紫のアリス (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2000年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167203078

みんなの感想まとめ

物語は、主人公の紗季が記憶の曖昧さや幻覚に悩まされながら、真実に迫る過程を描いています。読者は、彼女の精神的な不安定さと共に、物語が進むにつれて彼女の心が崩壊していく様子を追体験します。全体的には、過...

感想・レビュー・書評

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  • なんとなくみんなグルなんだろうなと思うし、中学の事件が関係してるだろうなってことも分かる。
    記憶が欠落するところも多々あるからなんかあるのかなっていうのも予想がつくけど、最後みんな死ぬ?ってなる。
    あっという間に読めるけど、なんとなくモヤっとした気持ちになった。

  • 久しぶりの柴田よしき。

    う~ん……。自分は、好きじゃあないな。

    構想は面白い。二重三重に畳み返す仕掛けも、なるほど、とは思う。


    けれど……後付けで背景が語られたり、非現実的でご都合主義なトリック(?)が用いられたり……“フェアじゃないな”という思いが、中盤辺りから頭にこびりついて離れなかった。それでも途中で投げ出さずに最後まで読ませるのは、筆者の力量なのだろうけれど。

    東野圭吾を読んでもよく感じるのだが…“まず構想ありき”“仕掛けがありき”な作品は、自分は好まないようだ…。

    “RIKO”は面白かったのだけどなぁ…。

    彼女の作品からは、またしばらくは手が遠のきそうだ。

    ★3つ、6ポイント。
    2013.07.01.了。図。

  • この作者の作品は何ともいえない読後感をくれる。好き嫌いが別れるかもしれないが、私はこのざわざわと胸に残る感覚がたまらなく好きだ。

    真相に迫り、迫らせるために、それぞれが打って出る最後の一手。すべて終わって振り返ればそれは哀しい。記憶がつながるラストへの流れがなんとも言えない気持ちをくれました。

  • 「面白くなくはないけど、すぐ忘れてしまいそう」というのが率直な感想。

    主人公・紗季の記憶が曖昧でところどころ欠落しているし、幻覚なのか現実なのかが分かりにくい部分もあって、全体的にふわっとしてて不安定な印象を受けた。

    一つ一つの小さな出来事が過去とつながっていく構成は、「きっと全部つながるんだろうな」という予想通りではあったけど、それなりに楽しめた。やや強引な展開ではあるけど。多少は予想外の展開もあったので、「まあ、いいかな」という感じ。

  • 不思議の国のアリスが好きで世界観に惹かれて手に取りました。

    精神的に不安定で幻覚を見る体質という信用出来ない語り手の主人公が、真実に近付くほど精神が崩壊していく。

    全てが分かってみても「そのためにここまでするかなぁ」という動機の弱さはあるものの、サクサク読めるし世界観は良かった。

    ただ主人公が報われない。

  • 不倫を清算し会社を辞めた紗季は、夜の公園で男の死体と「不思議の国のアリス」のウサギを見る。果たして幻覚か?引っ越したマンションで、隣の老婦人のお節介に悩む紗季に元不倫相手が自殺したという報せが。一方「アリス」をモチーフにした奇妙なメッセージによって15年前のある事件の記憶が蘇る。

    紗季が信頼できない語り手なうえ、記憶もぼんやりしているので、全体的に靄がかかったような印象。結構凄惨な事件なのだと思うのだけど、どこか夢の中のような。最後で色んなことが繋がってく様はスッキリするんだけど、良く考えると紗季はあまりにも不幸に見舞われすぎてて可哀想になった。主体的に不幸なんだけど。刑事さんがいい人でよかった。菊子さんはいい人だろうしご飯も美味しそうだったけど毎朝来るのは勘弁だな……。

  • 語り手がここまで不安定な作品は初めて読んだ。
    語り手が混乱してるのに合わせて自分も混乱していた…。

  • 面白いミステリーだ。

  • やたら死体が出てきた。あと読後すごいもやもや、作者が言うとおり迷路に残されたような感覚になる。

  • なんだか怖い作品だった。
    周りが誰も信頼できなくなるような、
    自分すらも信じられなくなるような…
    終わり方もなんだか辛い
    けど、面白かった

