雷撃深度一九・五 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2001年1月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784167206024

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

海戦をテーマにしたこの作品は、1945年の大東亜戦争の中で繰り広げられた日本の潜水艦「伊58」とアメリカの重巡洋艦「インディアナポリス」の壮絶な攻防を描いています。実際の歴史に基づきながらも、フィクシ...

感想・レビュー・書評

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  • 艦これに影響されて史実ものに手をだしてみた.最後の最後で逆転するお話なので個人的にはお気に入りの一冊.時期は呉空襲(戦争末期)のあたりから終戦直後までの物語で重巡洋艦「インディアナポリス」(対潜装備)を落とすまでをアメリカ,日本の艦長達からの視点で書かれたもの.

  • 池上司のデビュー作にして、大東亜戦争の日本国海軍の潜水艦「伊58」と、アメリカ海軍重巡洋艦「インディアナポリス」との海戦を描いたフィクション戦記。
    日本の敗戦も色濃くなった1945年7月16日。帝国海軍軍司令部よりレイテ島沖の重要艦船攻撃の命を受け、呉港から出撃した伊58潜水艦は広島、長崎に投下される原子爆弾をテニアン基地に輸送後、グアムを経由してレイテに向かう途中のアメリカ海軍重巡洋艦インディアナポリスを7月29日、魚雷攻撃(雷撃)で、発射した6発のうち3発を命中させて撃沈、呉港に帰還後、来る8月15日の終戦を迎える。この海戦は大東亜(太平洋)戦争において最後の艦艇同士の戦闘となり、また、日本海軍にとっても最後の敵大型艦の撃沈記録となった。
    この有名な史実を元に、インディアナポリスが原爆をテニアンに届ける密命を遂行した後、なぜ護衛艦なしの単艦でグアムを経由してレイテ島に向かったのか?、撃沈の際に発信されたSOSをなぜアメリカ海軍司令部は黙殺し、生存者の救出を5日後に行ったのか?という実際の「謎」を元に、作者は《ある推論》をたて史実と虚構を織り交ぜて「ミステリー戦記」ともいうべきストーリーを展開する。海上艦船と潜水艦の攻防、艦長同士の駆け引きも緊迫感があり、読ませてくれる構成は見事。
    この作品を元に2009年、兵器オタクな小説家、福井晴敏の脚色により、エンターテイメントに徹した映画『真夏のオリオン』が製作された。が、映画は日本海軍潜水艦と米海軍艦船の対決という設定以外ストーリーは全くの≪別物≫。

  • 2010年8月16日 記イ号潜水艦つながり。夕べTVで「真夏のオリオン」を見た。限られた予算の中でも抑えた演出で印象に残るTV映画といった趣。メッセージをシンプルにした分奥行きが無くなってしまったか。田中 光二著「幽霊海戦」ではある意味、戦争の残酷さを冷たくエンターテイメントにして読ませる。2009年5月11日 記今回のダイビングはチュークでレック・ダイブ。気分を盛り上げようと行きの飛行機で読んでみる。半分はフィクションということだがTV映画の脚本みたいな感じ。内容はともかく、ダイビングの事前資料としてとても参考になった。当時の商船にもしょうがなく大砲を積んでいる記述があったが、実際に見てみると本当にあった。作中にも出てくる九十五式一型酸素魚雷も船倉に残っていたが、巨大!戦争跡も今は美しい魚と珊瑚にかこまれて美しい海に戻っておりました。二度と戦争してはいけません。

  • 第二次世界大戦、潜水艦伊58が米重巡洋艦インディアナポリスを撃沈。この史実にフィクションを加えて出来上がった戦争小説。潜水艦好きにはたまらないバトルシーンあり。

