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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167200305
感想・レビュー・書評
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年に1度ほど犯罪実録物をかためてよむブームが訪れる。それが今で、その合間に読んだ歴史物がこれ。題名がこれなのは偶然で、この中に入っている青苔記が読みたくて手に取った。
本は面白かった。筒井順慶の養子定次に12歳で嫁いだ明智光秀の娘の秀姫を主人公にした短編。あいかわらずうまい。
「さなだ虫の生まれ変わりの信濃国司が、くるみ酒を飲んで溶けてしまった」という、今昔物語でも有名なあの話を書いたその名も「さなだ虫」もよかった。永井路子はずばりずばりと怜悧に合理的に切り込んでいく。読んでいてまことに気持ちがいい。
私は歴史物が好きで、それはどうということもない趣味なのだけど、犯罪実録物が好きだというのは、どうも人様の前で公言していい趣味なのかどうかはばかられる。自分としては、趣味や興味としては同じ所に位置しているみたいで、犯罪実録も「昭和時代モノ」として読んでいる。だから、昭和20年台〜昭和50年台が好きで、平成に入るとあまり好きになれない。
べつに言い訳をしているわけではないのだけど、結局これはどう違うんだ? と思う。
境目が恣意的であることに、あらためて自分で自分に慄然とするのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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