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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784167200473
みんなの感想まとめ
歴史小説としての魅力が詰まった本作は、江戸時代の女性たちの複雑な人間関係と心理を深く掘り下げています。特に、家光の乳母である春日局の描写が印象的で、従来のイメージとは異なる視点から彼女の内面が描かれて...
感想・レビュー・書評
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乱紋下巻です。1日で一気に読み終わりました。上巻で感じた時と同様,今まで私が見てきたお江の方のイメージとは違った描かれ方をしていました。特に家光の乳母春日局の見方に納得がいった感じです。言い伝えとしてはお江の方が国松を寵愛したとされていますが,本書では春日局が勝手に利発な(家光は口数が少なかった)国松に敵対心を燃やす自分が悲劇のヒロインを演じることによって生きがいを得るタイプだったというように描かれています。
今まで見聞きしてきた国松は直接お江の方が育てた,というのも違うと,著者はきっぱり否定しています。歴史小説やドラマ等は史実を元に描いているフィクションであり,見方が変わればその人も変わるというのを実感した1冊です。それが楽しみでもあるのですが。今回は面白い描かれ方をしていて,非常に楽しく読めました。来年の大河ドラマではどんな描かれ方をするのか楽しみです。 -
徳川家光の母おごうの生涯、下巻。2番目の夫秀勝死後から。
著者の描く秀吉、茶々はなかなかの曲者。そして好感が持てない。
おごうは2人の意のままに6歳年下の徳川秀忠の元へ嫁ぐ。おごうが全てを鈍重に受け入れてはいても、秀忠との仲は決して悪いものではなかったと思わせる展開。おごうの娘達のそれぞれの運命が、おごうと共にこの時代の女性達の姿を表していて興味深い。
大河ドラマのお江は、天真爛漫で好奇心旺盛と言う描かれ方の様だが、私は今作の愚鈍にも見える姿の解釈を支持したい。
覚悟を持って生きたと思えるおごうに好感を持った。 -
下巻から面白くなってきた。ただ、どうしてもおごうがどんな人物だったのかがはっきりつかめないまま最後まで読み終わってしまった。登場人物全員がどこか一癖あり、特に春日局については永井さんこんなとらえ方をしてたんだなぁと面白かった。
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【読了メモ)
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(2016.10.11読了)(2010.10.23購入)(1985.08.30・第11刷)
岐阜の城主(秀勝)が亡くなったので、おごうは、京都のどこかの屋敷に住んで、女の子を生みます。
岐阜城の後釜は、織田秀信(信長の長男、信忠の息子、三法師)でした。
おごうの三度目の嫁ぎ先は、徳川秀忠でした。女の子(おきい)は、姉のお茶々と秀吉に託して江戸へと旅立ちます。このときおごうは、23歳、秀忠は17歳です。
おごうは、秀忠との間に女の子を4人産みます。いちばん上が、後の千姫です。
千姫と秀頼が結婚するときにおごうは、伏見までついていっています。その時身ごもっていた子供は、伏見で生み、二番目の姉のお初に養子としてあげています。
おごうはそのあと二人の男の子を生みます。上の子が、後の家光です。養育係としてお福が登場します。後の春日局です。作者は、お福を非常に自己顕示欲の強い女性として描いています。大河ドラマの「春日局」とはだいぶ印象が違うような気がします。末っ子は、女子で、和子と呼ばれ、後に、後水尾天皇の中宮になっています。
お江は、大坂の陣では、姉の茶々と敵味方になってしまいます。お江は、特に動かなかったのでしょうが、お初が、徳川の使者として豊臣説得に向かっていますが、うまくいかなかったようです。
茶々と秀頼は、自刃してしまいますが、千姫は助かっています。
大坂の陣が終わったところで、物語も終わっています。
現在放送中の『真田丸』関連では、関ヶ原の戦いでも大坂の陣でも、真田の出番はほとんどありませんでした。秀忠や茶々の関連で、登場の機械があることを期待していたのですが、残念なことでした。
娯楽小説として、面白く読める本だと思います。
【目次】
十字路
盃
伏見月彩
名残り桜
関ケ原周辺
東西往来
渦
夏の炎
●戦場心理(54頁)
(秀吉が)秀次やその妻妾たちを殺したことに、心の痛みは感じていない。むしろ相手を殺すことによって、奇妙なよろこびにひたっていた。
これは一種の戦場心理であるらしい。こんな時、人間は相手を倒すことによって死を免れたと思い、ひどく陽気になるのである。
●秀吉の明との和平条件(180頁)
一、明の皇帝の娘を、天皇の後宮に入れること。
一、勘合貿易を復活すること。
一、朝鮮南部を日本へ割譲すること。
●秀吉の遺言(218頁)
(秀忠)「太閤の遺言があってな。お千はいずれ秀頼どのとめあわせることになった」
●第二子、第三子(220頁)
翌年彼女はもう一人の女児を産んだ。お珠と呼ばれたその子は、後に三歳で加賀の前田家にもらわれることになる。
次の年さらに第三女お勝が生れた。
●真田ごとき(222頁)
(家康)「関ヶ原の一戦にさえ勝てば、真田ごときは何のことはないのに、それがわからないのか」
●関ケ原後の毛利輝元(227頁)
このあと輝元は出家して、息子の秀就に家を譲り、謹慎の意を表するが、彼に対する徳川家の処分は厳重で、安芸、備中、因幡、伯耆、出雲、隠岐、石見の八国を削り、わずかに周防、長門の二国のみを保つことを許した。
