讃歌 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (1993年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784167207038

みんなの感想まとめ

過激な性描写とインモラルな表現が特徴の作品は、主人公の優しさや人間性が滲み出る瞬間を通じて、読者に深い印象を与えます。物語は、若く逞しいジゴロのイーブを中心に展開し、彼がなぜ「性のサイボーグ」として生...

感想・レビュー・書評

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  • 「日輪」から読めばよかった。
    不勉強だった…
    にしても、やはり面白かった。
    表現はインモラルだが、全体的に主人公の優しさのようなものが少しずつ滲み出しており、過激な描写でも冷静に読める。
    しかし、この路地の血筋はどこが終着点なのか、気になって仕方がない。


  • 『日輪の翼』から一応話が続いているが、切り離して考えた方が良い本作。爆発的な性の奔流が全篇渡って迸る。コンセプチュアルが故、中上の悪いエゴが出過ぎている気が。。
    感覚的に描きたい事は分かるが、読ませる気はいつも以上に無い。

  • 3.3

  • 性のサイボーグとか、第三の性とか、そんなたいそうなものではなくて、ただ中上健次がバブル時代のマイノリティ・カルチャーをドヤ顔で描いてみせたという感じ。はじめにコンセプトありきで、ポストモダンやニューアカの影が少しうるさい。フランスから来た「フー子」とか「ロラン子」とかが出てきて、それも時代だなぁと。中上健次の巧さは端役の使い方とエピソードのつなぎかもしれない。イーブに捨てられた白豚がそのまま後を歩いて追いかけていって、イーブの仲間たちと一緒にバーに入り、居座るところ。途中でフレームアウトさせず、次のシーンまで残らせるところが、なにげにすごい。

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著者プロフィール

(なかがみ・けんじ)1946~1992年。小説家。『岬』で芥川賞。『枯木灘』(毎日出版文化賞)、『鳳仙花』、『千年の愉楽』、『地の果て 至上の時』、『日輪の翼』、『奇蹟』、『讃歌』、『異族』など。全集十五巻、発言集成六巻、全発言二巻、エッセイ撰集二巻がある。

「2022年 『現代小説の方法 増補改訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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