完本・太平洋戦争 2 (文春文庫 編 6-2)

制作 : 文藝春秋 
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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167217464

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  • 太平洋戦争約四年の道のりを、当事者たちの様々な文書によりつづる全四巻の記録。
    第二巻はガダルカナル攻防戦からラバウル・ニューギニア・マリアナ・インパールと、攻勢限界点を超えついに押し戻されてゆく各地の苦闘をつづる。後退が始まると途端に目立つのは、貧弱な兵站・物資の欠乏、戦略思想の不足に戦争指導のまずさと、日本の抱える根本的な問題の数々。一世紀近く経っても容易に想像できるその姿は悲しみでしかない。

    甲乙つけがたい文書の中から、この巻で選びたいのは、ビルマ戦線の落日を描いた"月白の道"。始まりの現地指揮の不統一から、終盤に大本営から現地へ送られる命令電報の酷さまで、今の日本にも通ずる姿に、怒りよりも悲しみが勝る。なぜ責任を取らず、部下に犠牲を強いる(しかもあくまで部下が自分で決めるように仕向ける)卑怯な人間が高級幕僚なのか。そういう人しか上にあがれない、もしくは組織の中ではそういう人にならざるを得ないのが、今も昔も日本の変わらない病理なのだろうか。

    <収録内容>
    ・第一次ソロモン海戦従軍記者記録
    ・戦艦金剛ガダルカナル砲撃記
    ・ガダルカナル機動部隊決戦記
    ・第三次ソロモン海戦駆逐艦夕立奮戦記
    ・ルンガ沖海戦記
    ・伊十九潜空母ワスプ撃沈記
    ・ガダルカナル撤退作戦記
    ・山本五十六連合艦隊長官回想記
    ・キスカ撤退作戦座談会
    ・ムンダ・アルンデル戦日米回想録
    ・ベラ・ラベラ沖酸素魚雷活躍記
    ・タラワ玉砕生還記
    ・ラバウル航空戦記
    ・ラバウル籠城記(戦場移行後の持久戦記)
    ・ビルマ作戦の全貌
    ・北ビルマ、ミートキーナ防衛戦記
    ・インパール作戦の全貌
    ・東部ニューギニア戦記
    ・ニューギニア、アイタペ攻防記
    ・マリアナ沖海戦記
    ・空母大鳳の最後
    ・サイパン島玉砕
    ・竹槍記事顛末

  • あとからならいくらでも言える……と、それでも彼らの手記は過去を見つめている。
    軍人の方が前向き。最後の記者の手記は苦笑い。今も昔も記者というのは変わらんのだと思う。自分だけに正義はあるみたいな書き方。笑うしかない。

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