●食べ物で(241頁)
食べものの好みで子種が殖えもし、消えもする
●おごうと秀勝の娘(266頁)
おきいは翌年、関白九条兼孝の子、中納言忠栄の許に、輿入れすることになっている。
☆永井路子さんの本(既読)
「乱紋(上)」永井路子著、文春文庫、1979.08.25
「炎環」永井路子著、文春文庫、1978.10.25
「流星 お市の方(上)」永井路子著、文春文庫、1982.09.25
「流星 お市の方(下)」永井路子著、文春文庫、1982.10.25
「銀の館 上」永井路子著、文春文庫、1983.12.25
「銀の館 下」永井路子著、文春文庫、1983.12.25
「一豊の妻」永井路子著、文春文庫、1984.04.25
「姫の戦国」永井路子著、日本経済新聞、1993.11.13
「山霧 上」永井路子著、文春文庫、1995.11.10
「山霧 下」永井路子著、文春文庫、1995.11.10
「絵巻」永井路子著、角川文庫、2000.08.25
「岩倉具視-言葉の皮を剥きながら-」永井路子著、文藝春秋、2008.03.01
☆関連図書(既読)
「江-姫たちの戦国-上」田渕久美子著、日本放送出版協会、2009.10.30
「江-姫たちの戦国-下」田渕久美子著、日本放送出版協会、2010.01.30
「江の生涯-徳川将軍家御台所の役割-」福田千鶴著、中公新書、2010.11.25
「江史跡紀行」小和田哲男監修、新人物往来社、2010.11.25
「淀どの日記」井上靖著、角川文庫、1964.05.30
「徳川秀忠」百瀬明治著、PHP文庫、1999.10.15
「千姫様」平岩弓枝著、角川文庫、1992.12.10
「春日局」童門冬ニ著、知的生きかた文庫、1988.06.10
(2016年10月14日・記)
(「BOOK」データベースより)amazon
天がめぐろうとしている。権力をほしいままにした秀吉の立場に影がさしはじめた。そんな折、おごうは三度目の花嫁となった。嫁ぎ先は、徳川家康の嫡子、二代将軍となる秀忠―。秀吉の死、関ケ原の戦いと歴史の大きな転換期に到達した時、お茶々とおごうは、姉妹で日本を真っ二つに分けて対決する両陣営の頂点にいた。 -
9784167200473 460p 2010・8・10 新装版1刷
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大河ドラマとはかなり違う。
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上巻に記載
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お江の人生後半。
途中から、劇の脚本を読んでいるような気分に。独特の世界観があった。 -
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おごうの時代に身をゆだねた生き方こそが
唯一の乱世を生き抜く秘訣だったのかもしれない。 -
天がめぐろうとしている。権力をほしいままにした秀吉の立場に影がさしはじめた。
そんな折、おごうは三度目の花嫁となった。
嫁ぎ先は、徳川家康の嫡子、二代将軍となる秀忠―。
秀吉の死、関ケ原の戦いと歴史の大きな転換期に到達した時、お茶々とおごうは、姉妹で日本を真っ二つに分けて対決する両陣営の頂点にいた...
率直な感想は決して面白くない訳ではないですが、「おごうの生涯を描く」という紹介から歴史に忠実に事細かく(上と下があったので)書かれているかと思っていたのですが、そういった意味では期待はずれでした(;^_^A -
上巻のほうがおもしろかったかなー
でも大河よりとてもおもしろかった( ´ ▽ ` )
この作家さん他にも読んでみたい。 -
久しぶりに永井路子さんの本を読んだ。女性作家の歴史物ばかり読んでいたころが懐かしい。
どこか江のは大奥の春日局と対立する気の強いイメージしかないので、新鮮。ただ、あまり乗り切れず。上下一緒に買わなければ、最後まで到達しなかったかも。 -
やっと(下)を読み始めた。
おっとりした江は歴史の波の中でどうなっていくのか楽しみ。 -
天がめぐろうとしている。権力をほしいままにした秀吉の立場に影がさしはじめた。そんな折、おごうは三度目の花嫁となった。嫁ぎ先は、徳川家康の嫡子、二代将軍となる秀忠―。秀吉の死、関ケ原の戦いと歴史の大きな転換期に到達した時、お茶々とおごうは、姉妹で日本を真っ二つに分けて対決する両陣営の頂点にいた。
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『「江」の生涯を描いた決定版』と平積みされていた。
大河の便乗かとみれば永井路子さんだった。
ということは、もしかしたら読んだことがあるかな、と思いつつ、全く内容を覚えていなかったので購入。まぁハヤリだしね。
永井路子の歴史小説は高校生の頃にほとんど読んだと思う。
自分の日本史好きは彼女の小説から始まった。
久しぶりに読んだら、高校生の時とは受け止め方は違っていたけどやっぱり面白かった。 -
お市の方の娘、3姉妹の関係を知ることが出来ました。
特にお江の方については興味深く読めました。 -
下巻の方がより面白い。この物語に終始登場する不思議な男の正体も明らかに。
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今回の大河の主人公お江の方が主人公。しかし今の大河ノベライズを読んだ私には物足りない・・。どちらかといえば主人公はおつきのおちかではないのか?
期待したぶんうーん
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