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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167192204
作品紹介・あらすじ
軽輩の子・桑山又左衛門は家老職につくが、栄耀とはまた孤独な泥の道にほかならなかった。ある日、かつての同門野瀬市之丞から果し状が来る。運命の非情な饗宴を描く長篇。(皆川博子)
みんなの感想まとめ
主人公は部屋住みから藩の首席家老に成り上がった桑山又左衛門で、彼の過去と現在を交互に描きながら物語が進行します。物語は、同門の仲間たちとの関係や、それぞれが異なる道を歩む様子を通じて、権力と孤独の葛藤...
感想・レビュー・書評
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時々、藤沢周平が読みたくなり、本書も30年ぶりの再読。
主人公は、部屋住みから藩の首席家老にまで登り詰めた桑山又左衛門。
彼が、部屋住み時代に同門だった野瀬市之丞から果たし状を受け取り、彼らと過ごした日々を回想する形式で物語が綴られる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018.2.2(金)¥100(-2割引き)+税。
2018.4.2(月)。 -
NHKのドラマで観て、原作を読んでみたくなりました。ストーリーは知っていますが、いいですねえ。上巻は青春編とでも呼ぶべきでしょうか。下巻を読み終えた後で、通しての感想を書きたいと思います。
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首席家老・桑山又左衛門の許に、ある日、果し状が届く。恥知る気あらば決闘に応じよ、と。相手は野瀬市之丞。かつては同じ部屋住み・軽輩の子、同門・片貝道場の友であるが、市之丞は今なお娶らず禄喰まぬ“厄介叔父”と呼ばれる五十男。…歳月とは何か、運とは非運とは?運命の非情な饗宴を隅なく描く、武家小説の傑作!
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読み物としては、面白いが・・・
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史事をベースとする歴史小説とは異なり時代小説はその時代の持つ風俗や雰囲気を借りた一種のファンタジーと言える。作品によっては一部交叉するが前者の代表が司馬遼太郎であり後者が藤沢周平ではなかろうか。本書でも架空の藩を一から作りあげており、話を読み進めるうちに読者もこの異世界に取り込まれるような軽い目眩を感じる。カットバック手法と言うのだろうか。旧友から果し状を突き付けられてから果し合い当日までの時間の流れと主人公の青春時代の回想が交互に語られる。冒頭に悲劇的結末が暗示されているにも関わらず青春の日々は美しい。
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桑山又左衛門は筆頭家老に登り詰めると、かつての幼馴染み・野瀬市之丞に果たし合いを申し込まれる。
ここから又左衛門の回想が始まる。
部屋住み時代、養子入り、お役目への情熱、政争。
隼太と呼ばれていた部屋住み時代から、己の出世も含め理想を追い求めつつも現実も受け止め、真摯に生きてきた結果が筆頭家老。
もちろん時にはうまく立ち回ったな、と思うこともあったが、それは人間として当たり前のことで卑怯ではなかった。
ただ、隼太はラッキーでもあったな。
最後も、少し(笑)卑怯じゃないの?と思った切り札が使えなくなり、結局正々堂々とするしかなくなったが、これもうまくケリがついた形に。
私も振り返ればほろ苦く、いや苦く思い出されることもいろいろ。
私もいつか、自分の風の果てを見るはずだけど、さて、どう思うのかな。 -
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読んだきっかけ:奥さんが持ってた。
かかった時間:12/22-12/25(4日くらい)
あらすじ: 主席家老・桑山又左衛門の許に、ある日、果たし状が届く。恥知る気あらば決闘に応じよ、と。相手は野瀬市之丞。かつては同じ部屋住み・軽輩の子、同門・片貝道場の友であるが、市之丞は今なお娶らず禄食まぬ”厄介叔父”と呼ばれる五十男。…歳月とは何か、運とは悲運とは? 運命の非情な饗宴を隈なく描く、武家小説の傑作!(裏表紙解説より)
感想: 前回市井物長編だったので、対照的に武家物長編を…。やはり、面白い! -
全集20で読む。
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前半はストーリーが見えずに読みにくかったが、後半になるにつれて止まらなくなった。はやく下巻も読みたい。
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全2巻。
身分の低い次男坊のサクセスストーリーと、
青春との別れ。
今年直木賞とった葉室麟が藤沢周平っぽいってのは、
いろんなとこで(ほぼ好意的に)ささやかれてることだし、
自分もそう思ってる。
ただ、今作を読んで、
「銀漢の賦」「秋月記」とかは
今作を構成しなおして、役割入れ替えて、
それぞれに書き分けたんじゃねってくらい似てた。
パーツパーツがだけど。
まあ、
骨格自体はそう目新しくないし、
一読者としては
好きなノリの話を複数読めてお得な感じだから良いんだけど。
ただ、
読んでるだろうなって思った。
『銀漢の賦』
http://booklog.jp/users/bullman/archives/1/4167781018
『秋月記』
http://booklog.jp/users/bullman/archives/1/404100067X
で、話としては、
身分低い家の次男坊が
筆頭家老まで上り詰めるサクセスストーリーと、
青春時代をともに過ごした友達との別れ・対決の物語。
藤沢先生には珍しく、
過去と現在を織りまぜた、少しミステリーっぽい構成。
が、
すごくうまい。
ぐいぐい物語に引き込まれ、
すごいスピードで最後まで読まされた。
親しみやすい主人公が出世していく姿にワクワクし、
その主人公が今抱えている問題にドキドキする。
クライマックスが少し弱い気がするし、
モヤッとするとこもあるけれど、
じんわり胸に残るものがある。
面白い物語を書ける人は結構いるけど、
この「何か残る」ものを書ける人は
やっぱりすごいなあと思う。
読む側の年や状況のせいかもしれんけども。 -
水準。
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裏表紙には「運命の非常な饗宴を隈なく描く、武家小説の傑作!」と謳われているのだが、上巻ではまだ鳴りを潜めている。下巻に期待する。
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5人の青年武士を現在、過去と紐解き藤沢流に描く。
運命にあがなうもの、流れに身を任せるもの、生まれ持ったもの、日常に幸せを感じるもの、人ぞれぞれ運命の流れの中で何を見つけ、何を失うのか!
暗殺の年輪のような奥深さがあり、今後の展開が気になる。 -
初の藤沢作品
初の時代小説
いや、予備知識無しで読み始めたら、思いの外ハマった。 -
身分も家柄も全く違うが、友人としてともに青年期を過ごした主人公たちがある時期を境にそれぞれ分かれ、別の道を歩き出す。断たれたかに見える交わりだが、その道は複雑にまじりあい人の運命の数奇さをみせられる。自分が将来を選択する時期に読んだので、これからの道や、友人とのつながりについて考えさせられた。
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