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    はじめの輸送船団の話が出てきたときには、なんでこの話がでてくるのだろうと不思議に思いながら読み進めていたが途中で話が繋がったときは非常にびっくりした。
    この小説の中では重巡インディアナポリスが伊58に雷撃されたのは情報漏洩があったことが原因の一つだが、実際に日本軍はインディアナポリスの動きを把握した上で伊58を派遣したのだろうか?
    実際の内容は細かく書かれていた頭の中で潜水艦が海中でどのように動いているのかが想像できて非常に良かった。

  • 重要なところが史実と違うのでん?ん?てなるけど、お互いの戦略から視認できない相手を特定できちゃうあたり、男の闘いって感じでニヤッとする◎

  • テレ朝で高嶋哲夫氏のミッドナイト・イーグルの映画版をやっていたときに、番宣していた映画の原作。福井晴敏氏が脚色するということで、興味。

  • 太平洋戦争最後の帝国海軍の大型艦撃沈記録であり、テニアンへの原爆輸送任務の後の撃沈であることから、陰謀論まで囁かれる、伊58潜水艦による米重巡インディアナポリス撃沈の史実を脚色した海戦小説。
    指揮官同士の性格まで読み合う心理戦、奇抜な戦術を駆使したり、深海で息を潜める緊張感など、潜水艦ものの王道を行く物語。
    途中で拾った潜水艦に無縁の少将が指揮を執ってここまでできるかとかは、疑問に感じざるを得ないし、決着がついた後にもう少し余韻が欲しかったかなーとか、著者の処女作だけにもう一つな部分もあるのだが、それでもなお読ませる著者の潜在力を感じさせる作品。

  • 映画化されると聞いて、すぐさま本書を手に入れて読んだ本。
    原作の壮絶さを読んだ後に、映画を観ると少し残念。

  • 無人の回天2基を放ち潜水艦のスクリュー音に偽装して反撃するアイデアは秀逸だが . . . もっとドキュメンタリータッチが欲しい。
    駆逐艦対潜水艦を描いた戦争映画の傑作『眼下の敵』を是非ご覧になるようお薦めする。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    昭和20年7月16日、110余名の乗員と人間魚雷回天を乗せた伊五八潜水艦が呉軍港を出港した。フィリピン東方を通過する敵艦船をグアム―レイテ線上で撃沈せよとの特命を受けた倉本艦長は、宿敵マックベイ大佐と太平洋戦争における艦艇同士の最後の闘いに挑む―。全く新しい戦争サスペンスの誕生。

  • 2013.8.25読了も

  • 第二次大戦時に発生した米重巡洋艦インディアナポリス沈没事件をモチーフに描いた小説である。アメリカ側の登場人物は実名であるが、日本側の登場人物は仮名である。結構調べて、事実を上手く盛り込んでいると思いますが、本そのものはフィクションなので、その辺りを理解しておく事が必要。

    今年の夏『真夏のオリオン』と言うタイトルで映画化予定。もっとも、あらすじを見た限りでは、映画化に際しては、原作である本書とは、かなり筋が違ったもの(ほとんど別作品)になりそうですね。

  • 攻撃側の戦果が攻撃された側の被害として描かれながら、攻守が交互に展開していく。次が知りたくて、一気に読み終わった。ありがちなストーリーだが、史実を脚色している点で、登場人物にリアリティがあった。映画化されているようだが、おそらく原作は超えられていないだろう。

  •  日本海軍と聞いて、多くの人は、戦艦の華々しい活躍や、空母による航空攻撃などをイメージするだろう。しかし日本海軍の艦艇同士の戦闘における最後の戦果は、昭和20年7月、伊五八潜水艦によるアメリカ重巡洋艦インディアナポリスの撃沈である。
     昭和20年7月、約100人と人間魚雷・回天を載せた伊五八潜水艦は呉を出港、フィリピン東方を通過する敵艦を、サイパン沖で撃沈せよ、との特命を帯びていた。戦局はもはや絶望的で、謎が多く困難な任務だが、倉本艦長は任務を全うするべく全力を尽くす。
     一方、インディアナポリス艦長マックベイもまた、不可解な指令をうけ、正体不明の物資を積み込み、サイパンを目指す。果たして、浅からぬ因縁をもつ倉本とマックベイは、マリアナで知恵と力を結集して戦うことになった。
     ドキュメンタリータッチのリアルで冷静な筆致が、手に汗握る潜水艦小説をより一層緊迫したものにしてくれる。
     なお本書を原作とした映画『真夏のオリオン』は、本書の美点を全て捨て去った、全くの駄作だった。がっかり。

  • 史実を新解釈したセミ・ノンフィクション←こんな言葉あるのか?

