司馬遼太郎の世界 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1999年9月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (576ページ) / ISBN・EAN: 9784167217693

作品紹介・あらすじ

国民作家としていまなお我々日本人に生きる勇気と未来への指針を与えてくれる司馬遼太郎。不世出の文明批評家にして小説家の全貌を、作家・評論家・政治家・経済人・戦友・ジャーナリスト・縁故者七十三人が語り尽くすレクイエム。



目次



Ⅰ 鎮魂・司馬遼太郎



弔辞 陳舜臣/田辺聖子



風のように去った人 山崎正和



浅葱裏―あの日の司馬さん 田辺聖子



やわらかな声だった 永井路子



さようなら、司馬遼太郎さん 井上ひさし



あの頃のこと 黒岩重吾



遠くて近い人 藤沢周平



「国とは何やろか」 野坂昭如



ただ茫々と 宮部みゆき



かけがえのない羅針盤 吉田直哉



菜の花 高峰秀子



夜明けの会話―夫との四十年 福田みどり





Ⅱ司馬文學の魅力



秋山好古との縁 橋本龍太郎



変革期のドラマに心躍らせる 石川武



三岡八郎という男 尾崎護



司馬作品の郷愁 小渕恵三



「一途」に生きた男たち 秋山富一



浮雲に托す 兩角良彦



教えを乞いたかった 小泉純一郎



歴史を見きわめる眼 諸井虔



「日本回帰」の契機 榊原英資



激動する時代のリーダー像 市川雄一



漢(おとこ)の生き方を教えた 伊藤淳二



最後の武士河井継之助 長岡實



『菜の花の沖』に学ぶ 羽田孜



近江の人間として 八幡和郎



竜馬の写真が問いかける 中内功



温かい思い出ばかり 和田宏



零落の高鳴りわたる 宮城谷昌光



悠久の言葉 高橋義夫



彼方の峠―司馬さんを哭す



痛快なるレトリック 安部龍太郎



司馬ブームの核心 諸井薫



戦後財界人幕末ヒーロー見立て 野村隆夫



大河小説を大河ドラマにすると 小山内美江子







●司馬作品のヒーローを演じて



俺の教室・司馬作品 勝新太郎



おりょうを演じて 中村玉緒



もう一度演じたい役 平幹二朗 ほか



巻末に 保存版 司馬作品全ガイド

感想・レビュー・書評

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  • 追悼文集

  • 司馬さんが亡くなって、色々本が出版され、その時買ってあった単行本を最近になってじっくり読んだ。
    目次
    Ⅰ鎮魂・司馬遼太郎
     弔辞 陳舜臣 田辺聖子
     山崎正和 田辺聖子 永井路子 井上ひさし 黒岩重吾
     藤沢周平 野坂昭如 吉田直哉 福田みどり
    Ⅱ司馬文学の魅力 
     司馬作品との出会い
     司馬作品のヒーローを演じて
    Ⅲ司馬さんの思い出
     ●八戸ノ里から友情をこめて――担当編集者への手紙
    Ⅳ司馬遼太郎ワールド
    Ⅴ雑談・隣の土々(くにぐに)
    Ⅵ司馬文学を読む
     司馬遼太郎の世界 向井敏
     ●名作の故郷
      二つの墓―峠(長岡) 高橋義夫
      龍馬脱藩の道―竜馬がゆく(高知) 安部龍太郎
     これだけは読みたい厳選35作 鴨下信一
     不朽の司馬日本史ベスト10 向井敏
    Ⅶ司馬さんの七十二年
     足跡 自伝的断章集成 司馬遼太郎
    司馬さんのこと、作品を各界各層の方々が語っている。鬼籍に入られたかたも多数であり、当時の雰囲気が出ていてなくかしく読めました。  

  • 司馬急逝で関係者の追悼文集。生前交わりのあった人達が司馬を語る。つまり前に読んだ朝日編と同じ趣向。司馬本人の文章より遥かに面白くないのも同じ。強いて言うなら近しい人の書いたものはまずまずなのも同じ。ただ、著名人による司馬読書感想文は参考になる。

  • 19960212没

  • 「竜馬がゆく」、「燃えよ剣」、「坂の上の雲」国民作家と親しまれた司馬さんの様々な姿が作家、評論家、政治家等により語られている司馬ファン必携の一冊です。
    私もまだ読んでいない司馬作品はあるので、次は「峠」か「韃靼疾風録」を。司馬史観に少しヒタリマスカ?

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