優しすぎて,怖い (文春文庫 フ-8-1)

  • 文藝春秋 (1994年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784167218164

みんなの感想まとめ

記憶を失った主人公が、血まみれのワンピースと大量の現金を持って立ち尽くす衝撃的な場面から物語は始まります。彼女は自分が誰で、何が起こったのか全く分からず、周囲の人々との関係も曖昧なまま進むストーリーは...

感想・レビュー・書評

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  • ある日突然自分が誰かわからなくなったら。。。そんな恐怖に追い打ちをかけるように、自分の夫と名乗る人物の正体がとんでもない怪物だった。。。ラスト、意外な人物が主人公を助けてくれる。さっぱりとした読了感。

  • 前も書いたけど、女性が日常に潜む罠にはまり込んでいく…というようなストーリーが持ち味の作家。(前レビューからコピペ)今回もそれで、買い物に行ったら自分が誰だかわからなくなった!ポケットには多額の現金、服には血!夫が名乗り出てくれて家には戻れたけれど、何かがそぐわないわどうしてなの…というお話。こうして書いてみると身も蓋もないなぁ。

    まあ初登場からコイツ犯人(ていうか臭い)じゃねーの、と思った人物がそのまま悪い人だし、お前の罪はこんなところじゃねーの、と思ったままの罪だし、あまり驚愕とかどんでん返しとかはないんだけど、それだけに安心して読める。主人公の心境は安心には程遠いけれども。
    どうせなら犯人と共犯ぽく見えた人達が実は違ってて、本当は主人公を思いやっていて…という内容だったらびっくりしたのになぁ!と思ってはみたが、そうすると「いきなり出てきた人物がラスト近くで罪を告白し出して何とまあお前が真犯人だったのかもっと早く出て来いよ!(読者的に)」ということになりかねない気がしてきたのでこのままでいいです。安定サスペンス、って言葉としては分裂してるけど、一定の需要はあるよね。

    にしても「近くにいる人物が自分に害意を持っていて、周囲は皆そちらを信頼する」って状況はつらいなぁ。打開策が見つからないよ、実際陥ったら。

  • ある春の日、突然自分が誰だかわからなくなった。
    名前はおろか、年はいくつなのか、家族はいるのか、何一つとしてわからない。

    そんな驚くような場面からこの小説は始まります。
    記憶がないということは大変な出来事ですが、それだけならばまだいい。コートのポケットには大量の札束、コートを脱げば、そこにも驚くべきものが。
    一体、何が起こっているのだろう。

    記憶がないということは、何が本当のことだか判断できないということ。
    それって恐ろしいですよね。まして、読んでる読者からしても、嫌な予感がぷんぷんするような状況に陥って、正直、逃げて!と思いながらも、それが本当に危険な状況なのか、確信が持てない。

    そんな、霧の中を物語は進んでいきますが、少しも目が離せません。彼女の記憶喪失は医師の診断によると、ヒステリー性健忘症という、極度のストレスがかかった時に陥る症状だそう。

    私だって、いっそ忘れてしまったら楽になるだろうにと思うこともあれば、実際によく思い出せなくなる記憶すらあるけど、丸ごと記憶をなくしてしまうような、一体どんなショックなことが・・・。
    いずれ明かされる衝撃の事実に、きっとあなたも驚かされるはず。

    「優しすぎて、怖い」という邦題は絶妙で、この小説にこれ以上ぴったりなタイトルはないんじゃないかと思うくらい。
    許されない犯罪がでてくるけれど、純粋な悪意ではなく、歪な愛情がもたらした結末に、悲しい気持ちになりました。とはいえ、読了感はすかっとしているので、どなたにでもお勧めです。
    言葉遣いが汚い人は嫌いだけど、癇癪持ちで正直者なジェーンの生き様は格好良い。

    久々に海外の小説を読みましたが、読みやすかったし、おもしろかった。

  • ボストンの街角で、自分がどこの誰かもわからず、血まみれのワンピースと大量の現金を持って立っていた女性が主人公だ。
    やがて身元が判明し、夫と名乗る人物が現れて自宅に連れ帰られるが記憶は戻らず、彼女の違和感は増すばかり。
    展開や語り口がちょっとまだるっこしく感じる部分もあったけれど記憶喪失モノの海外サスペンスとして興味深く読んだ。

  • ポケットの大金。コートの下は血だらけの洋服。記憶喪失の主人公。どうなっちゃうんだろうと一気に読み進めてしまいました、ちょっと気分の悪くなる話でしたが面白かった。

  • 一体どうなってしまうのだろうと、気になるので、分厚い本だけど、どんどん読み進めていってしまう。これのせいで、だいぶ寝不足になった。

  • 図書館の本

    内容(「BOOK」データベースより)
    晩春の午後、ジェーンはミルクと卵を買いに出かけ、自分が誰だかわからなくなった。名前も家もわからない。そして服には血が、ポケットには現金一万ドル。やっと連れ帰られた家をわが家と思おうとしても、男を夫と信じこもうとしても、何かそぐわない。どうして皆がこんなに優しいのだ?それに、どうして日に日に体調が?

    文句なくおもしろい!
    それこそあっという間に読んじゃいました。
    だって気になるんですもの、え?なんで?どうして?どうなるの?
    この繰り返し。
    記憶をなくした女性の行動、気持ち、そして、自分の内側勝手からの不安感。
    なんで?どうして?なにがあったの?

    そう母は子供を忘れたりはしないんだと思うのよ。
    この物語の全貌は鳥肌モノ。。。
    最後の最後の話し合いに再度鳥肌。

    とてもすばらしいサスペンスだったと思います。
    フィールディングの別の作品さがしてきます!

    See Jane run by Joy Fielding

  • 2009年12月26日読了。

  • ひさしぶりに推理小説を読んだ。<BR>
    鷺沢さんが、エッセイで紹介していたので。<BR>
    自分が誰なのか分からない、そんな女性が自ら突き止めていく恐ろしい真実。<BR>
    読みごたえのある小説。

  • フィールディング面白い! この主人公はDQNだけど。

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著者プロフィール

翻訳家。東京教育大学卒業。おもな訳書は、ウォルシュ『神との対話』シリーズ、シュウォーツ『心が脳を変える』(以上、サンマーク出版)、サックス『火星の人類学者』、イングス「見る」(以上、早川書房)、ヴェルナー『円の支配者』、グリフィン『マネーを生みだす怪物』、シュウォーツ『不安でたまらない人たちへ』(以上、草思社)ほか多数。

「2023年 『マネーセンス 人生で一番大切なことを教えてくれる、「富」へ導くお金のカルテ11』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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