  • 《未購入》なんというか、自分はアリス中毒のような気があって、タイトルに惹かれて手に取った記憶がある。終始夢の中を徘徊しているような居心地の悪い、幻想的な小説だった。もっと深く読み込めば良かったと後悔している。忘れた頃にまた思い出して読みたくなった。

  • 不倫で会社をやめた女性が主人公。
    目の前にアリスのうさぎが現れたり、元不倫相手が死体で見つかったりでだんだんと不可思議なことに巻き込まれていく。

    最初思ってた結末と違うのかな⁇と思ったら結局最初思った結末に戻った(笑)読後感は爽やかじゃないけど、エンターテイメントとしてはいいかも。

  • 再読。
    不思議の国のアリスから連想される過去と現実の事件が混在し、やや難解。
    でも面白かった。

  • 図書館でタイトルだけでなんとなく借りたら、めっちゃ怖かった…(|| ゜Д゜)

    なんか精神的にグルグルするお話。

    でも特に後半の畳み掛けるような展開がなんかすごくて、一気読みしちゃいました。


    切ないような、やるせないようなお話でしたねぇ…最後もなんだか…。


    アリスって、怖いお話だなぁ…って思った。久々に読み直したいかも。

  • 物語「不思議の国のアリス」を下敷きにしたような、ファンタジックでホラーなミステリー。

    読み手に、手の内をたくさん読ませておきながら、それでも後半のシーンで、予想外だった真相がたくさんあり、ワサワサした気持ちで読み進め、ミステリー小説として読み応えがあり楽しめました。

    菊子さんが最後に残した仕掛け・・・、いろいろな解釈があると思うのですが、考える程に、重くて怖くて、ちょっと悲しい・・。

  • 最後にすべての辻褄が合う。大どんでん返し。

  • +++
    不倫を清算し会社を辞めた紗季は、夜の公園で男の死体と「不思議の国のアリス」のウサギを見る。果たして幻覚か?引越したマンションで、隣人の老婦人のお節介に悩む紗季に元不倫相手が自殺したという知らせが。一方「アリス」をモチーフにした奇妙なメッセージによって、十五年前のある事件の記憶が蘇る。
    +++
      第一章  三月ウサギ
      第二章  奇妙な帽子屋
      第三章  お茶会の午後
      第四章  悲劇
      第五章  白い薔薇・赤い薔薇
      第六章  思い出の隙間
      第七章  鏡の中へ
      第八章  紫のアリス
      エピローグ  鏡の国のアリスへ
    +++

    子どものためのおとぎ話と思っていたら、本来の姿は大人に向けての思わせぶりな物語だった、という風な背筋がゾクッとするような趣もある。どこから迷いこんだのか、いつから迷いこんでいたのか、夢なのか現なのか手探りするもどかしさの中を読み進む。ひとつ光が見え、真実を掴んだと思うと、するすると手を逃れて真実と思われたものは遠ざかっていき、迷いさまよいながら何度も裏切られる。最後の最後に本物の出口だと思ったものさえ、まやかしなのかもしれないのである。迷いつづける一冊だった。

  • タイトルに惹かれたので借りてきました
    なんだかパッとしない感じ

  • 再読。すっごく好きな作品……のはずなのに、案外内容忘れていたのにびっくり(苦笑)。この作品、てっきりサイコホラーだと思ってたもんなあ。
    たしかに、雰囲気はサイコホラー的。ヒロインの精神状態が非常に危ういこともあって、世界が歪み、次第にひび割れてゆく印象を受ける。「アリス」をモチーフとした世界観がかなり美しく、そして不気味でインパクト強いので、その部分だけが記憶にしっかりと残っていたみたい。
    でも実はしっかりとミステリで、きちんとした解決あり。解決編でもあるラスト「お茶会」の場面はまさに圧巻。そしてその後に続く論理的な「妄想」……。とても哀切な後味の作品。やっぱり柴田さんの作品ではいまのところ、これが一番好きだな。

  • ふと顔を上げると、暗がりの中にいたのは白いウサギ。
    さながら不思議の国のウサギのような…。

    不思議の国のアリス、をベースにしている? と思いきや…でした。
    アリスを軸にして思い出される、断片的な記憶。
    学生の頃、最近の事。

    不安定な主人公ゆえに、不安定な全て。
    それは幻覚なのか、本当なのか。
    夢なのか幻なのか…と考えつつ読みましたが
    ちょっとすごいものがありました。
    きれいさっぱり回収された感があります。

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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