    最高のエンタテイメント!潜水艦モノだけで個人的にそうなりますが…

    映画「真夏のオリオン」の原作、ただしストーリーは別物。映画は残念でした。日本で「Uボート」並みの映画は無理なんだなぁ…ストーリーだけならこの原作負けてないのに…

  • 再読。
    以前読んだ時は、危機脱出の肝心の場面がエピソード風に語られていて不満に思った記憶が強かったが、今回読み直してみるとそんなこともなく、前回はいかにじっくり読み込んでいなかったかがはっきりした。

  • 第二次世界大戦末期
    日本海軍の潜水艦伊号五八がアメリカ海軍の巡洋艦インディアナポリスを撃沈したという歴史的事実をもとにして、構成された小説。
    アメリカ側は実名で、日本側が仮名らしい。

    いま現在真夏のオリオンという映画の原案になった小説(原作ではない)この話をもとに亡国のイージスなどで有名な福井晴敏が新たにシナリオを書き下ろした。そっちの内容はほとんど知らないけど、どうせ安っぽいヒューマニズムにまみれた反戦映画になってるんだろうと勝手に予想。

    こちらがわはどうかというと、日本敗戦濃厚な状態での日米の男たちのドラマが描かれている。
    アメリカが勝利寸前とはいえ、軍内での権力抗争の結果として不十分な防備環境のままで「ある物資」の運搬を命じられたインディアナポリス艦長マックベイ三世とそれの迎撃に当たる伊号五八潜水艦とその潜水艦に偶然乗り合わせた、老練の戦術家永井少将。

    永井とマックベイ三世。この二人は窮地の間柄であり、若いころの机上の海戦演習でマックベイは永井に散々に負けていた。
    インディアナポリスが敵潜水艦と相対したとき、その動きから敵が永井であることを知ったマックベイは自らの全知全能をかけて勝負に挑むが、それこそが永井の読みのうちだった…

    潜水艦としては異質な命令を乱発して、潜水艦クルーから反発も受けるが、艦長倉本がうまく制御しこれ以上無いというくらいの戦果を得る。
    熱い海戦に手に汗握ります。

  • 戦場で最もしてはならないのは、友を作ることである。戦友という言葉があるが、戦場の友は結局辛い思い出しか残さない。その友を自分は作ってしまった。
    (P.117)
    「諸君は国家が諸君の運命を翻弄したと思うかもしれない。だが諸君はこれからも運命に翻弄される。人とはそういうものだ。その時、思い出して欲しい。誇りを持って戦い、知力と体力の限りを尽くし、勝ち抜いて生き残ったことを」
    (P.391)

  • 現在公開中の「真夏のオリオン」原作。だが映画ははっきりいって別物である。
    福井晴敏氏がこれを元に映画を脚色しているが、あそこまで変えてしまうのなら
    原作といってほしくない。彼の作品は好きだが今回の件に関しては失望した。

    こちらの原作はまさに男の汗臭いドラマである。横山秀夫が好きな人は読むべし。

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著者プロフィール

1959年、東京生まれ。明治大学文学部を卒業後、広告代理店勤務を経て作家デビュー。伊五八潜水艦のインディアナポリス撃沈を題材にした処女作『雷撃深度一九・五』で脚光を浴びる。その他の作品に『八月十五日の開戦』『無音潜航』がある。

「2022年 『ゲーム・メーカー 沈黙の侵略者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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