハッピーエンドではないけど、ラストに微かな光が見える終わり方も好みだと思う。
    繊細で読みやすく、現実味と人間味があるお話でした。

  • 2014年の43冊目です。

  • きれい事だけでは決して済むことのないであろう人生を描いた市井物。

    主人公である新兵衛の揺れ動く心がしっかりと描かれており、中だるみすることなく上・下巻をひと息で読み終えてしまいました。

    つらい立場に置かれた男と女との間で起こった出来事を、『不倫』の一言で簡単にかたずけることが出来そうにありません。

    人の道を踏み外してしまった結果、それ相応のむくいが当然のごとく訪れたわけですが、その後の人生の見通しがまったく立たないわけでもなく、気のもちようで新たな人生に再起をはかることもできるのだと著者は訴えかけているようにも思えました。

    もちろん、それは至情や厚意を持ち合わせた人のみが許されることなのでしょうが。

    何があるのか分からないのが人生、何があっても決して捨てたものでもないのが人生。五十路を目前に、同じ世代の主人公の心の動きに思わずと共感をした作品です。

  • 現代的なセリフ回しもあり、情景や心情が想像しやすく、グイグイ読み進んでしまった。やっぱり藤沢さんは文章がうまい。

  • 読んだきっかけ:奥さんが古本屋で105円で買ってきた。

    かかった時間:12/15-12/22(8日くらい)

    あらすじ: (裏表紙解説より)

    感想: 

  • 上巻のレビュー参照。

  • 時代小説というジャンルなのかもしれないけど、下巻の内容はミステリー小説といった感じ。小野屋つぶしの謎が徐々に明らかになりながら、新兵衛の人生がどんどん転落していく。物語全体の雰囲気は暗くてハッピーエンドとは言えないけれど、今まで築き上げてきたものを全て捨て、40歳を超えた男が愛する女と全く新しい人生を歩んでいく希望みたいなものが残る終わり方。とても面白かったので物語に引き込まれて一気に読めた。

  • 最近まったく本を読めていない。
    仕事が結構いけいけで、たぶんそれ以外に頭を使いたくないのだろうか。
    そんなに仕事人間でもないくせに(笑)

    この本は結局、仕事人間だった主人公が全て投げ出し、人の奥さんと駆け落ちするというなってこったストーリーで。
    あまり頭を使わなくていいので、この小説だけはちびちび読めた。

    不倫の話の癖になぜか美しく感じる作品であった。

  • ストーリーそのもの、というより文章をごくごく飲むのをたのしむ小説だなあ、と感じた。

  • 3.5点。紙問屋の主人と、同業者の妻との道ならぬ恋の話。商売の話、江戸の町の描写など細部まで楽しめます。主人公との恋におちる女性の描き方がやはり男性作家だなと思わせますけどね。芯が強くてじっと耐えてていざというときは大胆で・・・。

  • そうか…。
    こういう結末になったのか。
    家庭を持つ重み、それを壊す容易さと後ろめたさ。
    本当に心からくつろげ幸せをなる日は来ない気がする。

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著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

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